ハイゼットラックの点検を行ったときに、ブレーキローターの異常摩耗などを発見しました。ブレーキローターやパッドの異常摩耗では、どこかに原因が潜んでいます。本記事では、ハイゼットトラックのブレーキローターやパッド交換をDIYでしながら、その原因を紐解いてみます。
【ハイゼットトラック】異常摩耗ブレーキローター交換手順
ブレーキローターの脱着作業をしていきます。
ハイゼットトラックの古いブレーキローターを外すまで
キャリパーが付いていると、ブレーキローターが外せません。まずはブレーキキャリパーを外しましょう。
ブレーキキャリパーは、裏側二か所の17㎜のボルトで止まっています。このハイゼットトラックは、かなり錆が酷い状況でしたので、CRCなどを塗布して少し時間を置いてから作業しました。
ブレーキキャリパーが外れると、予想以上にブレーキローター内側が異常摩耗していることが判明しました。
通常であれば、この状態でブレーキローターをプラスチックハンマーなどで叩いてあげると外れるのですが、この車は外れませんでした。
詳細は後述しますが、こういった状況は珍しくはないです。そのため外せるようにブレーキローターに工夫が施されています。
ハイゼットトラックの新品ブレーキローターをつけるまで
新品ブレーキローターを取り付けていきます。新品ブレーキローターは、二枚で8000円位でした。今回は、急ぎの修理だったので部品商に依頼しました。
慌てない修理や予防修理の場合は、上記のようなネット購入するほうが安く手に入ると考えます。ブレーキローターが滑落しないように、ホイールナットで締めておくと作業が楽でしょう。
【ハイゼットトラック】異常摩耗パッド交換手順
ブレーキパッドを取り付けていきます。このブレーキパッドを見てみると、通し穴が開いているので、ブレンボなどのような方式のキャリパーであるのがわかります。
ハイゼットトラックの古いパッドを外すまで
まずは、パッドを抑えている2本の細いピンを外します。その後ピンを取り外せば、ブレーキパッドが外れてきます。ただこれは、トラブルを抱えていないブレーキシステムの場合です。
キャリパーなどに問題がある場合は外しづらいことがあると考えましょう。
新品パッドをつけるまで
薄くなったパッドを取り外し、新しいパッドを装着するには、上記のようなツールでキャリパーピストンを戻してあげる必要があります。ブレーキフルードが溢れないか確認してから作業しましょう。
SNSなどを閲覧していると、自作のツールなどで行っている方もいますが、筆者的にはそんなに高価なツールではないので、上記のようなサイトから購入しておくと便利と考えます。
新品で部品商から購入したブレーキパッドは、曙ブレーキ製でした。そのためパッドで7,000円位しました。こちらも慌てて修理する必要がなければ、ネット購入したほうが、安い場合が多いと考えます。
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【ハイゼットトラック】異常摩耗ブレーキローター&パッド交換では?
異常摩耗したブレーキローターやパッドには、何かしらの原因があります。そしてそれを解決しないと同じ症状に陥ります。
古いブレーキローターが固着している場合は?
ブレーキローターが錆などで固着して外れない場合は、その対処方法があります。上記画像を見てみてください。ブレーキローターには、2箇所ネジを差し込める穴が開いています。
この穴に均等にボルトを入れてあげることで、ブレーキローターが外れてきます。
パッドの状態によっては、スライドピン固着も
このハイゼットトラックの運転席側ブレーキローターとパッドが、かなり異常摩耗していました。左側も少し異常摩耗していましたが、やはり右が酷い状態でした。
原因を放置して作業終了してもまた同じ結果になります。まずは、原因究明からです。上記のブレーキパッドは、キャリパー内側(ピストン側)です。
ピストン側のパッドが異常に減って(残り2㎜)、外側が残っている(残り5㎜以上)などの場合は、キャリパースライドピンの固着を疑うと良いでしょう。
このハイゼットトラックのキャリパースライドピンが、一か所サビで固着して動きませんでした。スライドピンにCRCなどを大量に吹き付けて回したり押したりしながら、稼働をスムーズにしていきます。
そして動きが良くなったら、錆などをペーパーで取り除きます。もしこの作業でも動きが悪ければ、新品のスライドピンと交換しましょう。
ブレーキローターやパッド異常摩耗の原因の多くは、キャリパーのスライドピン不良が多いと感じます。
パッド交換するときなどに、必ず洗浄や専用グリスを塗布してあげると良いでしょう。