皆さんの中には、ヘッドライトやフォグランプに「水が入っている!?」とガッカリしたことはありませんか?車を洗車しても水が侵入しているのを発見して、「新品買いなおし?」というイメージになります。本記事では、コーキングで浸水を防ぐ方法を紹介します。
フォグランプが浸水するわけ ~原因~
そもそもフォグランプが浸水するというのは、どうして起こってしまうのでしょうか。
フォグランプ自体の防水劣化による浸水
フォグランプレンズと本体は、ゴムパッキンやブチルゴムなどで圧入されていたり、レーザー接合されたりしています。こういった部分が、経年劣化で浸水口になっていることがあります。
フォグ裏側の水抜きゴム欠落による浸水
ライト本体裏側には、通気穴がついています。これは、万が一浸水したとしても水が蒸発しやすくするためです。この通気口には、上記画像のような防水目的のゴム配管が付いているのですが、外れてしまうことがあります。
バルブ挿入口の防水劣化などによる浸水
上記画像は、ヘッドライト本体なのですが、例えば社外HIDやLEDにカスタムし、裏側の防水ゴムを加工したら、防水不備が発生し浸水と言うケースが多いようです。
上記以外に、事故などで知らないうちにフォグライトが割れていたことで浸水するという現象があり得ます。「本体の割れ」という場合は、交換する事が望ましいでしょう。
フォグランプをコーキングして防水 ~手順~
ここでは、フォグランプをコーキングして浸水から防ぐ方法を紹介します。
浸水したフォグランプを乾かす
最初に行わなければならないのは、浸水したフォグを乾燥させる工程です。バルブの蓋を外し、ドライヤーの送風で30分ほど乾燥させましょう。
もしバルブの隙間が大きいようでしたら、割りばしなどを使い、布などでレンズ内側を拭いてあげると作業が早いでしょう。
今回のフォグランプは、かなり古いデザインでした。レンズと本体の防水処理が経年劣化していると考えます。そのことから、レンズと本体の隙間にコーキング処理を行う事にしました。
浸水したフォグランプレンズをマスキング
レンズをマスキングテープでしっかり保護しましょう。コーキングは、かなり粘り気のある素材です。付いてほしくないところに付くと、取るのが厄介です。
この作業は、少し時間がかかっても必ず行うようにしましょう。またコーキングを施工するところをしっかり清掃しておきましょう。泥汚れなどが、案外多く付着している可能性が高いです。
浸水したフォグランプレンズにコーキング施工
浸水したフォグランプのレンズと本体の隙間部分にコーキングを施していきます。コーキングを施すときは、隙間に入るように施工しながら、指で押し広げるように施工すると良いでしょう。
一日以上自然乾燥させてコーキング施工完了
コーキングが終わったら慌てて組み付けないで、1日以上乾燥させましょう。表面硬化は、1時間くらいと記載されている商品が一般的です。しかしながら筆者の経験では、ほぼ1日以上は硬化時間がかかると思います。
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フォグランプをコーキングして防水 ~注意点~
フォグランプをコーキングする際には、どのようなことに注意すると良いのでしょうか?
コーキング剤は、変成シリコンが良い!
シリコンコーキング材は、凄く多種のものが用意されています。その中でも変成シリコンタイプの物を使用することで、耐久年数が格段に上がると考えます。
筆者の知り合いに、実際にシリコンコーキングで実験した方がいました。変成シリコンであれば、数年何の問題もなく浸水を防いでくれた様です。
一方良くホームセンターなどで販売している300円前後のシリコンコーキングだと、紫外線などの影響で劣化が早く、1年くらいで浸水してしまったケースもあるようです。
サビたネジなどは、新品にするか塗装すると良い!
ヘッドライト周りに使用されているネジは、案外サビが発生しています。サビたまま使用するのではなく、新品に入れ替えることや、塗装しておくことで凄く綺麗に見えます。
せっかく時間かけて作業するのであれば、こういった細かい部分にも気を配ると良いでしょう。