ハイエースの左側サイドミラー(アンダーミラー)・バックドアミラーは、事故などにならない様に装備されているパーツです。本記事では、左サイドのアンダーミラー脱落を交換修理したり、バックドアミラー破損を交換したりしながら、法規上の話や交換注意点を解説します。
【200系ハイエース】バックドアミラー・アンダー付きサイドミラー交換方法 ~基準について~
安全上必要不可欠なサイドミラー(アンダーミラー)やバックドアミラーは、法規上はどのようになっているのでしょうか。
サイドミラーやサイドアンダーミラーの法規に関して
大型トラックのサイドアンダーミラーは、左折などの際での巻き込み事故が多発したため、1978年に事故防止の観点で義務化されています。その後2003年に入り、中型トラックや小型トラック、自動車などにも左側視界を確保することが義務化されています。これは、サイドアンダーミラーだけでなくカメラなどを設置し、視界確保をすることです。
視界確保は、「間接視界基準」とも言われてます。その保安基準は、運転席に座った際に車両前面と左側に接する高さ1メートル、直径0.3メートルの円柱が視界確認できることを基準にしています。それ以前の年式では任意の取り付けとなってますが、1mの円柱とは大体6歳児の身長を基準にしているようです。
因みにサイドアンダーミラーではなく、サイドミラー自体が破損していたり、装備されていない場合は、道路交通法違反になってしまいます。また車検も通りません。
ハイエースバンでは、アンダーミラーだけのパーツ設定がない
今回サイドミラー(アンダーミラー)を交換するハイエースは、スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフです。1ナンバーサイズの商用バンです。
サイドミラーは付いているのですが、サイドアンダーミラーが破損で取れていました。パーツ問合せをしたところ、サイドアンダーミラーだけのパーツはなく、サイドミラー・ステー・サイドアンダーミラーのASSY供給となっていました。
このモデルのハイエースバンでは、左側ミラーを破損などで交換する際、ASSYパーツとなることに注意しましょう。
右が、サイドミラー(アンダーミラー)ASSYです。トヨタとしては、非装着などを防ぐため、単品供給していないという見解もあるようです。
バックドアミラーの法規は?
2009年から車に装備される突起物に関する規制から、純正装備されているバックドアー以外の装着が厳しくなっています。ただ1・4ナンバーの商用車は、適用除外になっているようです。
実際にハイエースのスーパーロングなどがバックで駐車する際などでは、バックドアミラーがあるのとないのとでは、接触事故などの発生頻度が大きく変わると考えます。
このバックドアミラーが、法規上取り付け有無を問われなくても、安全なバック走行のために取り付けてある方が安心といえます。
【200系ハイエース】バックドアミラー・アンダー付きサイドミラー交換方法 ~作業手順~
200系ハイエースのサイドミラー(アンダーミラー)とバックドアミラーの交換手順を解説します。
サイドミラー(アンダーミラー)交換手順
メクラカバーを下側から外すと、見慣れないネジが3本あります。ここには、トルクスネジ(星型)が採用されています。
このネジを外すと、サイドミラー(アンダーミラー)の交換ができます。
後述する注意点を守れば、それほど難しい作業ではありません。大体15分くらいの作業時間でしょう。
バックドアミラー交換手順
バックドアミラーの交換手順は、サイドミラー(アンダーミラー)とほぼ同様なのですが、こちらは10㎜の通常のネジが採用されています。10㎜ソケットがあれば交換可能です。こちらも後述する注意点を守れば、10分くらいで交換可能です。
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【200系ハイエース】バックドアミラー・アンダー付きサイドミラー交換方法 ~注意点~
サイドミラー(アンダーミラー)やバックドアミラーを交換する際の注意点を解説します。
サイドミラー(アンダーミラー)交換の注意点
まずは、トルクスネジを外すツールがないと交換できません。しっかりと合うサイズのものを購入するか、トルクスレンチセットを購入しておくのが良いでしょう。
バックドアミラー交換の注意点
バックドアミラーは、非常に高い所に付いている事が一般的です。安全に作業できるように脚立などを用意して行うと良いでしょう。
サイドミラー(アンダーミラー)・バックドアミラー共通の注意点
外装部品になるので、ボルトに錆が発生していることが考えられます。潤滑スプレーを塗布しておいたり、ボルトが折れないように「緩めたり、閉めたり」にながら、ボルト外しをすると良いでしょう。
ネジが途中で折れてしまうと、10分、15分で済む作業が1時間となってしまう可能性があります。ネジを外すときは注意しましょう。
取り付け部分は、ミラーを外した後非常に汚れている可能性があります。綺麗にふき取ったり、ネジ穴に潤滑スプレーしておくと取り付け作業が楽でしょう。