ナビやバックカメラの取り付けは、時間がかかるオーディオ交換の一つですね。今回は、新品ナビ・バックカメラではなく、オール中古パーツを再使用しNV350キャラバンに取り付けてみました。中古ならではの大変な部分なども紹介します。
NV350キャラバンと取り付けるパーツの紹介
ここでは、取り付け車両のNV350キャラバンと取り付けするパーツを紹介していきます。
今回取り付けする日産NV350キャラバンを紹介
商用バンモデルだけに、長いボディであることが特徴です。よくライバル車種として、ハイエースが挙げられますが、長さ的には同じ位でしょう。平成25年式 NV350キャラバンです。NV350になった初期のモデルです。
今回取り付けする中古のナビ・バックカメラを紹介
今回使用するバックカメラ・ナビは、配線なども含めて中古です。筆者は、この状況にかなりの不安を感じています。説明書もない状況です。
パナソニックのナビにバックカメラです。今回取り付けるのは「CN-RE04D」というナビです。現行では「CN-RE07D」というモデルが発売されています。
今回はバックカメラも中古を取り付けますが、作業時には故障時の不便さを考えてバックカメラは新品を取り付けても良いでしょう。
パーツチェックしていると、やはり「バックカメラステー錆」、そのほかでは配線などが折れていたり、一部破断していそうな所がありました。
この不安な状況をなくすために、錆を落としたり、配線をつなぎ直したりしました。約1時間掛かりました。
NV350キャラバンに中古バックカメラ・ナビ取り付け作業
ここでは、中古バックカメラの取り付けから解説します。先にお話ししますと、合計で3時間かかりました。なお、同車には、純正で小さなモニターのバックカメラが装備されています。小さくて見づらい感じです。
中古のバックカメラ配線処理から作業
バックカメラを設置するナンバー上当たりに、よさそうな配線を通す穴や隙間がありません。ガーニッシュを外して、バックカメラ配線を通します。
ガーニッシュを外すために、バックゲート内張りを外します。押し込みプッシュクリップ式ですので、上記のような便利アイテムを使用しています。
便利ツールは、クリッププライヤーベントタイプという名称で購入できます。
ガーニッシュは、4箇所ほど10㎜のナットで止まっています。これを外してガーニッシュを引っ張ると外れます。
テールゲートから、リアボディの付け根までは、配線通しという便利アイテムを使い作業します。
バックゲートとリアボディを結んでいる蛇腹のゴムは、比較的柔らかく通しやすいと思います。
また、コネクターをマスキングテープで保護してから通すとトラブルも少なく通しやすくなります。
マスキングテープで保護したコネクター部にラバーグリスを塗布すると更に通しやすくなります。
上記の画像は、配線通しを利用し引き込むところです。
リア後端からフロントピラーまで、配線を通していきます。
ルーフは、クリップで止まっていますので、作業しやすい所まで全て取ってしまいます。クリップリムーバーを用意しておきましょう。
パナソニックのバックカメラは、配線の途中に金属製のコネクターが使用されています。ルーフの途中で、バックカメラ側の配線とフロントに行く配線を、この金属製コネクターで接合させます。
フロントピラーを外して配線を通してしまいます。このとき、筆者は配線ミスに気付いていません。このミスが後々時間を要する事になります。
中古のナビ設置作業
現在純正ラジオがついています。ナビになるという事は、3段階くらい一気にカスタムアップできるという事でしょう。
まずはオーディオ周りをマスキングテープで養生します。
養生して、純正ラジオのトリムなどを外します。
爪で引っ掛かっているだけなので、簡単に外せます。内張りはがしがあると便利です。そしてオーディオ全体を外します。
ここで、とんでもない事実が発覚します。オーディオ裏などをいくら探しても、必要となる車速信号線、バック線のカプラーがありません。
バックカメラ映すだけのためのセコの純正ナビをインストール。なおキャラバンに車速とパーキングとバックギアのハーネスが無い模様。
— (偽)GL1200(観) (@mauntain_small) July 5, 2020
賃貸駐車場で作業は肩身が狭いな。#キャラバンE25 pic.twitter.com/or6wBV7xE4
上記画像の信号線カプラーがないことに悩みながらも、地デジのアンテナやGPSアンテナなどを処理していきます。
後述の注意点で詳細を記載しますが、信号線などの取り出しで1時間以上費やしました。
中古バックカメラ・ナビの取り付け確認作業
バックカメラとナビの取り付けが完了しました。
キレイにインストール出来ている動画ですが、NV350キャラバンの中古バックカメラ・ナビ取り付けは、かなり時間を要しました。5時間以上かかりました。
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NV350キャラバンの中古バックカメラ・ナビ作業注意点!
ここでは、NV350キャラバンに中古のバックカメラやナビを取り付ける際の注意点などを解説します。
中古バックカメラ・ナビは、説明書のない場合も
根本的な問題ですが、中古のバックカメラ・ナビなので、取り付け説明書などが全くありませんでした。中古再使用では、メーカーHPなどから説明書や取扱書類を入手するのが良いでしょう。
中古バックカメラ・ナビは、錆や配線破断・折れなどあり
中古パーツなのでよくあることですが、錆や配線不良があるケースが考えられます。取り付け作業する前に、一度チェックや修復するのが良いでしょう。取り付けしてからだと、原因究明は難しくなります。
NV350キャラバンには、信号線用のカプラーがないケースもある
NV350キャラバンは、グレードによって車速信号線やバック信号線のカプラー自体がオーディオ裏に来ていない場合があります。今回の作業では、これにはまって時間がかかりました。バック信号線を取るには、リアライトのバックランプから電源を取得する必要があり、一旦フロントまで持って行った配線を後ろに戻す作業が発生しました。
そしてナビから出ているバック信号線を後ろに持っていた配線から分岐して信号を得る必要もありました。さらに車速信号線は、メーター裏から取得です。かなりの時間を要してしまいました。
さいごに、新品でなく中古を使用する場合は、パーツ構成の下調べや修復作業を予め行っておくのが良いでしょう。またNV350キャラバンでは、各信号線などをどのように取るかチェックしておくことがベターといえます(オーディオ裏に信号線カプラーのあるモデルもあります)。