エンジンの調子が悪いときは、「点火・吸気・燃料」という基本構成の故障などから疑うと良いとされていますね。スロットルボディは、吸気を制御するパーツです。今回は、調子の悪くなったスロットルボディをDIY交換しながら、注意点なども解説します。
スロットルボディをDIY交換【どんな働き?】
スロットルボディって、どのような働きをしているパーツなのでしょうか?また故障すると、どのような不調症状になるのでしょうか。
スロットルボディは、エンジン稼働で空気調整するパーツ
スロットルボディは、エンジン稼働で重要な役目を担っています。それは、エアクリーナーから運ばれた新鮮な空気を適正な量で送るように調整するパーツだからです。
昔の車は、キャブレターでした。このキャブレターが空気と燃料をエンジン回転に併せて機械的に調整していました。
現代の車は、燃料・点火・吸気はコンピューター管理されています。燃料はインジェクターで噴射され、点火はダイレクトイグニッション点火が多いと考えます。
吸気量は、スロットルボディが管理しています。
スロットルボディ汚れや故障すると
スロットルボディには、色々なセンサーが付いています。また空気を調整する穴やスロットル開度調整用の弁がついています。
この部分が汚れたりすることで、不調症状が起きます。またISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)が故障すると、アイドリングが維持できなくエンスト症状が出たりします。
今回不調症状が出ていた車は、アイドリング不調症状でした。燃料・点火が問題なく、エアクリーナーも綺麗なことから中古スロットルボディ交換となりました。
新品のスロットルボディは、30,000〜40,000円ほどします。またISCVは、単品発注できても15,000円位します。中古のスロットルボディを綺麗に洗浄して取り付けてみることにしました(中古スロットルボディは、9000円でした)。
スロットルボディをDIY交換【DIY作業に挑戦】
実際にスロットルボディを交換しながら注意点も解説していきます。
スロットルボディを外す
まずは故障していると思われるスロットルボディを外していきます。スロットルボディには、スロットル開度調整センサーとISCVセンサーがついています。このハーネスコネクターを外します。
次にホース類を外していきます。下側のホースには、ラジエター液が流れています。ホースを抜くとラジエター液が漏れてきますので注意しましょう。
アクセルワイヤーを外して、スロットルボディを止めている長めのシャフトボルトを4本外せば、スロットルボディは外せます。
中古スロットルボディを付ける
中古のスロットルボディを取り付けます。取り付け前にISCVセンサーやスロットルボディ内の洗浄をします。この時スロットル開度センサーは、触らないようにしましょう。初期状態で位置決めされているからです。
あとは外した時と逆の手順で取り付けして、ラジエターリザーバータンクにラジエター液を補充すれば作業は終了です。
今回の車は、キャブオーバータイプの車でしたので、作業時間は1時間強かかりました。
まずは試験稼働です。こちらでの試験運行は快適な調子で終了しましたが、ユーザーに数日様子を見てもらうことにしました。
2日後くらいに、調子の良し悪しは別に連絡いただくことになっていました。連絡を頂き、すごく快調とのことでしたので、修理作業は終了としました。
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スロットルボディをDIY交換【注意点と交換結果】
スロットルボディをDIY交換する際には、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。また交換した結果どのような効果があったのでしょうか?
スロットルボディには、センサーハーネスが沢山
スロットルボディには、センサー類がついています。センサー類は、エンジン内で高熱にさらされて、さらにコネクターを外すのは初めてというケースがほとんどです。カプラーを割らないように注意しましょう。
スロットルボディには、ラジエター液が流れている
スロットルボディには、温度調整のためにラジエター液が循環しています。スロットルボディを外すと、ラジエター液が漏れ出てきます。布巾や小さな容器などを用意しておく必要があります。
スロットルボディを交換するとレスポンスが変わる
スロットルボディを交換してみた結果は、どうだったのでしょうか?「アイドリングの不安定がなくなり、アクセルレスポンスが上がった」と、ユーザーは言っていました。不調症状から一転して快調な走行になったようです。
スロットルボディ配管内の問題か、ISCV不良であったと推察します。