パワステフルードは、ドライバーのステアリング操作を楽にする為に日々酷使されています。このフルードは、1L前後が使用されています。案外少ない量ではないでしょうか。本記事では、パワステフルード交換しながら、手順や注意点を解説します。
DIYでパワステフルードを交換する方法は?
DIYでパワステフルードを交換する方法は、2種類あると思います。
方法①:リザーバータンクから入れ替える方法
リザーブタンク内のフルードを数回に分けて交換していく方法。
- リザーブタンク内のフルードを抜き取り、新しいフルードを充填
- ステアリングを数回左右に据え切りする
- またリザーブタンク内のフルードを抜き、新しいフルードを抜く
- これを繰り返し、フルードがキレイになったら終了
- エア抜きが必要であれば、ハンドルを何回も据え切りする
方法②:リザーバータンク戻りホースから入れ替える方法
リザーブタンクホースの戻り側を外して交換する方法。
- リザーブタンク戻りホースを外す(フルードが漏れるので袋などで対応)
- フルードをリザーバータンクに充填
- エンジンをかけて直ぐ止める
- これを繰り返し、新しいフルードに変わったら、エア抜き作業をする
- エア抜き作業は、ステアリングを左右に据え切りを数10回行う
どちらの作業も同じような時間で終了しますが、一度に抜ける量の多い方法②の方が新フルード率が高いと思います。
DIYでパワステフルードを交換する【方法②】
筆者は、方法②のやり方でパワステフルード交換したのが初めてでした。挑戦してみます。
リザーブタンクの戻り側ホースを探して外す
この方法は、トヨタディーラーに勤めていた方の話では、「トヨタでは、この方法でパワステフルードをいつも交換していたよ」とのことです。
まずは、リザーブタンク戻り側のホースを外します。フルードが出てくるので下に袋などを用意しましょう。そしてリザーブランク側には、丁度よいキャップなどを付けて漏れを止めてしまいます。
パワステフルードを足しながら交換していく
リザーブタンクに新しいフルードを充填して、エンジンをかけて直ぐに止めます。こうすることで、戻り側から古いフルードが出てきます。
これを繰り返して、戻りホースから新しいフルードが出てきたら入れ替え作業は終了です。この後エンジンをかけてエア抜きをするのですが、エアの混入量によっては結構異音がします。「ギューン、ブーン、ギュルギュル」などです。初めて作業した筆者は、かなりビックリしました。
ただパワステが故障したら、このような異音になるんだなと勉強にもなりました。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
方法②でのDIYパワステフルード交換注意点
方法②のパワステフルード交換では、どのようなことに注意したら良いでしょうか?
リザーブタンクからフルードが噴き出す可能性がある
エンジンをかけて止めた時に、リザーブタンクからフルードが「バッ」と吹き返す可能性があります。布などで覆っておくと良いでしょう。
エア抜きは、かなり大変な作業
方法②で作業した場合では、交換自体は方法①より早いと思います。ただエア混入率が高い可能性があり、エア抜き作業は結構大変です。
ハンドル据え切りを左右30回くらいした記憶があります。また方法②の場合は、1人でやるよりも2人で作業した方が楽な感じでした。
DIYでフルード交換する際は、方法①か方法②の方法があると思います。方法①の場合は、フルード交換作業は時間がかかりますが、都度エア抜きできる事から、後のエア抜き作業はほとんどいりません。
方法②の場合は、フルード交換作業時間は短いですが、エア抜き作業は掛かると考えます。どちらもパワステフルード交換に適した方法ですが、ユーザーのやりやすい方法でやるのが望ましいでしょう。