車についてしまった傷を消すアイテムとして、コンパウンドという素材があります。傷の程度によっては、コンパウンドを使用してDIYでも綺麗に消すことが可能です。本記事では、コンパウンドとは何かや傷を消す方法、コンパウンド使用での注意点などを解説していきます。
車の傷を消すコンパウンドとは、何をするもの【素材説明】
コンパウンドは、そもそも何をするアイテム(何ができる)でしょうか。
車についた多少の傷なら消したり、目立たなくしたりできる
コンパウンドには、研磨剤が入っています。研磨剤は、よく言う紙ヤスリの1000番や1500番といったように深く削れる(荒く削れる)ものから、9000番といったような表面を薄く削ったり調整したりできるものがあります。
コンパウンドを効果的に使用することで、車についてしまった多少の傷であれば、綺麗に消せるかもしれません。ついてしまった傷に水滴をたらしてみて、もしその傷が消えるくらいのものであればコンパウンドで綺麗になる確率が高いでしょう。
洗車キズなどを綺麗に消す事もできるのがコンパウンド
塗装面まで深く傷が入ってしまうと、コンパウンドでも傷を消せない場合がありますが、普段の洗車(スタンドの機械洗車)などでついてしまった細かい洗車傷などは、コンパウンドを使用することで新車の輝きを取り戻せるかもしれません。
ただコンパウンドによる磨き作業は、プロが行うときもコンパウンドの種類を丁寧にチョイスして行いますので、DIYで行うときはより慎重に施工することが大切でしょう。
車の傷をコンパウンドで消したり、目立たなくするには?【施工方法】
コンパウンドを使用する場合、どのように施工していけば失敗が少ないのでしょうか。ここでは、DIYで施工する際の方法を解説します。
車の傷の種類によって、コンパウンドを選ぶ
一番難しいのが、車についてしまった傷の深さによってコンパウンドの種類が変わる点です。手で引っ掛かるような深い傷は、コンパウンドでも消せないかもしれませんが、目立たなくする事は可能な場合もあります。
例えば、粗目、細目、極細目というコンパウンドがあるとします。こういった場合は、粗目で作業してしまい返って傷を目立たせてしまう事を避けるため、極細目から作業し、消えなければ細目というようにしていくと失敗が少ないでしょう。
コンパウンドで車に付いた傷周辺を丁寧に擦っていく
コンパウンドは、基本的に目の粗い物から目の細かい物に変更していきながら傷を目立たなくしていく施工です。
小さい面積であれば、傷を目立たなくするために傷とその周辺が平らになるように丁寧にクロスとコンパウンドを使用して傷を消していきましょう。
洗車キズなどの広い面を施行するときは、ポリッシャーがあったら便利
例えば、バンパーについた30㎝前後くらいまでの傷であれば、手で施工することは可能かと思います。ただ少ない面積でも手で施工してしまうと、ムラになる可能性はあります。
もし洗車キズなど車全体をコンパウンドで磨きたい場合は、ポリッシャーを用意して施工した方が、綺麗に仕上がる確率が上がりますし何より時間短縮になります。
筆者は、ちょこっとしたキズなどの施工の場合手で行いますが、例えばドア一枚くらいの大きさを磨くときは、ポリッシャーを使用するようにしています。
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車にコンパウンドを使用するときは?【傷の注意】
コンパウンドを使用して傷を消すという事は、言い換えれば表面のクリア層をさらに削って傷を消すという事になります。コンパウンド使用で注意してほしい点を解説します。
深い傷の場合は、タッチアップするのが良い
そもそも、塗装の奥深くまで傷がついてしまっている場合、例えば地金が出てしまっている時やその部分だけ白く線傷が深く入っている時などでは、コンパウンドだけでは、綺麗にすることは難しいでしょう。
こういった場合は、傷を埋めるためにタッチアップしてあげることも有効です。タッチアップは、塗装と同じカラー(実際には色が違うことが多い)で、目立たなくするためのツールです。
タッチアップしてから、コンパウンドで磨くという方法も傷を目立たなくするのに有効でしょう。
ブラックなど濃い外板は、コンパウンド使用に注意
先程お話ししたように、コンパウンドを使用するという事は、塗装面のクリア層を平らになるまで削る事になります。削り方を間違えた場合は、返ってキズだらけになる可能性もあります。
色の濃い車(黒・濃いグレー)などの場合は、そもそも洗車傷も非常に目立つと思います。コンパウンドの種類を間違えたり、手で傷が消えると思って「ゴシゴシ」と力を入れてしまうと、傷が拡大してしまう事もあり得ます。濃い車でのコンパウンド施工には、注意しましょう。