シビアコンディションと聞いて、「過酷な走行」を意味すると思う方も多いのではないでしょうか。もちろん過酷や悪路などもシビアコンディションといえますが、シビアコンディションになる条件には、色々な状況があります。本記事では、シビアコンディションの本当の意味などを解説します。
「シビアコンディション」の意味とは?
シビアコンディションとは、具体的にどういった状況のことを示しているのでしょうか。シビアコンディションの「意味」について解説します。
メーカーが定義しているシビアコンディションの種類
では、多くのメーカーが定義しているシビアコンディションの条件はどのようになっているのでしょうか?
- 悪路での走行が多い車(凸凹道、砂利道、雪道)
- (走行が多い割合を30%以上としているメーカーもあります。)
- 年間走行距離が、20,000㎞を越える車
- 山道登坂など坂道の登り下りが多い車
- (走行割合示しているメーカーもあります。)
- 短距離での運転やエンジンのオンオフが多い車
- 低速走行距離が多い場合や、アイドリング時間が長い車
などをメーカーでは、シビアコンディションと定義しています。メーカーやモデル毎でシビアコンディション説明が違うことがありますので、一度メンテナンスノートの確認をして、該当するかチェックするのが良いでしょう。
シビアコンディションには、チョイ乗りなども含まれている
一般的にシビアコンディションと聞かれると、「過酷な走行」や「走行距離が多い」というイメージがあるかもしれません。
こういった走行条件の場合は、エンジンへの負荷という事だけでなく、サスペンションやブレーキなどでもシビアコンディションであるとしているメーカーがあります。
逆に短い距離でエンジンのオンオフをしたり、低速走行が多い方は、水温が一定の温度にならないことが多く、エンジンに直接負担が掛かるということで、シビアコンディションと指定されていると考えます。
また、十分に暖気されないままエンジン目的地に到着してしまうので、エンジン内でカーボンなどが燃えきれずに堆積してしまう原因にもなります。
「チョイ乗り」だから安心ではなく、チョイ乗りなのでシビアコンディションになっているという認識が必要でしょう。
「シビアコンディション」における「オイル管理」とは?
シビアコンディションと感じた時やディーラーなどからシビアコンディションと言われたときは、どうするのが良いでしょうか。
メーカーが推奨しているオイル交換管理
メーカーによっても様々ですが、多くの車種で一般的な使用では15,000㎞毎のエンジンオイル交換を推奨しています。シビアコンディションであれば、半分の7500㎞での交換を指定しているケースが多いといえます。
エンジンオイル交換は、ガソリンエンジン・ハイブリッドエンジン・輸入車などによってサイクルが違う場合があります。一度取扱説明書・メンテナンスノートなどに記載されている内容の確認をしましょう。
シビアコンディションを考慮したオイル交換管理
ディーラーや整備工場ではお客様の車が「シビアコンディション」に当たるのかということを判断することは難しいのが現状です。そのため、オイル交換のサイクルを「半年もしくは5000km」としていることが一般的です。
なお、軽自動車などの場合は、660cc(ターボ)で、1トンほどの重さを走行させているので、3,000㎞を推奨している場合もあります。
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シビアコンディションと言われた場合は?
実際に使用状況をディーラーや整備工場に聞いたら、シビアコンディションに該当すると言われたとします。その場合は、ユーザーは愛車をどのように管理するのが良いのでしょうか。
エンジンを快調にする為の方法を思慮する
エンジンオイルは、シビアコンディションで15,000㎞走行してから交換した場合は、旧オイルの汚れがかなり酷い状態になります。これは、エンジン内部をしっかり洗浄することができなくなっていることを示してもいます。
エンジンを快調に保つために、5,000㎞前後で交換していくのが良いでしょう。またエンジンオイル交換2回に、1回の頻度でオイルエレメントも交換しましょう。
シビアコンディションでは、定期点検も重要
メーカーでは、シビアコンディションの条件に悪路走行・雪道走行・20,000㎞などが指定されています。
単にエンジンオイルの交換を早めにという意味だけではなく、足回り・ブレーキなどの故障の確率が上がるという事も示しています。6か月・12ヶ月点検などをきちんと受けておくことが予期しない故障を防ぐことになります。