ETCといえば、高速道路に乗る方にとっては今や必要不可欠なアイテムだといえます。愛車で活躍しているETCが、2030年になると使えなくなるかもという話を聞いたことはないでしょうか?本記事では、ETCが2030年に使えなくなる問題や対処機種の見分け方を解説します。
ETCが「2030年」に使えなくなる?対象機器の見分け方 ~2030年問題って~
ここでは、どうしてETCが使えなくなるのかなどについて解説していきます。
ETCが「2030年」に使えなくなる?「理由」とは?
そもそもETCが使えなくなる理由とは、一体どうしてなのでしょうか?これは、国の法改正やセキュリティ変更により、それらに対応した機種以外が使用できなくなるためです。
2030年頃にETCが使えなくなるという話は、セキュリティ規格の変更により、現在使用されているETCや販売されている商品が、それに対応していないと使用出来ないことを指しています。
ここで重要なのは、2030年ごろまでにセキュリティ規格を変更するとあるので、早まる可能性もあるという点です。
簡単に言うと、2030年前後からはETC1.0または2.0で、新セキュリティに対応している商品を使用する必要があります。
2022年にも同じような使えなくなるはあったが2030年は対象数が違う
2022年にも、似たようなETCが使用できなくなる問題がありました。こちらは、電波法改正による電波環境の変更によるものでした。
すでに経過済みの事案なので細かくは説明しませんが、この問題によってETCが使えなくなる機種は、それほど多くなく影響も少ない状態でした。
一方2030年に行われるセキュリティ変更では、かなりの対象機種があるだけでなく、現在でも新セキュリティ未対応機種が販売されているので、これからも対象機種が増えていく予定です。
ETCが「2030年」に使えなくなる? ~対象機器の見分け方~
ETCが「2030年」に使えなくなる場合、どういった機種が使えて、どの機種が使えなくなるのかなど、見分け方について解説します。
車載器管理番号で確認する
ETCには、車載番号が記載されています。この車載番号は、19桁になっているのですが、最初の数字が「0」と書かれている場合は旧規格、「1」と書かれていれば新規格(2030年新セキュリティ対応)になります。車載番号は、本体の裏側に設置されています。見づらいかもしれないので注意しましょう。
もしくは、ETC車載器の保証書や販売店でセットアップ時に交付される、控えに書いてあります。
車載器本体のデザインで見分ける
ETC1.0機種の場合は、カード挿入口周辺やETCマーク下などに「●●●」の黒丸が3つ付いていれば、2030年の新セキュリティ開始以降にも対応しています。
ETC2.0機種の場合は、カード挿入口周辺に「■」のマークが「なければ」2030年新セキュリティ開始以降にも対応しています。
前述したETC車載器のどちらかの対応機種デザインになっていれば、2030年以降も問題なく使えるという事です。
ETC1.0と2.0は、商品の内容が違います。ETC1.0は、単純に高速道路の出入り口で動作する商品です。
ETC2.0になると、渋滞情報や経路情報などが入手できるようになっています。こちらは、2030年問題とは関係ものであり、ETC1.0でも新セキュリティに対応していれば2030年以降も問題なく使用できます。
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ETCが「2030年」に使えなくなる?対象機器の見分け方 ~ポイント~
ETCが使えなくなる理由や見分け方が解ったところで、今後のためにユーザーはどこにポイントを置けばよいか解説します。
「2030年」問題非対応ETCもまだ販売されている
2030年といえば、そんなに遠くない未来だと感じますが、もし新車を購入すれば10年くらい乗る人も多いでしょう。
まだ、2030年の変更に対応していないモデルも販売されているので、間違って購入しないように気を付けましょう。
中古車購入などの際に未対応ETCが搭載されている確率が高い
中古車購入の際は、新車とは違いいつ誰が付けたものかが解りづらいです。中古販売会社さんがETCの事に詳しければ良いのですが、そうでない方も沢山います。
付いているからと安心しないで、しっかり先程の2030年以降対応(新セキュリティ対応)になっているのかをチェックすると良いでしょう。