エブリイのユーザーから「エンジンがかからない」と連絡が入りました。レッカーで運ばれてきました。セルモーターが故障すると、エンジン始動不良につながります。本記事では、セルモーター交換方法を解説しながら、故障原因やポイントなども説明します。
【エブリイ DA64W】セルモーター交換方法! ~原因~
ここでは、エンジン始動不良となった原因を探っていきます。
走行距離が27万キロという状況から判断
上記動画のようにキーをひねっても、全くエンジンが始動する雰囲気がありません。エンジン始動不良の原因は色々ありますが、走行距離が27万キロという点も故障箇所特定に役立ちます。
レッカーした時の作業員の調査から診断
今回は、エンジンがかからないということでレッカーで運ばれてきました。そのため、レッカー作業員から状況を伺えました。
バッテリー電圧は、問題なく12.0Vあり、セルが回らない電圧ではないとのことでした。また、エンジンキーをひねってもセルスイッチが入力される「カチ」という音がしていなかったようです。
走行距離やレッカー状況などから判断して、セルモーター故障であると推察しました。筆者の調査としては、キーを回した時にアーマチェアとセルモーターの間で電流が流れませんでした。
もちろん走行距離が、27万キロということもあり、もしかしたら他に原因があるかもしれません。この点は、ユーザーに説明させていただきました。
【エブリイ DA64W】セルモーター交換方法! ~交換手順~
ここでは、エブリイDA64Wのセルモーター交換手順を解説します。
故障したセルモーターを取り外す
古いセルモーターを取り外します。じつは、このセルモーター交換作業で、筆者はエブリイのセルモーター交換の簡単さを感じました。
バッテリーのマイナス端子を最初に外します。その後、セルモーターに結合しているコネクターを二か所外します。
最後に12㎜のボルトを2本外せば、セルモーターは取り出せます。その時間は15分ほどでした。他メーカーの軽バンよりもあるかに外しやすい位置に設置されていますし、DIYでも簡単な作業といえるでしょう。
リビルトセルモーターを取り付けする
新しい(リビルト)パーツを取り付けていきます。
外した時と逆の手順でセルモーターを取り付けていきます。その後コネクターを接続し、バッテリーマイナス端子を元に戻します。取り付け作業時間も15分ほどでした。
今回は、新品ではなくリビルド部品を採用いたしました。大体15000円くらいで部品商から入手できました。
DIYで交換する場合は、上記のようなネット購入でも可能です。
取り付け後試験始動してみる!
セルモーターの取り付けが完了したら、試験稼働してみます。無事にエンジン始動しました。
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【エブリイ DA64W】セルモーター交換方法! ~ポイント~
ここでは、エブリイDA64Wのセルモーター交換でのポイントを解説します。
エブリイDA64Wのセルモーター交換は比較的簡単
筆者は、今回初めてエブリイのセルモーター交換をしました。セルモーターは助手席側にあるのですが、外すのに邪魔な物もなく、凄く簡単に交換できました。
バッテリーのマイナス端子は必ず外しましょう
セルモーター交換する際は、必ずバッテリーのマイナス端子を外してから作業しましょう。
セルモーターへの電源は、バッテリーからの電力がほぼそのまま送られる形になります。ショートすると、色々な所に影響が出ます。
接続端子のカプラー状態などもチェックする
セルモーターが回らない原因には、セルモーター自体の故障が一番多いのですが、まれにセルモーターカプラー周辺でトラブルが起きているケースもあります。こういった部分もチェックするとよいでしょう。
ジャッキアップしてしっかりウマをかけましょう
DIYでフロア下に入るときは、ジャッキアップだけでなくしっかりウマをかけて作業しましょう。修理していてケガするというのは、一番残念なことです。