eKワゴンの下回りを点検していたら、足回りのゴム類からグリスが飛び散っているのが判明しました。ゴム類は、足回りのアーム類などの軟骨部分といえます。本記事では、eKワゴンのタイロッドエンド・ロアアームブーツ交換の手順などについて解説します。
【eKワゴン】タイロッドエンド・ロアアームブーツを交換してみた! ~タイロッド~
まずは、タイロッドエンドブーツ交換を行いながら手順のお話をしていきます。
タイロッドエンドはプーラーで脱着するのが良い
タイロッドエンドを止めているナットは、インパクトで一気に回すと緩みやすいです。一瞬の力で緩めないと、ボルトとナットが共回りしてしまう可能性が高くなります。
eKワゴンのタイロッドエンドブーツ交換する場合は、上記のようなプーラーを使用するのが一番簡単だと思います。失敗も少なく済むので購入すると良いでしょう。
押し込みタイプのブーツは丁度よいソケットなどを利用
タイロッドエンドが、ナックルから切り離せました。すると古いグリスがいっぱい付いてしまっているのが解ります。まずは、綺麗に清掃してあげることが重要です。
ブレーキクリーナなどを使用して、とにかく綺麗にしてあげます。
綺麗にし終わったら、新しいグリスをしっかり塗布してあげましょう。
丁度よいソケットを利用して、新しいブーツを打ち込んであげます。ピッタリよりも少しだけ大きいサイズが良いでしょう。
プラスチックハンマーで平均的に叩いてあげながら打ち込んでいきます。綺麗に打ち込めました。
【eKワゴン】タイロッドエンド・ロアアームブーツを交換してみた! ~ロアアーム~
次にロアアームのブーツ交換作業をしていきます。
ロアアームブーツ交換はナックル部をフリーにする必要がある
ロアアームブーツを交換する際は、タイロッドエンドのようには行きません。ロアアームブーツが交換できるスペースが確保できるように、パーツを外していく必要があります。
- タイロッドエンドは、外します。
- ショックを止めている2箇所のボルトも外します。
- 邪魔になるのでキャリパーも外しておきます。
- ナックルのセンターボルトを外してドライブシャフトとナックルを分離します。
- ロアアーム部のボールジョイントをフリーにします。
ロアアームブーツ交換のスペースを確保する
eKワゴンのロアアームには、テンションロッドが装備されています。このロッドを外せば、ロアアームがフリーになりやすいのかなと思いましたが、あまり関係ありませんでした。
結果、上記のようなパーツを外してあげた方が作業がしやすいことが判明しました。急がば回れとはこのことだなと思いました。
一般的な軽自動車は、ショック関連とスタビライザーリンク、タイロッドエンドあたりを外せば、作業できたと思うのですが、eKワゴンの場合は、そうはいきませんでした。
さて、ロアアームブーツの状態を確認します。すでに破れてしまい機能を果たせないばかりか、放置するとブーツ交換だけでは済まない状況でした。早期発見が大事ですね。
ブーツの交換は、タイロッドエンドの時とほぼ同じ作業内容です。しっかり打ち込んであげましょう。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
【eKワゴン】タイロッドエンド・ロアアームブーツを交換してみた! ~ポイント~
ここでは、タイロッドエンド・ロアアームブーツを交換する際のポイントなどについて解説します。
ブーツのみの交換では汚いグリスをできるだけ掃除する
ブーツの中には、グリスが注入されています。このグリスは、かなり汚い状態になっています。そしてこのパーツ類には、ボールジョイントが使用されています。動きをスムーズにするための関節と言って良いでしょう。
まずは、しっかりと汚れを落としてあげることが大事です。きちんと落とさないと、せっかくブーツ交換しても、異音などの原因になります。
ロアアームを外した時は1Gで増し締めする
ロアアームを外したり、足回りを外した時は、くるまを地面に設置した状態で増し締めすることが大事です。
これを怠ると、「コン」などの異音が発生することが多くなります。リフトで上げている場合は、ロアアームにパイプなどをかけて、圧力がかかるまでリフトを下げてあげると作業が簡単です。