車のバッテリーは、冬に上がりやすいという認識が皆さんにあると思います。バッテリーは、夏にも上がりやすいというのをご存じですか?本記事では、車のバッテリーが夏に上がる原因や対策を、バッテリーの仕組みなども解説しながら紐解いていきます。
車のバッテリーは夏に上がりやすい?【原因は?】
車のバッテリーは、夏でも上がりやすくなります。その原因を紐解いていきます。
冬場にバッテリー劣化が進み夏場で上がる
冬場は気温が低くバッテリー電圧も下がりやすい状況になります。そしてエンジン始動するときが、一番バッテリー負荷が大きくなります。エンジン始動するときは、バッテリーのみの電圧・電流を使用しセルモーターを回すからです。
こういった始動を冬場に繰り返すことで、バッテリーが弱くなります。しかしながら春になると、心地よい気温になります。この20℃強の気温は、バッテリーにとってもすごく健康な状態で稼働できる気温です。一旦バッテリーが元気になるといえます。
そして夏を迎えると、バッテリーにとっても辛い真夏日が続きます。こういった状況下で、バッテリーが一気に弱り上がってしまいます。
エアコンや電装品による急激な電流消費でバッテリー上がり
バッテリーが元気な状態であっても、夏場にはエアコンをかけたり、音楽やゲームなどを充電しながら楽しんだりすると思います。急激なバッテリー容量の使用により、夏にバッテリー上がりを起こしてしまうケースが多くなります。
車のバッテリーは夏に上がりやすい?【対策は?】
夏に上がりやすいバッテリーの対策について解説していきます。
バッテリーは消耗品!定期交換がベスト
バッテリーは、そもそも保証が24か月・20000㎞であったり、36か月30000㎞であったりします。
ということは、一般的には2〜3年で交換しましょうということを示しているのではないでしょうか。各ユーザーの使用環境などにもよりますが、バッテリー交換して5年以上経っているという場合は、すでに交換時期となっていると思います。
やはりユーザーの使用環境なども踏まえ、「まだ大丈夫」と過信しないで、一定期間で交換する事が最大の安心でしょう。
春先にバッテリー点検をして早めに充電や交換
冬前にバッテリー点検をしている人は、結構いるのではないでしょうか?それは、冬場にバッテリーが上がりやすいという認識があるからでしょう。
春先にバッテリー点検をしてあげると、夏前にバッテリー状態が確認できるのではないでしょうか。バッテリー点検では、電圧だけでなく比重も計測してくれます。バッテリーの総合診断が行えます。
ワンランク上のバッテリーをチョイスする
バッテリーの性能ランクをワンランクほど上げて交換するのも、バッテリー上がりを防ぐ一つの方法といえます。特に電装品などを多く使用する人などには、最適な方法だと感じます。
ただし、性能ランクを上げれば良いという物でもありません。それは、発電するオルタネーターは、発電量の上限が決まっているからです。
あまり大きいバッテリーを取り付けてしまうと、オルタネーターの発電量が追いつかず、稼働時間が長くなりオルタネーターに大きな負担がかかります。1〜2ランク程上げるのが良いでしょう。
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車のバッテリーは夏に上がりやすい?【ポイント】
ここでは、簡単にバッテリー稼働の原理などを説明しながら、バッテリー上がりを防ぐためのポイントも解説します。
バッテリー稼働の原理を理解しバッテリーの負担を知ろう!
バッテリーの稼働とは?
- バッテリーの充電量が減るとエンジンによって回転させられている発電機である、オルタネーターが発電しバッテリーを充電します。
- バッテリーは充電されながら、電装品などに電気を供給しています。
- バッテリーは、経年劣化で性能ダウンしていきます。
- バッテリー充電量よりも使用量が多いと、バッテリー上がりになります。
- バッテリー消費で一番多いのは、ライト、熱線、エアコン、車内電装品などです。またエンジン停止状態でハザード点灯も電力消費が多いです。
バッテリーの容量は、使用していく年数などによって減っていきます。そしてバッテリー容量を超える電力消費が起きたときに、バッテリー上がりが発生するのが基本です。バッテリーは、それほど日々酷使されてます。
バッテリー上りは突然が多い!?定期交換がベター
バッテリーは定期点検を行っていても、予兆なく上がってしまうこともあります。またバッテリー状態を、毎回チェックすることも難しいでしょう。やはり一番安心なのは、ユーザーさんの使用環境に併せて、「定期交換」する事だと考えます。