朝出勤しようとしたら、「エンジンがかかってもシフトが動かない」という連絡が入りました。どうしようもないのでレッカーを手配してもらうことになりました。本記事では、案外気が付かない場所が故障することも有るという話をしてみます。
シフトが動かない原因を探る!
とにかくシフトが動かない原因がわからないと、修理だけでなく部品の手配もできません。
シフトが動かない理由を推理
筆者は、ドライバーからの説明と、レッカーしてくれた方からの情報を聞くことにしました。
ドライバーからの情報
- 昨日まで問題なくDレンジまで動いたのに、今日になって動かなくなった
- 何度やっても反応しない状況でした
- 昨日は、雪のガタガタ道をかなり走行したと云う事です
レッカーした人からの情報
- とにかく無理やりレッカー車に積み込んだ
- なんとなくセンサーやスイッチ類の故障がこういうケースでは多い気がする
筆者は、念のためエンジンをかけてシフトを動かそうとしてみました。全く反応がありません。シフトが動く雰囲気もありません。レッカーの方が言うように、何となくセンサーやスイッチ類の故障を予想しました。
ブレーキペダルを踏んでもランプが点かない!
オートマ車は、ブレーキを踏まないとシフトポジションが変えられないシステムになっています。ブレーキが踏まれているのかを検知するためにストップランプスイッチが付いています。
そこでまずブレーキを踏んで、ブレーキランプが点灯しているか確認しました。ものの見事に点灯しません。
ストップランプスイッチ故障と診断!
ブレーキペダルを踏んでもブレーキが付かないと云う事は、ブレーキの球が切れているか、ストップランプスイッチ故障の確率が高いと推察します。
ブレーキランプが2箇所同時に切れることは珍しいですし、シフトが動かないことを考えると、ストップランプスイッチ故障と診断しました。
ストップランプスイッチをDIY交換
ストップランプスイッチをDIY交換していきます。
ストップランプスイッチを外す
ストップランプスイッチは、コネクターに接続されています。また本体はプラスチック製ブラケットで止められて、ブレーキペダル上方に取り付けられています。
コネクターを外し左回りに回すとストップランプスイッチは外せます。案外簡単です。昔の車は、金属製でナット固定されたいるものが多かったです。
ブラケットがブレーキペダル側に残ってしまうので、こちらも外してしまいます。このときブラケットは、高い確率で破損します。もしくは、そもそも破損している状態です。
新しいブレーキランプスイッチを取り付ける
新品のストップランプスイッチを取り付けます。方法は至って簡単です。ブラケットを取り付けて、ストップランプスイッチ本体を右回しに回すと取付完了です。
無事に取替えが完了し、シフトが動いてくれるか検査します。ブレーキペダルを踏むと、しっかりランプが点灯します。シフトもしっかりP~1まで動きました。
今回は、2000円前後のパーツ代でした。作業時間は約15分です。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
シフトが動かない症状を探る際の注意点
シフトが動かない時は、まず何が原因かを探る必要があります。
一般的な原因以外のケースもある
エンジン始動不良といえば、バッテリー、ダイナモ、セルモーターといったパーツ故障が一般的には考えられます。
しかしながらシフトが動かないというケースでは、ストップランプスイッチやシフトポジションなどのセンサー類が多いと感じます。つくづく修理は推理だと感じます。じっくり車の状況を確認してあげるのが良いでしょう。
ブレーキランプスイッチ購入ではブラケットも同時購入
ストップランプスイッチ交換では、ブラケットも同時購入すると失敗が少ないでしょう。近年のストップランプスイッチは、プラスチックパーツで出来ています。
本体の故障だけでなく、ブラケット故障の可能性もあります。安いパーツですので、きちんと直るように同時交換しましょう。