昨今では、ガソリン車からハイブリッドまで色々な原動機のモデルが存在します。ガソリン車の中には、アイドリングストップが付いているモデルも多くなりました、では車にあったバッテリーは、どの様に選んだら良いのでしょうか?本記事では、型式や選び方などを解説します。
【バッテリー】車にあった選び方【型式の読み方】
ここでは、バッテリー種類ごとの型式の読み方などについて解説していきます。
通常自動車用JIS規格
一般的なガソリン車やディーゼル車に使用されているバッテリーとなります。いわば基本的なバッテリーという事です。JIS(日本産業規格)となっています。
上記商品のバッテリーで型式の内容を解説していきます。型式が、40B19Rです。この中で40は性能ランクを表しています。性能ランクの数字は、大きくなるほど高性能となります。
Bという数字は、短側面側の長さと箱の高さを表すだけでなく、バッテリー端子の直径も意味しています。一般的には、A~Hまであり順にバッテリーサイズが大きくなっていきます。
19とは長側面側の長さです。この数字が大きくなるほどバッテリーの大きさも大きくなります。Rはプラスとマイナス端子の位置となります。
ハイブリッド車用JIS規格(補機用バッテリー)
ハイブリッド車専用JIS規格のバッテリーは、基本的に普通バッテリー型式の前にSの文字が刻印されています。40B24Rのバッテリーが、ハイブリッド車用になると、S40B24Rとなります。
ハイブリッド車用のバッテリーは、トランクルームや車内の設置されているケースが多いです。そのためバッテリー内部で生成されるガスが外(車内)に放出されないような構造になっています。この構造をVRLA/制御弁式バッテリー構造といっています。
アイドリングストップ(ISS)規格
アイドリングストップ用バッテリー(M-42、Q-85など)は、電池工業会規格で決められています。どうして日本産業規格で制定されていないのかという点が気に成りませんか?
アイドリングストップ車に通常のバッテリーを装備すると、車の制御システムの違いから、バッテリーが短命になるようです。そのため敢えて電池工業会で分けて制定することで、取り付け間違いしないようにしています。
M-42Rというバッテリーは、Mが外径寸法となり42が性能ランクです。Rは端子の向きですが、Lの場合は未表記(M-42)となります。
EN(欧州)規格
EN規格とは、ヨーロッパ統一規格というヨーロッパ全土だけでなく世界的な規格です。近年の日本車にも採用され始めました。日本では、日本車用専用EN規格バッテリー「電池工業会規格(SBA)」で規格されています。
LN0からLN6までバッテリーの大きさがあり、全てLタイプ端子になっています。LNの前に数字がある場合は、バッテリーの性能ランクを表示しています。
【バッテリー】車にあった選び方
車にあったバッテリーの選び方は、どの様にしたら良いのでしょうか?
初めてのバッテリー選びでは?
初めてバッテリー交換しようと思った方は、まず所有車のバッテリー規格をしっかり把握することが大切です。
例えば60B24Rと60B24Lでは、取り付けられません。近い数字だからといって75D23Rの場合もポン付けすることができません。
RとLの違いは、端子の向きの違いです。プラスとマイナスの配線は、ゆとりが多くありません。BとDの違いは、サイズだけでなく端子の太さも違います。
初めてバッテリー交換する場合は、純正搭載されているバッテリー規格と全く同じものを購入すると良いでしょう。
また解らない場合は、ディーラーやカー量販店で適合確認をしっかり行ってから購入すると良いでしょう。
慣れている方のバッテリー選びでは?
バッテリー交換を何回も行ったことがあり、慣れている方はワンランク性能ランクの高いバッテリーを装着するのが良いでしょう。
ただし性能ランクを上げすぎると、オルタネーターへの負担が増加するので注意が必要です。
例えば75D26Lのバッテリーから105D26L等への変更は、オルタネーターの負担が増えると考えます。出来れば95D26L位が良いでしょう。
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【バッテリー】車にあった選び方(注意点)
バッテリー選びの注意点には、どのような事があるのでしょうか?
アイドリングストップ車の場合はリセット作業を必要とするケースも
近年の車は、色々なセンサーが付いています。アイドリングストップ装着車の場合は、バッテリーのマイナス端子にセンサーの付いているものがあります。
バッテリー交換後アイドリングシステム点検表示をリセットする必要のあるモデルが多くあります。作業には注意しましょう。
規格を間違えると装着できない可能性がある
最初にお話ししましたが、バッテリーの型式には多くの種類があります。これは、モデル毎に細かく設定されているからです。
この規格を間違えると、装着できないという事態に発展します。まずは、所有者のバッテリー適合をしっかり確認しましょう。
筆者の経験談:中古車で購入した場合は、バッテリーが適合しているか一度確認しておきましょう。取り付けされている物が、適合バッテリーでないケースがかなりあります。