あるユーザー様から電話が入りました。「バッテリーマークがメーター内で点灯して止まりそう」という電話でした。何とか持ち込むことができましたが、そのままエンジンストールしました。本記事では、ミニキャブのオルタネーター交換しながら注意点などを解説します。
【ミニキャブ】オルタネーター故障!? ~交換前に症状確認~
オルタネーターが故障すると、どういった故障症状が現れるのでしょうか?
エンジンが始動できなくなる
オルタネーターは、エンジン稼働や電装品で減ったバッテリー容量を回復させたり、直接電気を車に送ったりすることで、車の電気部分の正常稼働を保っています。
オルタネーターが故障すると、エンジン稼働が不安定になったり、オルタネーターが完全に故障してバッテリーが上がるとエンジン始動もできなくなってしまいます。
走行中にエンストがおき立往生することもある
現在のガソリンエンジンには、プラグが使用されています。常時電気を使用している事になります。そのため、オルタネーターが故障して、バッテリーの残量が無くなってしまうと走行中でもエンストしてしまいます。
これは、事故などにつながってしまう可能性もあるので、バッテリーマーク(チャージランプ)などが点灯したときには、即座に安全な路肩などに車を停める必要も出てきます。
【ミニキャブ】オルタネーター故障!? ~DIYでの交換方法~
ここでは、ミニキャブのオルタネーターをDIY交換する手順などについて解説します。なお、オルタネーターにはバッテリーに直結しているB端子というコネクタがあります。そのため、安全のためにバッテリーを切り離してから作業しましょう。
故障したオルタネーターを外す
まずは、オルタネーターを外す準備をしていきます。ミニキャブのオルタネーターには、端子とカプラーがひとつずつ付いています。これを外しておきます。
次にベルトを張っているナットを緩めるのですが、サイドにある12㎜のナットを緩めてから、上部の12㎜のナットを緩めていきます。
ミニキャブのオルタネーターは、シフトの下あたりに設置されています。そのためオルタネーターのボルトを緩めるためのナットがどうしても外せない所があります。シフトパネルを外してずらす必要が出てきます。
エンジンルーム真ん中の設置パネルのネジを外してパネルを移動させます。これで、オルタネーターの脱着が楽になるでしょう。
リビルトのオルタネーターを取り付ける
古いオルタネーターを外したら、新しく購入したリビルトオルタネーターを設置していきます。取り付け自体は、外した時と逆の手順で取り付ければ、比較的簡単にできると思います。※ただ、後述しますがミスをしないように慎重に作業しましょう。
本来であればファンベルトの交換も行うところなのですが、ユーザー様の方で全開車検時に交換済みということで、ベルトの交換はしないこととしました。
ベルト交換する場合は、下からベルトを外す必要があります。とくにオルタネーターのベルトは、一番エンジン側に装着されていますので、先に他の2本を外す必要があるので注意しましょう。
オルタネーターを装着し、ファンベルトを元に戻してあげます。
試験稼働していきます。無事エンジンもかかり、バッテリーマークも消えましたので、今回のDIY作業は完了となりました。掛かった時間は、大体1時間半位です。DIYでも作業できると考えます。
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【ミニキャブ】オルタネーター故障!? ~交換時の注意点~
ミニキャブのオルタネーターをDIY交換する際には、どのような注意点があるのでしょうか?
バッテリーは念のため交換する方が安心
今回は、何とか修理場所まで運転してこれたのですが、オルタネーターが稼働していないとすると、バッテリーにも大きな負荷か掛かっていた可能性があります。交換してあげた方が安心でしょう。
古いバッテリーを計測すると、9.2Vしかありませんでした。
バッテリーも新品に交換するのがおすすめです。
ファンベルトは張りすぎも緩みすぎも良くない
ファンベルトは、張りすぎても緩みすぎでも良くありません。張り調整は、難しい点なのですが、オルタネーターの張り調整ボルトがどこで止まっていたのかネジの汚れ具合で解ります。こういった事も参考にしながら調整していきましょう。
コネクター類はしっかり接続しましょう
今回筆者は、このDIY作業に途中から参加することになりました。外した部品を取りつける係になったのですが、外していなかったためにカプラーを取り付けるのを忘れてしまいました。しっかりとカプラーやボルトなどを取り付けて、確認しながら作業していきましょう。