筆者所有の車は、20年以上前の車です。とある日ラジエター液が駐車場に漏れていました。経年経過によるヒーターホース劣化でした。ラジエター液は、車にとって重要です。本記事では、ラジエターホース交換作業手順やエア抜き方法などについて解説していきます。
ラジエターホースから液漏れ!? ~交換手順~
まずは、ラジエターホース交換を行っていきます。
まずはラジエター液を全量抜く
今回ラジエター液が漏れてしまった場所は、リアのヒーターホースでした。フロア下を通っている部分でした。こういったケースでは、ラジエター液を抜ききることが必要になります。
ラジエター液をできるだけ抜いていきます。
ホース類を交換する
それでは、ホース交換作業に入ります。ホースを抜いた時に分かったのですが、ホースだけではなくパイプの方も腐食が激しい状態でした。
新しいホースと古いホースを比較してみます。ホースの劣化度合いも激しいと思います。この2本のホースは、純正在庫がありました。
パイプをワイヤーブラシなどで綺麗にしてあげてから、新しいホースを取り付けます。今回は、これだけでは不安なので、液体シール剤も使用することにします。
無事にホースを交換できました。ホースの取り回しなどに注意しながら作業しましょう。
ラジエター液を注入していく
ラジエター液を注入していきます。
ラジエター液を注入したら、作業終了ということにはなりません。ラジエター液を入れた後のエア抜き作業が重要となります(後述)。
ラジエターホースから液漏れ!? ~エア抜き方法~
筆者所有者の場合は、リアヒーターも付いているミニバンです。エア抜き作業は結構大変になります。
エア抜きキャップを解放してエア抜き
エンジンルーム内のエア抜きキャップを二か所外します。このエア抜きキャップは、ラジエター液の通路の中で一番上にあるといえます。
リアヒーターホース側のエア抜きキャップも外します。この状態でラジエター液を注入していき、エア抜きキャップからラジエター液が溢れてきたら栓をします。
エンジンをかけ交換作業情報どおりに作業する
つぎに下記の手順でエア抜き作業をしていきます。
- エンジン始動し1000回転以上でロアホースが暖かくなるまでかけっぱなし
- ヒーターをホット、全開にして3000回転保持 1分
- ヒーターをコールド、全開にして3000回転保持 1分
- ヒーターをホット、風量1 風向き足元にして、フロント リア同風になるか確認
ここまでで、大体1時間以上かかりました。一度エンジンを冷やしてラジエター液をチェックしていきます。エアが抜けていないときは、再度同じ作業を行う事となっています。
エンジンを冷やして、ラジエターコアに不足分を入れてあげ、リザーバータンク側も補充してあげます。
筆者所有車のラジエター液は、全量で12.4Lです。今回は、約8L程抜けたと推察します。同じくらいのラジエター液が注入されたので、エア抜きは完了となりました。
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ラジエターホースから液漏れ!? ~ポイント~
ここでは、ラジエターホース交換やラジエター液のエア抜きに関してのポイントを解説します。
フロア下のホースは劣化しやすい
今回は、フロア下のヒーターホースからラジエター液がリークしていました。筆者所有車の場合は、フロア下に三か所、合計6本のヒーターホースが使われています。
せっかくラジエター液を抜いて作業するのであれば、全てのホース交換をするのが良いでしょう。
筆者所有車は、先程触れましたが20年以上前の車です。純正ホースが欠品していることもあります。汎用のヒーターホースで対応して行く箇所もありました。
ラジエターエア抜きは結構大変な作業
ラジエターのエア抜きは案外大変な作業です。特に時間がかかるという点で大変だと感じます。
またエア抜き方法は、車種によって大きく違うケースもあります。エア抜き方法をしっかり確認してから作業するようにしましょう。