冬に車のエンジンが「かからない」ときの原因と対処法

皆さんは、冬にエンジンが「かからない」という経験をしたことが有るでしょうか?冬にエンジンがかからないケースでは、地域によっては死活問題になってしまうこともあります。本記事では、冬に車のエンジンが「かからない」原因や対処法を紐解いてみます

目次

冬に車のエンジンが「かからない」ときの原因と対処法 ~よくある原因~

冬場の車

まずは、冬にエンジンが「かからない」時には、どのような原因が多いのか話していきます。

バッテリー上がりでエンジンがかからない

エンジンがかからない車

やはり一番多いのは、バッテリー上がりでエンジンがかからないという事象ではないでしょうか。

筆者が思うには、夏場に酷使されたバッテリーが秋の涼しさで少し持ち直し、冬に入りバッテリー劣化が進み、一気に上がってしまうという状況が多いように感じます。

プラグがかぶってしまいエンジンがかからない

スパークプラグの劣化

現代の車は、半世紀前の車のようにキャブレターなどで制御されていないモデルが殆どだと思います。電子制御され、適切な点火、空気、燃料に計算されて、正常稼働するように管理されています

しかしながら、何らかの理由でこの制御パーツなどが故障してしまうことで、プラグがかぶってしまい、エンジンがかからないことはあります。とくに冬場は、着火性能が下がります。このため不調症状が現れやすいといえるでしょう。

プラグが「かぶる」とは

上記写真に2本写っているのが「スパークプラグ」です。この部品が、エンジンの中でガソリンに火を着けてエンジンを動かします

エンジンの中に噴射されたガソリンは気化して、スパークプラグで着火されるのが正常な状態ですが、寒すぎる時期や、エンジンをクランキング中に止めた場合にはガソリンが着火されずにスパークプラグを濡らした状態になることがあります。これが「かぶる」状態です。

「かぶる」状態になってしまうと、スパークプラグが濡れているために正常な点火ができずに、エンジンがかからなくなります。

ディーゼル特有のグロープラグの故障や間違った使用方法

ディーゼルエンジンは、現代モデルであっても昔のモデルであっても、グロー(余熱)システムが組み込まれています。それは、ガソリンエンジンとは違い、自然発火の原理でエンジンが稼働しているためです。

燃焼室を予め温めてあげることで、自然発火しやすくしています。グローの故障などによって、燃焼室が温まらず、冬に車のエンジンがかからないケースは多いといえます。

また、余りディーゼルに乗った事の無い方は、グローランプが点いている状態でエンジンを始動してしまう行為です。エンジンがかかりづらく、さらにグローの寿命を縮めてしまう可能性があるでしょう。

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冬に車のエンジンが「かからない」ときの原因と対処法 ~有効な対処法~

バッテリーの充電

ここでは、エンジンが掛からない原因に対しての対処法などについて解説します。

バッテリー上がりの場合はバッテリージャンプと充電または交換

バッテリー上がりの場合は、まずはバッテリーをジャンプしたり、他の車に救援してもらうことでエンジンがかかると思います。

その後、バッテリーの使用期間や状態などを確認し、バッテリー充電するか交換する様にしましょう。

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プラグがかぶってしまった場合はプラグ以外の原因もある

一般的な現代の車は、点火、空気、燃料をしっかりと管理されていることが多いと思います。

プラグがかぶってしまった場合では、プラグだけが原因ではなく他にも原因があるケースが多いと思います。下記は原因例です。

  • ダイレクトイグニッションコイルの調子が悪い気筒がある
  • インジェクター故障で供給過多になりプラグがかぶる
  • エアクリーナーの汚れがひどくプラグがかぶる
  • 制御系センサーの故障でプラグがかぶる

プラグ単体が原因でおこるエンジンがかからない症状としては、イリジウムプラグを金ブラシなどでゴシゴシと洗浄してしまったケースや、番手を冷え側に変更して取り付けてしまったケースが多いように感じます。

ディーゼル特有のグローについての対処法は?

グロープラグの警告灯

ディーゼルに使用されているグローは数種類あるのですが、使用劣化や経年劣化などによって作動しなくなることがあります。こういったケースでは、グロー交換することが冬場でエンジンがかかりやすくなる必須条件となるでしょう。

グローの使い方が間違っている場合は、エンジンがかかりづらくなるだけでなく、グローを早期に消耗させる可能性があります。まずは、取扱説明書をしっかり読んで使い方をマスターしましょう。

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冬に車のエンジンが「かからない」ときの原因と対処法 ~ポイント~

冬場のレッカー車

ここでは、冬に車のエンジンがかからない時に注意したいポイントなどについて解説します。

バッテリーが原因ではないケースもある

先程は、バッテリー上がりが原因の対処法を解説しました。しかしながら、バッテリーが原因ではなく、オルタネーターなどの不具合が原因のケースもあります。

もしバッテリー交換や充電したのに、早期にバッテリー上がりを繰り返した時には、バッテリーが原因ではないケースも疑いましょう。

どうしても対処できない時はレスキューを呼ぼう

冬に車のエンジンがかからない時に、その場で対処できる事もあれば、その場で対処できないことも多くあると思います。

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冬ということは、外にいるとかなり寒いと考えます。その場ですぐに対処できない場合は、JAFやご加入の任意自動車保険についているレッカーサービスなどを利用して、レスキューしてもらうことが大切です。命より大切なものはありません。まずは、自身や家族の安全を確保しましょう。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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