eKワゴンの所有者様から依頼がありました。「ブレーキローターを交換したんだけどなんか様子が変なんです」という内容でした。確かにブレーキローターは、すごくきれいな新品でした。本記事では、ブレーキローターとパッドは同時交換が良いというお話をします。
【eKワゴン】ブレーキローター交換時はパッド交換も! ~故障探求~
それでは、どうして「変」になってしまったのかの原因を予想して、確定していきたいと思います。
パッドの当たり面がおかしいためにブレーキローターが偏摩耗
ブレーキローターは新品にしたのだけれども、パッドの状態を確認しないでそのまま再利用したために、ブレーキローターがおかしな削れ方になってしまうことが多くあります。
今回のケースは、ブレーキパッドは比較的9㎜近くのものが付いていたのですが、パッド面がかなり変な減り方をしていました。
キャリパーの稼働がおかしいために偏摩耗
キャリパーのピストンやスライドピン固着によって、ブレーキローターとパッドとの接触面が不安定になることがあります。
これは、ローターの偏摩耗をかなり引き起こしてしまい、ローター部ががたがたになるケースが多いと感じます。今回のケースではなさそうですが、あとでこの辺も問題ないかチェックします。
【eKワゴン】ブレーキローター交換時はパッド交換も! ~原因~
ここでは、eKワゴンのブレーキ周りを分解して原因を突き止めてみます。
パッドを見るとすぐに原因が分かった!
まずはブレーキパッドを外していきます。外した瞬間に「アララ」という感じとなりました。明らかにパッド面に凹凸ができていて、ローターをパッド面全てで捉えていないのが解りました。
予想すると、まずパッドがなくなりパッド交換したが、すでにローターの偏摩耗が発生していたため、パッドが偏摩耗してたまった。その後ブレーキローターだけを交換しましたが、すでにパッドがローターに当たる面しか制動しない状況という結論です。
キャリパーのスライドピンやピストンは問題なし
キャリパーピストンやスライドピンを調査していきます。この部分が固着などすることで、こういった偏摩耗が引き起こされている可能性があるからです。どうやら問題なさそうです。
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【eKワゴン】ブレーキローター交換時はパッド交換も! ~修理~
ここでは、なるべく低予算で修理することを考えて作業してみます。
ブレーキパッドを平らになるまで削る
さて、eKワゴンの所有者様からは、低予算で直してほしいと依頼されていました。そのため、まずはブレーキパッドを平らに削っていく作業を行ってみます。
平らに削るためには、平らな面を使用して削っていく必要があると思います。今回は、時間短縮もしたかったので、上記のような工具を使用して作業しました。
少し時間はかかりますが、平らな木に60番ほどのサンドペーパーを貼り付けて削るという方法もあります。
装着して当たり面を確認する
ブレーキパッドを再度装着して、タイヤを履かせて一度試験走行を行い、ブレーキなどを踏んでブレーキローターとパッドのあたりを見てみます。
15分ほどストップ&ゴーを行いチェックしたところ、ブレーキローター面が綺麗になり、パッドとの当たり面もすごく良くなったと思います。
パッドを削ったこと以外は、特にパーツなどの費用もかからず終えることができました(パッド残が5㎜以下の場合は、新品交換しましょう)。
ブレーキローター交換の時はパッド交換も行うのが大事
ブレーキローターを交換する際は、ブレーキパッドも同時に交換することが大切です。もしパッド面とローター面との当たりが悪い場合は、結局再度交換しなければならないケースも出てくるからです。
足回りパーツは、もしもの際にはブレーキが効かないという結果になります。安心で安全な方法で作業を進めることが大事であると考えます。