【クリッパー】タイミングベルトとテンショナー同時交換!

クリッパーのタイミングベルトとテンショナー交換の依頼が来ました。タイミングベルトは、10年10万キロで交換する事が推奨されています。同モデルは、13万キロ以上走行していました。本記事では、クリッパーのタイミングベルトとテンショナー交換方法を解説します。

目次

【クリッパー】タイミングベルトとテンショナー同時交換!~理由~

今回交換するタイミングベルトとテンショナー

なぜ今回、クリッパーのタイミングベルトを交換するのか理由について解説します。

すでに130,000㎞以上走行しているから交換しないとまずい!

今回交換依頼を受けたクリッパーは、すでに130,000㎞以上走行していました。10年10万キロで交換が推奨されているので、早々に交換するのがベターだと感じます。

タイミングベルトの交換は年数や走行距離で定期交換する

近年のモデルは、タイミングチェーンを使用しているモデルが多いと思います。それは、サイレントチェーンが登場し、静寂性が上がったからだと考えます。

しかしながら、まだタイミングベルトを採用している車種も多くあります。日産クリッパー(三菱ミニキャブOEM)もその一つです。

タイミングベルトを採用しているモデルは、一般的に10年10万キロごとに定期交換する車が多いと思います(輸入車は5万キロだったりします)。

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【クリッパー】タイミングベルトとテンショナー同時交換!~交換手順~

タイミングベルト交換手順

それでは、タイミングベルトを交換していく手順を紹介していきます。

補機類のプーリーなどを外しタイミングベルトカバーを外す

ベルト等の補機類取り外し

まずは、補機類などのベルト類を外し、クランクプーリーやテンションプーリーなどタイミングベルトカバーを外すのに邪魔になるパーツを外します

次にタイミングベルトカバーを外してしまいます。場合によっては、パワステポンプが邪魔になるので外してスペースを確保しましょう。

カムプーリー上死点マークとクランクやオイルポンプマークを合わせる

タイミングベルト交換修理書

ここからは、文章では説明しづらいので手順を記載していきます。

  1. まずはクランクシャフトを正回転させ各アイマークに合わせる
  2. 合わせたらベルトに上死点のアイマークと同じ場所に白マークを付ける
  3. クランクとオイルポンププーリーにもそれぞれ一か所ずつ白マークを付ける
  4. テンショナーを緩めてベルトを外す

基本的な作業手順は、整備書を添付しています。ご確認ください。またもしご自身で交換するという人は、構造などがわかる人と作業することをおすすめします。

しっかり合わせたらベルトに上死点と他二か所マークしてベルトを外す

テンショナーを取り外す

今回はテンショナーも交換するので、テンショナーを外してベルトを外してしまいます。無事にベルトを外せました。

新しいベルトにマークをしっかり転記する

合いマークを転記

外したベルトと新品ベルトの山を合わせてピッタリ接合させていきます。ピッタリ合わせたら、新しいベルトに3箇所のマークを転記していきます。

外したタイミングベルトを見ていくと、「日本の技術って素晴らしいな」と思いました。すぐに切れる感じは全くしませんでした。ただ新しいベルトと比べると、若干伸びが出ていると感じました。

カムプーリー上死点をあわせて新しいベルトをはめる

上死点を設定

クリッパーにはバランスシャフトが付いています。バランスシャフト穴にドライバーを65mm以上入れておきます

新品のテンショナープーリーを取付て、ベルトが付けられるようにウォーターポンプ側で仮止めしておきます。

クランクプーリーとオイルポンププーリーのアイマークをしっかり合わせて、まずは、この二つのプーリーにベルトをはめます。その後カムプーリー側を合わせて、マークした位置としっかりあっているか確認しベルトをはめてあげます。

その後オイルポンププーリーが正回転5〜6コマ、逆回転1〜2コマでストップしたらタイミングは正しいでしょう。

タイミングベルトカバー取り付け

タイミングベルトカバーを取り付けて、外した時と逆の手順でプーリーやファンベルトを取り付けていきます。

クランクを回して確認

全てのパーツの取付が終わりました。エンジン始動する前にクランクプーリーを数回回してチェックします。ここで異常がある場合は、バルブを叩く音などがします。全くしないのでエンジンを始動してみます。

緊張の瞬間でした。無事にエンジンが動き出しました。

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【クリッパー】タイミングベルトとテンショナー同時交換!~ポイント~

タイミングベルト交換のポイント

ここでは、タイミングベルトとテンショナーを交換する際のポイントを紹介します。

ウォーターポンプも一緒に交換しよう!

タイミングベルト交換する際は、近くに設置されているウォーターポンプも同時交換した方が良いでしょう。交換しないと、再度同じ作業をする確率が高いと予想します。

クリッパーは補機類のファンベルトも交換した方が良い!

新品補機ベルトを用意

クリッパーのファンベルトは、3本使用されています。そのうち2本は、3PKという細いベルトが使用されています。また4PKのベルトは、ストレッチタイプとなっていて再利用しない方が良いと思われます。

ベルトの代金は、3000円〜4000円程です。

交換した補機ベルト

しっかり交換した方が、後々のトラブルを回避できるでしょう。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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