すごく懐かしい車を見ることができました。それは、マツダ カペラロータリークーペでした。本記事では、懐かしい「昭和車」カペラロータリークーペを紹介しながら、エンジンオイル交換手順や急遽見つかった不具合個所を緊急修理した事などについて解説してみます。
【昭和車】初代カペラロータリークーペ ~車紹介~
初代カペラロータリークーペと聞いて、「どんな車?」・「カペラ?」という方も居るのではないでしょうか?
マツダロータリークーペは50年前の車!
カペラロータリークーペは、マツダ創立50周年記念に併せて企画された車です。レシプロエンジン搭載車もありましたが、主役は、カペラのために開発された12Aロータリーエンジン搭載車でした。
今回見たモデルは、角目ライトなのでデビュー当時のモデルといえます。後に丸目ライトに変更されています。
1971年(昭和46年)10月から販売されているカペラが、今走行しているということは、50年以上の歳月が流れていることになりますね。ユーザーさんは、すごく大事に大事に乗っていると感激します。
12Aロータリーエンジン搭載!
カペラ用に開発された12Aエンジンは後に、初代RX‐7等にも搭載されてその後ターボモデルまで開発されています。12Aロータリー以降、13Bロータリーなどもマツダで開発されました。「ロータリーと言えばマツダ!」と言われる所以ですね。
カペラロータリーの主要諸元
全長×全幅×全高 | 4150×1595×1395mm |
ホイールベース | 2470mm |
重量 | 975kg |
エンジン型式 | 12A型・直2ローター |
排気量 | 573cc×2 |
最高出力 | 120ps/6500rpm |
最大トルク | 16.0kgm/3500rpm |
トランスミッション | 4速MT |
タイヤサイズ | 165SR13 |
【昭和車】初代カペラロータリークーペ ~エンジンオイル交換~
かなり古い車なので、ちょっとドキドキしながらオイル交換してみます。
今では懐かしい鉄製オイルパン!
19㎜のドレンボルトを外して上げると、オイルが出てきます。オイルパンは、今では珍しい鉄製で出来ています。
オイルパンを点検して見ると、液体ガスケットではなく、紙パッキンが使用されています。何度か変えた形跡はあります。ただ、紙パッキン使用の場合は、現在のオイル規格だと浸透性が強いので滲む程度の漏れがあります。
今後交換するときは、液体パッキンを使用する方が車にとっては安心なのかもしれませんね。オイルを抜ききったら、ドレンボルトを締めて、規定量のオイルを注入すればオイル交換作業は終了です。現代の車よりもスペースにゆとりがあり、交換しやすいと実感しました。
エレメントは上についている!
前回オイルエレメント交換してから2000㎞程しか走行していないので、今回は、オイルエレメント交換しません。
12Aロータリーのエレメントは上に付いてます。交換は目の前にあるので非常に簡単だと感じます。
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【昭和車】初代カペラロータリークーペ ~緊急プチ修理~
今回の本題は、旧車のエンジンオイル交換でした。しかしながら、たまたま見つけてしまった不具合個所がありました。
アイドラアームのブッシュにガタ発生
エンジンオイルを抜いている最中に、下回りの点検をしていくことになりました。50年前の車です。不具合が出てしまうことは良くあるようです。何気なくハンドルを左右に切ると、アイドラアームにガタがあることに気が付いてしまいました。
緊急修理していくことに!
アイドラアームを外して、中のブッシュを取り除きます。ただゴムブッシュは、もう製造されていません。そのため、ゴムブッシュからリジット(金属製)に変更することにしました。
たまたまアイドラアームブッシュ用のリジットが数個あり、内径を拡大すれば問題なさそうでした。
さて旋盤機の登場です。中心を出してこのリジットカラーの内径を14㎜から16㎜に拡大します。無事加工が終わり、再度組付けしなおしてハンドルを左右に切ってガタが出ないことを確認して作業終了です。
旧車を維持すると云う事は、もう車の歴史を維持しているのだと思います。ユーザーさんの車への愛着もすごく感じられた瞬間です。