平成28年式のN-ONEが、中々始動しなく加速も良くないという相談が入りました。エンジン稼働の基本をメンテナンスすることは、すごく重要な事だと改めて感じた事例でした。本記事では、N-ONEのエアクリ交換しながら、定期交換の重要性などを解説していきます。
【N-ONE】始動・加速不良に!? ~エンジン稼働の基本原則~
ここでは、N-ONEの推理とエンジン稼働の基本について解説します。
エンジンは「空気・燃料・点火」が稼働の基本原則
エンジン不調車を語る際に、色々な意見があるとは思います。筆者が思うエンジン不調の第一原因は、やはり「空気・燃料・点火」という要素のどれかか複数が原因である可能性が高いと思う事です。
この要素に問題が無かったと解った後に、圧縮の有無やセンサー類などの不具合がないかを検査するのが基本であると考えます。
基本原則に従って原因を調査する
この原理から、空気・燃料・点火の順に検査していくこととします。まずは、掛かりづらい状況を再現します。
これは、経験から推理するエンジンのかからない具合なのですが、N-ONEのセルを回すと、空気がエンジンにいっていないような掛から無さです。
そこで、まずはエアクリーナーから検査してみます。すると何とも言えないほど汚れているではありませんか!?
さらにエアクリーナーを外してエンジンを始動してみます。すると勢いよく始動します。この段階でエアクリーナーの目詰まりによるエンジン不調と判断しました。
※結果は、案外単純な所に潜んでいると思います。「エアクリーナーが原因でエンジン不調?」と思う方もいるのではないでしょうか。
N-ONEの整備・交換履歴も推理に重要
N-ONEだけではないのですが、今までの整備内容がどの様なものだったのかを知っておくことも重要と考えます。同モデルは、一度プラグ交換されていました。この段階で一旦点火不具合は除外できます。
燃料ポンプは、アクサセリーオンでカタカタと作動しています。最初の診断では、除外しても良いと考えました。
【N-ONE】始動・加速不良に!? ~DIY簡単交換~
ここでは、N-ONEのエアクリーナーをDIY交換していきます。
エアクリーナボックスを開ける
N-ONEのエアクリーナーボックスは、比較的解りやすい場所に設置されています。上記画像の3カ所を外すとエアクリーナボックスが3㎝ほど開きます。
同モデルは、新車納車されてからエアクリーナーを一度も交換していなかったようです。相当ひどい状態になっていました。
新品エアクリーナーを取付する
3㎝位の隙間から、滑り込ませるように新品エアクリーナーを取付します。外した時と逆の手順で取付して作業終了です。約10分前後でしょうか。
ホンダのサブブランドであるハンプシナジー製エアクリーナーを購入しました。
多分1500円位だと思います。やはりエアクリーナーは、定期的に交換するのが良いと考えます。
エンジン始動して、試験走行する(含むユーザー確認)
エンジン始動、加速確認を行った後、ユーザーが実際に運転して調子確認してもらいました。「快調になった」とのお話でした。これで作業完了です。
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【N-ONE】始動・加速不良に!? ~ポイント~
ここでは、N-ONEの始動・加速不良についてのポイントを紹介します。
平成28年式のN-ONEで一回もエアクリーナーを変えてないと
平成28年式で約80000㎞走行のN-ONEは、新車納車から一度もエアクリーナーを交換していないことで、エンジン不調が起きました。これは、不調症状の最終段階です。すでにもっと前から、解りづらい不調があったと感じます。
そもそもエアクリーナーは、20000㎞位で交換すると良いとされています。80000㎞も走行すれば、不調となる可能性が高いといえます。しっかり定期交換しましょう。
交換しやすい場所にエアクリーナーボックスはあるのですが要注意
N-ONEのエアクリーナーボックスは、比較的わかりやすい場所にあるのですが、ホース類やインテーク類が邪魔してしまい、交換するのに外してあげる必要があります。
場所は、解りやすい所にあるのですが、エアクリーナボックスのカバーを完全に外すとなると、2つのホースを外す必要があります。もっと簡易的に交換するには、ラジエター側の細いホースだけを外し、3㎝程の隙間を作り交換する方法です。