筆者在住の場所は、かなり雪が降る豪雪地域です。雪の影響でバンパーがバキバキに割れてしまった車の修理をお願いされました。バキバキに割れてしまったバンパーは、DIYで修理できるのでしょうか?本記事では、DIYでバンパー修理する方法やツールなどについて紹介します。
バキバキに割れてしまったバンパーってDIY補修できるの? ~準備品~
いくらDIYでバキバキのバンパーを直すとしても、必要なツールなどは購入しないとなりません。ここでは、用意するべきツールなどについて解説します。
バンパー補修ツール
バンパーに擦り傷などが付いた場合は、上記のようなツールはいらないと思います。今回は、バキバキに割れてしまったケースなので、上記のようなツールを用意すると綺麗に直しやすくなります。
割れを埋めるパテとサンドペーパーを用意
バキバキに割れたり、擦り傷になったりした場合は、バンパー用のパテを購入すると良いでしょう。また新聞紙やマスキングテープもある程度の量があると作業が進みやすいです。
塗装材料をその車に合わせて購入
最終的に塗料を塗ることになります。バンパーの場合は、バンパー用のプライマーやサーフェーサー、同じ色番号のスプレー、クリアスプレーなどを購入する必要があります。
バキバキに割れてしまったバンパーってDIY補修できるの? ~補修手順~
一般的には、「バキバキに割れてしまったバンパーは、新品バンパーに取り替えましょう」とディーラーなどでは薦められると思います。
多分色付きバンパーだと50000円〜100000円程すると思います(軽自動車)。そこで何とか直らないかと熟慮したいのは、人の常だと思います。
バンパー補修ツールでバキバキに割れた部分をツールで接合
先程紹介したバキバキに割れてしまったバンパー補修ツールです。熱を加えることでバンパーを溶かしながら針金のようなパーツで接合していきます。
バキバキに割れたバンパーが見事に接合されていきます。今回の車は、こういったバキバキ割れが複数個所ありました。全てこのツールで接合していきます。
バンパー裏側から接合することが大切です、注意しましょう。
パテを塗ってサンドペーパーで削り下地を作る
接合が無事に終わったら、バンパー表側の傷部分周辺塗装をしっかり落としていきます。これは、パテを盛るための下地処理となります。240番程度のサンドペーパーで落とせるでしょう。
バンパーにパテを盛り、乾いたら平らになっていくまで綺麗に削ってあげます。ここは、時間をかけてきれいに仕上げましょう。
プライマー・塗装・クリアを行う
プラスチックは、鉄素材とは違い、PPでできていて塗料が密着しづらい素材です。そのため、密着性をあげるためにバンパープライマーなどを塗布します。
今回補修するバンパーのカラーは、ホームセンターなどで簡単に買える色ではありませんでした。そのため、スプレーを特注で作ってもらうことにしました。
作業する前に、塗装などがかかってほしくない場所に新聞とマスキングテープを使用して養生します。
養生が終了したら、600番ほどのサンドペーパーでバンパー全体に足付け作業していきます。
それでは塗装していきます。このバンパーサイズであれば、スプレー缶一本で作業できそうです。
- バンパープライマーを塗布します。
- カラー塗装を3回くらいに分けて行います。
- 乾かしたら、クリア塗装を行います。
全ての作業が終了しました。クリアもしっかり塗布されているので、作業的には良い仕上がりだと思います。
ところどころザラツキがある場合は、3000番のペーパーやコンパウンドなどで磨いてあげると綺麗になります。
DIYでも上記のような補修までは出来ました。
バキバキ割れたバンパー修復に必要な費用は?
- バンパー補修ツール3000円
- 塗料代が三種類で4000円
- パテ代1000円
- シンナー(油脂取り)500円
- マスキング代100円
- サンドペーパーセットが200円
- その他ショートパーツが1000円
大体の材料費が9800円となりました。これ以外のものが必要だとしても15000円くらいで補修可能だと考えます。板金塗装屋さんに頼むと、バンパー一本塗るのに30000円ほどはかかると思います。割れているとそれ以上になる場合もあります。
今回修復に必要だった時間は、大体5時間ほどでした(塗装を乾かす時間は除き)。
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バキバキに割れてしまったバンパーってDIY補修できるの? ~補修ポイント~
ここでは、DIYでバキバキに割れたバンパーを修理する際のポイントを紹介します。
とにかく焦って作業しないことが大事
修理する場合は、とにかく焦って作業を進めないことが大事です。急がば回れです。慌てて作業すると、大体綺麗にならない作業になります。注意しましょう。
割れたバンパーは板金屋さんでも使用の専用補修ツールが吉!
最初に紹介した割れたバンパー補修ツールは、板金屋さんでもかなり前から使用されているツールです。
かなり汎用性が高く、塗装するのにも塗装しやすい修復ができます。こういったツールがあるから、プロも仕上がりが良くなります。プロが使用しているツールを使うことが綺麗に仕上げるコツでもあります。