エンジン車にもハイブリッド車にもバッテリーが装備されていますね。近年のバッテリーは、車のパワートレインに合わせた開発がされていますが、かなり昔から同じ形状が維持されています。本記事では、車のバッテリー交換の目安や症状などについて解説します。
車の「バッテリー交換」の目安は? ~前兆~
ここでは、バッテリー交換した方が良いと思われる前兆症状などについて解説します。
アイドリングストップしなくなる
最近の車には、アイドリングストップ機構が組み込まれています。2000年からこのアイドリングストップ機構が標準装備されはじめ、多くの車種に搭載されました。近年では採用されないことが多くなってきています。
このアイドリングストップ機構が機能しなくなった際には、バッテリーの寿命が近づいているケースが多いといえます。
エンジン回転に合わせてヘッドライトが明暗に
エンジン回転が高くなるとヘッドライトが明るくなり、エンジン回転が低くなると暗くなるというケースでは、オルタネーターの発電でバッテリー充電が予定量充電されていないと考えられます。
オルタネーターの発電量のみに頼るため、エンジン回転に合わせて明暗になるので、バッテリー寿命が考えられます。
エンジン始動時のセル時間が長くなった
バッテリーは、エンジン始動の時が一番電圧や電流を消費すると言われています。セルを回す時間がいつもより長くなった際(エンジンがかかりづらいとき)は、バッテリー容量が足りなくなっているケースがあります。
車の「バッテリー交換」の目安は? ~最近のエンジンは?~
近年では、ハイブリッドモデルもかなり多くなってきています。では、ハイブリッドモデルのバッテリー寿命はどうなっているのでしょうか?
ハイブリッドの起動バッテリーは乗らないほど寿命が短い
エンジン車も運転しない人ほど、バッテリー寿命が短くなる傾向があります。ハイブリッド車の場合は、エンジン車バッテリーとは違い、充電制御を行えるバッテリーなので、さらに乗らない人ほど充電されず、寿命が短くなることが多いでしょう。
ハイブリッド車のエアコンはバッテリー頼りの車種もある
今までの車は、エアコン稼働するのにエンジンがかかっていないとなりませんでした。一方ハイブリッド車の場合は、停車中エンジンが停止してもエアコンが稼働している状態が継続されています。
車種にもよるのですが、エンジンに頼ったエアコン稼働ではなく、バッテリーを利用したエアコン稼働となっているモデルも多くなっています。バッテリー負担は大きいと考えます。
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車の「バッテリー交換」の目安は? ~交換時期~
車のバッテリー交換は、実際のところどのくらいが交換時期になるのでしょうか。
普通のガソリン車は3年から4年が目安に
普通のエンジンが搭載されている車の場合は、人によって「7年バッテリーがもった」という方もいるようです。車の装備品が少ない人で比較的長距離を運転している場合はバッテリーも長持ちする場合が多いでしょう。
一般的なバッテリーのメーカー保証は、2年〜3年の設定になっています。筆者の経験では、保証期間プラス1年くらいは、十分使用できる期間だと感じます。
またバッテリーが上がってから対処するということになると案外大変なので、予防整備として定期交換するのが良いでしょう。
ハイブリッド車は5年を目安に
ハイブリッド車の場合、ガソリン車よりもバッテリーが長持ちする傾向にあります。乗用車の2回目車検時期である5年目を目処に交換するのがおすすめです。ただし、ハイブリッド車対応バッテリーはガソリン車用のものよりも高価な場合があります。
アイドリングストップ車は2年から3年が目安に
筆者は、アイドリングストップ車のバッテリー交換が通常エンジン車よりも早い気がしています。
使用環境によっては、1年くらいでアイドリングストップしなくなる車も見ています。筆者が知りえた範囲では、2年から3年くらいで使用限界を迎えているバッテリーが多いように感じます。
アイドリングストップ車は、通常エンジン車のバッテリーより高額です。高額なのに寿命が短いと感じるかもしれませんが、バッテリー依存が高いということなので、致し方ないのかもしれません。