皆さんは、車に電装品などを装着するのにリレーを使用したことはありますでしょうか?「リレー」と聞いて、「こう使うんだよ!」とわかる人も居れば、「難しそう」と思う方もいると思います。本記事では、特に4極リレーのアレコレについて解説します。
車に使うリレーとは?必要性や目的などを解説
そもそもリレーは、なぜ使用する必要があるのでしょうか?必要性や目的などについて説明します。
容量の大きな電装品を稼働させるのに重要なアイテム
車には、ヒューズボックスが装備されています。後付けする電装品は、ヒューズボックス以降の配線を利用することが多いといえます。
ヒューズは、7.5アンペア、10アンペア、15アンペア、20アンペアなどがありますが、後付けする電装品によっては、電流量が多くなり配線負荷が大きくなったりヒューズ切れになったりします。
リレーは、安全に大容量の電流を供給するための装置であると言えます。それは、バッテリーから電装品に使うメイン電源を取得するからです。
リレーは電装品を一定条件で稼働させる目的で使用する
先程バッテリーから直接電装品のメイン電源を取得するとお話ししました。ということは、常時電流が流れることになります。そこで重要なのが、リレーはある一定条件の下でメイン電源に電流が流れる仕組みになっている点です。
リレーは電気を介した自動スイッチと言える
リレーは、ある一定の条件で(アクセサリー電源が起動、イルミネーション電源が起動など)を起動点にして、メインのバッテリー電源が稼働する仕組みであるといえます。
バッテリーから電源を流すスイッチを自動で行う装置と考えるのが、一番理解しやすいと感じます。
リレーの使用方法などを解説!
ここでは、比較的多く使用される4極リレーについて解説していきます。
4極リレーの具体的な使い方とは?
4極リレーは、後付けホーンやフォグランプ、内装用のLED(かなりの数)を装備するときなどに使用されます。
- ホーンの場合は、純正ホーンスイッチの電流が流れたときに、社外ホーンを複数鳴らす時などに使用します。
- フォグランプは、車検基準などからスモール連動の必要があり、さらに個別でフォグのオンオフが出来ないとなりません。
- LED装飾は、少ない個数であればヒューズ電源で良いのですが、個数が多いケース等ではリレーを介する事で安全といえます。
以降リレーの基本的な敷設方法を紹介していきます。今回は後付けフォグランプでの敷設方法を簡単に解説します。
フォグランプの場合は、スモール連動にする必要があります。一番簡単な方法は、スモールで点灯するダッシュ内のスイッチから起動電源を取得することです。
スモールで点灯する電源は、テスターを使用して検索します。各スイッチ類には、スモール点灯用の配線と装備稼働配線があります。しっかりとスモール点灯用配線を見つけましょう。
これが見つかれば、最初に図解している手順でリレーを敷設していけば問題なく稼働するでしょう。
別付けスイッチがオンの状態で、イルミネーション(スモール)電源が流れると、フォグランプも点灯、その状態で別付けスイッチをオフにすれば、フォグランプだけ消灯します。
さらにスモールランプ点灯、フォグランプ点灯状態で、スモールをオフにすると、連動してフォグランプもオフになります。車検基準も問題なくクリアできるといえます。
一番重要なのはリレースイッチ電源をどこで取得するのか!
リレーを使用するときは、リレーを作動させる起動用の電源をどこから取得するのかというのを最初に思案しておくことが大切です。
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リレーを使うには!【用意するものや注意点】
リレーを敷設するのに最低限必要な工具などには、どのような物があるのでしょうか?
作業するのに必要な物【工具】
リレー敷設作業するには、配線作業が必要になります。場合によっては、配線の長さも必要になります。
大切なのは、しっかりした配線加工ツールを使用して作業することです。
- 車用電工ペンチ
- 車用ワイヤーストリッパー
テスターは、簡易な物でも構わないので絶対に必要なツールです。このツールがないとリレーを起動する為の電源を探し出すことができないからです。
とくにイルミネーション電源は、車によってはヒューズボックス内にはないケースがあります。またヒューズボックスから電源取得する際も、確認のためにテスターが必要になります。
必要なパーツなど
オス・メス各十個ずつで構わないので、用意しておくと良いでしょう。リレー側にはギボシのオス・メスが付いている商品があります。ギボシが一番楽な接続方法です。
アース端子は、装着電装品に使用するだけでなく、リレーのアースでも使用します。個数は多く必要ないですが、揃えておきましょう。
絶縁テープやタイラップバンドは、作業を終了させるときに必要になるパーツです。固定したり被覆を保護したりできます。
リレー取り付けで注意するべき点
リレー取り付けで注意するべき点は、バッテリーから直接電源を取ることです。銅線むき出しの配線が、ボディに接触しないよう気を付けましょう。