「ハイゼットの足回りからおかしな音がする」と相談が入りました。音を聞いてみると、今までにないガチャガチャ音でした。本記事では、ハイゼットのフロント・リア両方のサスペンション折れを修理しながら、折れの理由や注意点なども解説してみます。
ハイゼットのサスペンション状況
まずは、ハイゼットのサスペンション折れ状況などを解説します。
ハイゼットの左フロントサスペンションが折れている
フロントサスペンションは、ショックが取り付けられている状態で下側が開いている状態でした。この状態になっていることが不思議でしたが、外したことで理由が判明しました。
ハイゼットの右リアサスペンションが折れている
リアサスペンションは、完全に折れてしまい、全く機能を果たしていませんでした。ここで「ガチャガチャ」と大きな音がしていたようです。
ハイゼットのフロント・リアサスペンションを中古に交換
それでは、折れたサスペンションの交換作業しながら、手順なども説明します。
ハイゼットのフロントサスペンションを中古に交換
フロント側は、コンソールボックスを外すところから始めます。
コンソールボックスを外すと、アッパーマウント取付ボルトが見えてきます。まずは1個のボルトから緩めてあげます。最後の一個は、頭がかかった状態で残しておくと良いでしょう。
これは、ショックがいきなり落ちてこないための対策です。ケガ防止にもなるので敢行すると良いでしょう。
次にショックとナックル取り付けボルトを2本外します。17㎜のボルトナットです。インパクトがあると楽でしょう。
ブレーキホースのボルトを外します。これでショックを取り出すことができます。
ショックを取り外して、どうしてこのようになっているかよくわかりました。サスペンション上部が折れてしまい、ズレてアッパーマウントに刺さっていました。そしてサスペンションが絡み合い、下側に空間が出来たようです。
ここでは、敢えてショックとサスペンションの組み換え方法を割愛させていただきます。
組み換え方法手順は、上記記事を参考にしてみてください。
上記のようなスプリングコンプレッサーは、サスペンション交換などでは必需品です。
ハイゼットのリアサスペンションを中古に交換
それでは、リアのサスペンションを交換します。折れたサスペンションは、車をジャッキアップしただけで簡単に取れました。走行中に外れなくてよかったです。
リアサスペンションを中古に取り替える際は、左右のショック下側を取り外し、ホーシングを人の力で下げてしまえば簡単に装着できます。
その後ショックを取り付けて作業終了です。
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ハイゼットのフロント・リアのサスが折れている【問題点】
ここでは、サスペンションが折れたときの注意点などについて解説します。
サスペンションが折れていると車検に不合格
サスペンションが折れていると車検不合格となります。また公道でサスペンション不良が見つかると、整備不良となってしまいます。
サスペンションが折れると走行危険に繋がる
サスペンションが折れたまま走行するということは、足回りの動きが正常にできず、走行不安定を起こします。
一般的に10万キロ以上の耐久性はあるが・・・
サスペンションは、一般的に10万キロ〜15万キロは持つと言われています。しかしながら降雪地帯や塩害のある地域では、かなり消耗や劣化が激しくなります。注意すると良いでしょう。
ショックの本締めは1g状態で行いましょう。
サスペンション交換をする際は、ショックを取り外す可能性が高くなります。ショックを本締めする際は、1G状態で行うと良いです。これをしないで本締めすると、「カコン」などの異音が発生することがあります。