スタッドレスタイヤには、雪道などで使用できる溝の深さが指定されてます。スタッドレスタイヤを夏に履きつぶすことは大丈夫なのでしょうか?本記事では、夏にも使用する目的や注意点、スタッドレスタイヤに関する用語などについて解説します。
「スタッドレスタイヤ」を夏に履きつぶす【用語チェック】
ここでは、スタッドレスタイヤを夏まで履きつぶす際に重要となる用語について、解説していきます。
「スタッドレスタイヤ」のプラットフォームとは?
スタッドレスタイヤには、スタッドレスタイヤとして使用できる限界サインとして、プラットフォームが設置されています。
プラットフォームは、基本的に新品スタッドレス時の溝の50%を切ると解るようになっています。またサイドウォールには、三角表示などでプラットフォームの場所が告知されています。
「スタッドレスタイヤ」のスリップサインとは?
スタッドレスタイヤには、プラットフォームとは別にスリップサインも設置されています。これは、タイヤとして使用できる限界サインです。一般的な夏タイヤと同様に1.6㎜で解るようになります。
※スタッドレスタイヤとしては、新品時の50%の溝まで使用できます。その後は、夏タイヤとしてスリップサインが出るまでは使用可能です。
「スタッドレスタイヤ」を夏に履きつぶす【理由は?】
スタッドレスタイヤを一年中履いているドライバーは、案外多くいるようです。では、履きつぶす主な理由はどの様な時なのでしょうか?
年間走行距離の多い方のスタッドレス履きつぶし
車を営業車として使用している人は、走行距離が多いケースが一般的です。
新品スタッドレスを購入して1シーズン装着したら、スタッドレスタイヤの使用限界になり、そのまま夏タイヤとして使い秋ごろに新品スタッドレスを購入するケースが多いようです。
「スタッドレス」としては使えないが夏タイヤとしては使用できるから
スタッドレスタイヤとして4〜5年使用して、その後夏タイヤとして1シーズン使用してから新品に買い替える人もいます。
スタッドレスタイヤは、プラットフォームだけではなく使用年数によっての劣化もあります。走行距離が少なくヘリが少ないタイヤでも、スタッドレスとして使用できる年数には、限界があるという事です。
1シーズン夏タイヤとして使用することで、夏タイヤの減りを一年間減らすことが可能です。
溝が合法であればどんなタイヤでもよい人・・・
案外多いのは、スタッドレスタイヤでも夏タイヤでも溝があればどちらでもよいと思っている人です。
こういったケースでは、製造年数や正確な溝の深さなどをあまり気にしないという方も多いようです。
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「スタッドレスタイヤ」を夏に履きつぶす【危険性は?】
ここでは、スタッドレスタイヤを夏に履きつぶす際の危険性を解説します。知っておくことで未然に事故などを未然に防げるでしょう。
夏タイヤよりも制動距離が延びる&フラツキ現象が起きる
スタッドレスタイヤは、雪や氷上などで性能が発揮されるようなタイヤ素材になっています。夏タイヤよりもコンパウンドが柔らかく、さらにサイドウォール部の腰も夏タイヤよりも柔らかいのが一般的です。
そのため乾燥路では、夏タイヤよりも制動距離が延びてしまいます。またカーブなどでは、フラツキやすくなるデメリットがあるといえます。
排水性能が悪くなりハイドロプレーニング現象が発生しやすくなる
スタッドレスタイヤは、夏タイヤとは違い細かいサイプ(溝)がトレッド面に切られています。これは、雪の水分などをうまく排出するためのものです。
夏タイヤとして使用する際は、すでにスタッドレスタイヤとしては使用できないケースや経年年数が経過している場合が多いといえます。
夏にスタッドレスタイヤを装着している場合は、雨の日などでの排水性能低下に気をつけましょう。ハイドロプレーニング現象に発展すると、制御不能になるケースもあり得ます。