ETCの取り付け依頼が来ました。依頼者が持ち込んできたETCは、パナソニック「CY-ET926D」というモデルです。筆者は、パナソニック製の取り付けが初めてです。本記事では、同モデルの特徴や取り付け方法、ETC取り付けの際のポイントなどを解説してきます。
【パナソニック CY-ET926D】どんな機種?
ここでは、パナソニックCY-ET926Dの特徴などを解説してきます。
【パナソニック CY-ET926D】特徴
今回取り付けるのは、大型トラックです。そのため24Vに対応したモデルが必要となります。
CY-ET2500VDやCY-ET2010DなどのパナソニックETCだと、12Vのみの対応になっているので使用できません。
パナソニックCY-ET926Dは、ETC1.0モデルで24Vにも対応したモデルなのが特徴です。また音声案内やカード未挿入警告、カード不良警告などもしてくれるモデルとなっています。
新セキュリティ対応って?
パナソニックCY-ET926Dは、新セキュリティに対応しています。これは、政府の方で主管されている事です。現在ETCを決済しているシステムが、かなり古くなっています。
顧客情報を外部から守りづらくなっているようです。このことから、このセキュリティシステム自体を大きく変える必要があり、将来的にシステム変更されるとETCもそれに対応したモデルでないとダメになります。
【パナソニック CY-ET926D】DIY取り付け
ここでは、パナソニックCY-ET926Dを取り付けていきます。
古い機種の撤去
まずは、すでに設置されているかなり古いモデルを撤去していきます。このトラックの所有者は、ダッシュボードにETCのセンサーが無造作に配線されているのが一番嫌だったようです。
オーディオパネルを外して、ETC車載機とセンサーを取り外してしまいます。ここで重要なのは、古いETCの配線がどの様に行われているかの確認です。場合によっては再利用もできますし、使用できなく処理する必要があるからです。
【パナソニック CY-ET926D】取り付ける
所有者にETCのセンサー受光部をどこに付けたいかを確認します。バックミラーの左側の裏側が良いとのことでした。
ピラーを外していきます。左側にセンサーを置くので左側ピラーを外し、そこに配線をうまくルーフからピラーへ通していくことになります。
もともと設置してあったETCは、オーディオから配線されていました。まずはこの配線が問題ないかテスターを使用してチェックします。
アース、常時、ACCは問題なさそうです。今回は、この線を再使用してETCを取り付けていきます。
パナソニックCY-ET926Dは、ちょっと楽な仕様です。アースとACCだけを取得すれば、稼働するようです。常時電源は、絶縁テープで処理しておきます。
ETC本体は、以前設置されていたモデルと同じ場所という事でしたので、綺麗に清掃してから取り付けします。
試験稼働して問題がないのを確認したら、長い配線の処理を行い、外したパーツを元に戻して取り付け終了です。
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【パナソニック CY-ET926D】DIY取り付け時のポイント
パナソニックCY-ET926Dの取り付けポイントは?
アンテナ(センサー)の取り付け場所を最初に決める
これは、CY-ET926Dだけではないのですが、ETCのセンサー取り付け場所を最初に決めないと、作業が先に進みません。まずはこのパーツの場所を決めましょう。
そのあと本体の取り付け場所を決めます。これで配線処理の方法などが決めやすくなります。
試験稼働は必ず行う
配線作業が終わったら、必ず試験稼働するようにしましょう。この段階で通電がされていないなどがわかれば、再作業しやすいです。
全ての作業を終了してから不具合がわかると、また色々なパーツを外す必要が出てきます。