【ハイゼットトラック】リーフスプリングが折れた!?DIY交換修理方法を解説

軽トラックの多くのモデルには、リアにリーフスプリングが採用されています。このリーフスプリングが、折れると異音がしたり、最悪後続車などに被害が出ることもあります。本記事では、ハイゼットトラックのリーフスプリング折れ交換を行い、注意点なども解説します。

目次

【ハイゼットトラック】リーフスプリングが折れると!?

折れたリーフスプリング

ハイゼットトラックなどに採用されているリーフスプリングが折れたり、破損したりするとどのような悪影響が出るのでしょうか?

折れたリーフスプリングは、落ちて後続車に・・・

上記の動画を見てみてください。リーフスプリングが折れてしまうと、手で簡単に動かせてしまいます

リフトに上げてリーフスプリングをフリーにしているので、簡単に動く用になりますが、車が上下に動くことで折れたリーフスプリングが脱落する可能性がかなり高いといえます。

リーフスプリングが脱落して、後続車などに接触すれば大きな事故などにつながってしまうかもしれません。注意が必要です。

リーフスプリングは、「異音」&「次々折れる」ことが多い

リーフスプリングが折れると、板の隙間ができるために、車体の上下・左右の動きに対して、板同士やブラケットに干渉して異音が発生します。「キコキコ」などの異音がしているときは、点検してみましょう。

またリーフスプリングは、数本の板バネで構成されていますが、一本折れたままにしていると他の板バネが次々と折れる現象が起きます。折れた板バネは早期に交換する必要があります。

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【ハイゼットトラック】リーフスプリングをDIY交換

リーフスプリング

ここでは、実際にリーフスプリングをDIY交換してみます。交換しながら細かい注意点も解説します。今回は、折れた板バネのみを交換する手順を紹介します。

ハイゼットトラックの折れたリーフスプリングをDIYで外す手順

リーフスプリング固定ボルト

ハイゼットトラックのリーフスプリングは、ホーシングの所でUボルト固定されています。Uボルトを固定している4箇所のナットを緩めていきます

固着したボルト

今回作業したハイゼットトラックは、かなり錆が酷い状態であったのと、替えのUボルトやナットを用意していないことから、Uボルトが折れてしまうと作業になりません。

そのため折れないように万全を記すために、上記のようなツールで温めてから緩めました。

サイドブレーキサポート

次にサイドブレーキワイヤーを固定しているボルトを外します。この場所は、高確率で折れてしまうと考えます。

後で穴あけが必要となる可能性を考えて、インパクトやドリルの刃を用意しておくと便利でしょう。

センターボルト取り外し状態

Uボルトを外すと、卵型の干渉ゴムブラケットも外れます。ブラケットが外れると、板バネを固定するセンターボルトが見えます。これを外してあげます

センターボルトを外すと、板バネがフリーになります。

ハイゼットトラックの中古リーフスプリングをDIY移植する手順

中古リーフスプリング

上記の画像は、中古で購入したリーフスプリングです。当初は、新品のリーフスプリングを注文して丸ごと交換しようと考えたのですが、メーカーに問い合わせると、バックオーダーとなっていました。平成23年車なのですが、すでに受注生産とのことです。

納期が未定との連絡があり、致し方なく中古を探すことにしました。運よく2日位で到着し、値段も新品よりはかなり手ごろでしたので、所有者様も良かったとのことです。

センターボルトから取り付け

今回は、折れた板バネのみを移植する事にしましたので、その作業に入ります。基本的には、外した時と逆の手順で作業すれば良いと考えます。

まずは、センターボルトを通して、下からジャッキなどで圧力をかけてボルトとナットを仮止めします。

センターボルトと言われている理由

板バネのセンターで止めるという意味もありますが、ホーシングの所に丸い穴が開いていて、その穴にボルトの頭部分が入るという意味もあります。

ホーシングを揺らしながら、センターボルトをしっかり穴に入れてあげます。その後センターボルトのナットを本締めしてあげます。

Uボルト取り付け

Uボルトを締めていきます。4箇所のUボルトを締めていきます。Uボルトは、少し広がっているので少しUの字になるように絞ってから作業するとやりやすいです。

サイドブレーキサポート取り付け

サイドブレーキワイヤーを元の位置に戻します。やはり最初にお話ししたように、サビたボルトが折れてしまったので、穴あけ加工して新しいボルト・ナットで締め付けています

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【ハイゼットトラック】リーフスプリング交換では?

ハイゼットトラックリーフスプリング取替注意点

ハイゼットトラックのリーフスプリングを交換するときには、どのような注意点が必要でしょうか?

新品と中古の納期や価格差

近年メーカーさんの在庫所有状況がかなり不安定になっていると感じます。10年くらい前のパーツでもバックオーダーといわれることが増えています。

しばらく放置できないようなリーフスプリング折れなどの場合では、パーツが到着するまで乗れなくなります。一方中古パーツなどの場合は、早ければ2日、遅くても5日位で届きます。急ぎの場合は、中古利用も良いと考えます

新品リーフスプリングは、アッシーパーツで30,000円位の値段でした。一方中古の場合は、5,000円位で済みました。

アッシーで交換するよりも場所によっては、一部交換が吉!

ASSY交換はしない

丸ごと交換するという方法もありますが、折れた所だけの交換をすることで、残りのパーツはストックしておける利点があると考えます。

交換にかかった作業時間は、約1時間でした。DIYでも比較的簡単に行うことができるでしょう。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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