スバルのレガシィB4には、S401 STiという特別仕様車が初代モデルで設定されています。レガシィB4の特長である大人のセダンを継承しながら、STiによる特別チューニングで走行性能を高めたモデルです。本記事では、ブレーキローターとパッドをDIY交換した際の方法などを解説します。
スバル「レガシィB4 S401 STi」ってどんな車?
初代レガシィB4に設定された特別限定車S401 STiとは、いったいどんな車なのでしょうか?
ベースのスバル「レガシィB4」のコンセプト
特別限定車のベースモデルである初代レガシィB4は、大人なセダンを5ナンバーサイズで作り上げることを目的にして企画されています。スバルでは、インプレッサなどのスポーツモデルがありますが、レガシィB4は、「大人の雰囲気」を全面に出したモデルといえます。
スバル「レガシィB4 S401STi」の特長など
大人の雰囲気をコンセプトにしたレガシィB4にSTiが専用チューニングを施した400台限定のモデルが、レガシィB4 S401STiです。
エンジンは職人による手組で製造され、限りなく100%のバランス取りも行われています。大人のセダンながら293psの最高出力が与えられた高出力モデルです。
またGD型インプレッサWRX STIで搭載された6MTやブレンボキャリパー(前後)が装備されています。さらにエキゾーストシステムには、キャタライザーが専用装備です。
スバル「レガシィB4 S401 STi」ブレーキローター&パッドをDIY交換
ここでは、レガシィB4 401STiに搭載されている専用スリットローターやブレンボキャリパーのパッド交換をしていきます。
ブレーキキャリパーを外し、ブレーキローターをDIY交換
流石ブレンボキャリパーです。しかも対向ピストン4ポッドタイプです。ブレーキローターは、専用品ですがかなり疲れているのが解ります。
ローターを交換するために、まずはキャリパーを外していきます。案外簡単で19㎜のボルト2本で止まっています。
キャリパーが外れました。ブレーキローターは、引き抜くだけで外れてきました。
ブレーキローターをチェックしてみます。表側は特に問題なさそうでしたが、裏側がかなりひどい状態になっています。交換時期と言えるでしょう
新しいブレーキローターを装着します。今回は、ディクセル製の焼き入れスリットローターを購入しました。2枚で45,000円程するそうです。
普通のブレーキローターはシルバー色をしているのですが、焼き入れされているため若干赤黒くなっています。
ブレーキローターの交換は、約20分ほどで済みました。
ブレーキパッドをDIY交換!ブレンボ製での簡単交換方法
次にブレーキパッドを前後交換していきます。ブレンボのブレーキキャリパーの作りは、日本車の純正よりも簡単にできています。
いったん外したブレーキキャリパーを元に戻して仮締めしておきます。パッドを押さえているピンなどを抜くと古いブレーキパッドは外れます。
新しいブレーキパッドは、エンドレス製を採用しました。こちらも前後8枚で45,000円ほどのようです。ブレーキローターとブレーキパッドで10万円ほどかかっています。
ブレーキパッド裏に泣き止めシートを取り付け、ブレーキグリスに塗って装着します。
ブレーキパッドを止めているピンは、かなりサビが発生していました。紙やすりで磨くことで装着しやすくなります。
ブレーキパッドの装着風景です。順番に落ち着いて行えば、案外簡単にできます。
こちらは、交換した筆者もビックリです。ブレーキパッド面と台座面が4枚とも剥離していました。交換して大正解です。ただ筆者はこの現象を初めて見ました。
リアのブレーキキャリパーもブレンボです。対向2ポット式です。
交換方法は、フロントと同様です。日本の純正キャリパーよりも交換しやすいと感じます。
パッドを抑えるプレートは、フロントとリアで形状が違うだけで、基本的な構造は一緒です。フロント・リアのブレーキパッド交換は、大体30分ほどでした。
ブレーキのエア抜き作業
ブレーキパッド交換をしたときは、必ずブレーキフルードエア抜き作業をしましょう。
ブレンボキャリパーは、ブレーキフルード排出ドレンが、2か所あります。合計8か所のエア抜き作業が必要になります。
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スバル「レガシィB4 S401 STi」ローター&パッド交換では?
レガシィB4 S401STiのブレーキローターやパッドを交換する場合は、どのような点に注意するのが良いのでしょうか?
ブレーキ性能が高い分、パッドスラッジなどが多く堆積
ブレンボキャリパーの性能が良い分、パッドの減りも早く、さらにスラッジ量も多く出てくると考えます。半年に一回くらいは、キャリパー内側清掃をすると良いでしょう。
ブレーキエア抜きは、キャリパー1個に2箇所ある
ブレンボキャリパーには、ブレーキフルードエア抜きや交換用のドレンが2箇所あります。必ず各2か所作業するようにしましょう。ブレーキフルードは、1L位で足りると考えます。