皆さんは、走行中に異音がしたら不安になりますよね。不安は、早期に解消することが大事です。さらに車にとっても重要となります。本記事では、異音、摩耗したブレーキローター&パッド交換の方法や注意点、さらには便利ツールなどを解説していきます。
異音・摩耗ブレーキローター&パッド交換~原因~
ブレーキを踏むと異音がする原因を見つけないとなりません。またユーザーの判断が、間違っていることもあり得るという話をします。
ブレーキを踏んで異音がする原因は?
ユーザーの方からは、パッド交換したいという話を聞いていました。それは、ブレーキを踏むと「キーキー」と異音がしたからという事です。
まずはタイヤを外して、ブレーキの状態を確認します。「アレ?パッドはたくさん残っている」と思いました。と同時にブレーキローターが異常に摩耗していると感じました。
この時点で少し嫌な予感がします。ユーザーからブレーキパッド交換というお話で、新品パッドだけを預かっていたからです。
調査していくと、ローターの異常摩耗によってパッドの当たり面が合わなく、ブレーキを踏んだら異音がするという結論でした。
ブレーキローターが主な原因の場合は?
ブレーキローターが主な原因になったという事は、ブレーキローター交換しないと異音が解消しません。またブレーキの効きにも問題が発生します。
そして、ブレーキローター交換する際は、古いパッド残量があっても新品ブレーキパッドに交換する必要があります。ローター交換の際は、ブレーキパッドと同時交換するようにしましょう。
異音・摩耗ブレーキローター&パッド交換手順
ここでは、摩耗ブレーキローター&パッド交換手順を解説します。またブレーキ整備を怠っていると、交換作業も大変である話をします。
キャリパー固定ボルトを外すもいきなり問題発生! ~便利ツール①~
ブレーキローターを交換するには、キャリパーとキャリパーブラケットを外す必要があります。この段階でトラブルが発生しました。17㎜のボルトが、完全固着していて緩みません。通常であれば、30cm位のメガネで緩むのですが緩みません。
これ以上長い工具で回そうとすると、ネジ頭がなめるかネジが折れてしまう可能性があるので、ミニダクターと呼ばれる便利ツールでボルトを緩めます。
この商品の特長は、ボルト部分だけに強力な熱を加え、焼き戻しをしてくれるツールです。バーナーなどで焙れない(ゴムパーツが近くにあり)場合に非常に有効といえます。
摩耗ローターを交換する
なんとかキャリパー固定ボルトが外れ、摩耗ブレーキローターとパッド交換を進めていきます。
外したブレーキローターの表裏は、かなりひどい状態でした。もう少し普段の整備をしっかり行っていたら、ここまで酷くはならなかったと思います。
新品ブレーキパッドの取替えが完了しました。新品なだけにすごくきれいに感じます。
パッド交換する
ブレーキパッド交換では、キャリパーの状態などをしっかりチェックしてから組付けましょう。あとで紹介しますが、新品ブレーキパッドを取り付ける際は、キャリパーピストンを押し戻さないとキャリパーが元に戻せません。
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異音・摩耗ブレーキローター&パッド交換~注意点~
異音・摩耗ブレーキローター&パッド交換する際にはどのような注意点があるのでしょうか。
完全固着したボルトは?
完全固着したボルトは、無理に作業を進めると、「折れる・ネジ頭がなめる」という最悪な結果が見えてきます。
こういった場合は、無理に作業しないで取り外す方法を考えてから作業を進めましょう。
パッド交換する際は?~便利ツール②~
先述しましたが、ブレーキパッドを新品に交換した場合は、キャリパーとパッドの隙間が足りなくなります。それは、キャリパーピストンが出ているからです。
今回は、軽自動車という事もありあまり大きなキャリパーではありません。キャリパーピストン戻しキットと言う便利なツールがありましたので、こちらでピストンを戻していきます。筆者的には、このツールは凄く簡単で使いやすいと思います。
上記のピストン戻しを使用していたのですが、これらは少し軽自動車には大きすぎるのと、重たいという欠点がありました。
なお、ピストンを戻すとリザーバータンクのフルード量が戻した分増加します。場合によっては溢れてくる可能性もあるので、あらかじめリザーバータンク内のフルードをある程度吸い取っておくことをおすすめします。