【ISCV】アイドリング不調症状をDIYで推理&修理

皆さんは、車のアイドリングが不調になってしまい、エンストや走行不能となってしまったらどうしますか?旅行中などに起きたら、旅行も台無しですよね。本記事では、アイドリング不良症状をDIYで推理&修理した話をしてみます。完全復活したのか?という点にも注目です。

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アイドリング不調症状の状況

アイドリング不調エンジン

アイドリングが不安定になった軽自動車を診断してみます。

ブレーキを踏んで停車するとき、突然エンスト???

先の信号が赤になり、ブレーキを踏んで停車するとエンストしてしまう、しかも気づかぬうちにという不調症状です。この気づかぬうちにと言うのがポイントとなります。

またエンジンは、すぐに再始動できるというものでした。またエンジンはスムーズに吹き上がるとのことです。この再始動できるというのもポイントです。

故障診断機(OBDⅡ)では故障コードが出ない

故障診断機にかけても、何かの異常という故障コードが出てきません。ということは、不調症状の原因が完全に故障しているという事でなく、さらにコンピューターに起因している故障でもなさそうです。

ISCVってなに?

上記の症状から、スロットル装置系の中のISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)に何か不具合が生じているのではと言う推理をしました。

ISCV(IACV)とは、エンジン回転が下がり、アイドル回転付近でアイドル維持するためのセンサーです。このパーツの故障では、エンジンがストンとエンストする、アイドリング時に回転がハンチングすると言う症状が出ます。

ただこのISCVは、アイドル回転だけを監視しています。そのためエンジンの拭け上がりには、問題ないというのが一般的です。

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アイドリング不調症状からISCVを清掃することに

ISCV清掃

この車のISCVは、単体販売していません。スロットルボディASSY(53,000円)という高額パーツです。そのため今回は、清掃してみることにしました。

アイドリング不調症状と推察したISCVを取り外す

ISCVコントロールセンサーの取り外し

ISCVは、ほとんどのモデルでスロットルボディについています。ISCVにアクセス出来るように補機類を外します

ISCVを外すために補機類を取り外す

ISCVが見えてきました。取り外すパーツの一例です。

  • エアクリーナーサージタンク
  • エアクリーナーボックス上部
  • ブローバイホース
ISCV固定ネジ

二か所のネジを取り外し、ISCVを取り外してしまいます。ネジ類などをエンジンルームに落とさないように注意しましょう。筆者は、落としました(泣)。

ISCVを清掃する

汚れたISCV

取り外したISCVです。センサー先端部や周りに、スラッジなどが付着しています。あくまでもセンサーですのでこのパーツが汚れると作動不良を起こす可能性があります。

エンジンフォームクリーナーやブレーキクリーナーなどを使用し、ISCVを清掃していきます。

きれいになったISCV

上記画像のように綺麗になりました。

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アイドリング不調症状の原因は、多種多様

アイドリング不調ライフ

アイドリング不調原因は、様々です。原因が一つで不調症状になっているとは限りません

ISCVが原因であったかを数日様子見する

元通り取り付けしたら、試験走行してみます。「エンストしない、、、」・「でもまだ完全復活とまでは?」という結論でした。エンストはしないのですが、車が停止した瞬間、少しエンジン回転が落ち、若干振動があり、正規の回転に戻るという感じです。

ISCV清掃は、エンスト防止には効果があったと思われるのですが、全ての原因ではなさそうです。こういった場合は、数日様子見すると言うのも重要です。

数日様子見すると、段々調子が良くなってきているとのことでしたので、数日からもう少し様子見してもらうことにしました。

エンジンの調子はだいぶ良くなっている模様、ただ・・・

エンジン不調の原因がISCVだけという場合は、非常にラッキーと考えます。このパーツは、故障することもありますが、ブローバイなどの汚れが付着して作動不良するというケースも多いです。これは、清掃で直るケースです。

ただアイドリング不調症状には、O2センサーや水温センサーなどのセンサー類の異常も考えられます。こういった複数の原因が関係していることもあるので、修理には不調症状を把握し、しっかり推理・検証していくことも大事でしょう。