皆さんは、ホイールに刻印されている数字が気になったことがありませんか?それは、ホイールにとって重要な情報の一つです。一般的には、インセット・オフセットと言われています。本記事では、インセット・オフセットについて解説します。
ホイールのインセット・オフセットとは?
ホイールにあるインセット・オフセットという言葉は、どういう意味なのでしょうか?
インセットとオフセットの違い???
ホイール取り付け面が、「リム幅(ホイール幅)の丁度中心(中心線)にあるとき」にゼロセットやゼロオフセットといいます。
オフセットとイン・アウトセットは、同意語です。時代によって、オフセットという呼び方からイン・アウトセットという言い方に切り替わっています。筆者のような古い人間としては、オフセットという言葉の方が耳に入りやすいです。
ホイール取り付け面が、この中心線よりも外側にある場合をインセット、プラスオフセットと言います。中心線よりも内側にある場合には、アウトセット、マイナスオフセットと言います。
- インセット=プラスオフセット
- アウトセット=マイナスオフセット
昭和の車には、アウトセット(マイナスオフセット)採用の車が沢山ありました。現代では、国産車でアウトセットの車は、筆者の知る限り見かけていません。
ホイールのインセット・オフセット値は、車種によって違う
ホイールのインセット。オフセット値は、車種やメーカーなどによって細かく違っているのが現状です。筆者の経験からの参考ですが、軽自動車は、比較的+45というインセット(オフセット)を採用しているモデルが多いと感じます。
またスバル車は、水平対向エンジンの採用で、他のメーカーよりもインセット(オフセット)のプラスが大きい傾向にあります。
このように各メーカーや車種によってホイールのインセット(オフセット)が違うという事が、ユーザーのホイール選びを難しくしているともいえます。
ホイールのインセット・オフセットはどこに記載???
ホイールのインセット・オフセット値は、記載されているのでしょうか?また記載されているとすれば、どこにあるのでしょうか?
ホイールの裏に記載してある場合
ホイールには、乗用車用軽合金製ディスクホイールの安全技術基準を満たしたものにJWLやJAWA(PL保険付)の刻印がされています。こういったホイールには、ホイールサイズやインセット・オフセットの記載が必ずされています。
インセット・オフセットの値が、ホイール裏側に記載されている場合は、ハブ部分又は、スポーク部分に刻印されているケースが多いです。つまり、確認するためにはタイヤを一度外す必要があります。
ホイールの表に記載してある場合
ホイール表に記載しているケースもあります。この場合は、リムとスポークやディッシュ部分の間に記載しているケースが多いです。表に記載の場合、デザイン性を損なわない目立たない場所に刻印されています。
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ホイールのインセット・オフセットはどうして重要?
ホイールのインセット・オフセットは、どのような時に重要になるのでしょうか?例としてあげると、良くあるのは車のホイールカスタムの際です。
ホイールサイズは変えずに、外側に出す場合
純正採用しているホイールを装着するだけであれば、このインセット・オフセットを深く考える必要はありませんよね。車をドレスアップしたいという事で、社外ホイールを購入するときなどにインセットやオフセットは重要になります。
例えば、+45インセット(オフセット)のホイールが純正採用だとします。ホイールインチを変えずに、フェンダーとホイールの距離を縮める(ツライチにする)場合には。+35のホイールを採用することで、10㎜外に出てくれます。社外ホイールには、+40・+38・+35・+32などの設定があります。
+45インセット・オフセットの数字を減らすことで、ホイールは外に出てくれますが、フェンダーからはみ出した場合は車検に通りませんので注意ください。
ホイールサイズを変えて、外側に出す場合
ホイールサイズを変える場合は、少し注意しなければならない事が起きます。それはホイールのリム幅です。リム幅が、純正よりも太くなる可能性があるからです。
リム幅とは、4.5Jや6J、7.5Jといった記載になっています。1Jとは、25.4㎜のことです。インチ表記になっています。0.5で12.7㎜太くなるという事です。
リム幅が太くなるという事は、ゼロセットの時の距離が純正採用時から変わる事になります。これも加味したインセット・オフセットを考えないと、「はみ出しすぎた」・「ホイールが入らない」と言う結果になります。
ホイールカスタムには、インセット・オフセットという値が非常に重要であることがお分かりいただけたと思います。