クーラント復活剤は、クーラント性能をアップさせたり、低下した性能を回復する為のものです。素朴な疑問なのですが、クーラント復活剤は、本当に添加が必要なアイテムなのでしょうか?本記事では、クーラント復活剤の必要性や効果、そして使い方などを解説します。
クーラント復活剤の効果【必要性】
クーラント復活剤を入れることで、どのような効果があるのでしょうか?
クーラント復活剤は、防錆能力効果アップ
クーラントは、エンジン内部を効果的に冷やしたり、エンジン駆動を良くするために一定の温度まで暖めたりする液体です。エンジン内部だけでなく、ヒーターなどの車内まで張り巡らされて循環しています。
そしてクーラント液には、防錆剤などが配合されています。防錆効果は、年数が経過すると減少します。クーラント復活剤を添加することで、防錆効果が復活・アップします。
クーラント復活剤は、メカニカル部分の潤滑性能アップ
エンジン内部パーツには、鉄・アルミ・銅・真鍮といった金属パーツが使用されています。クーラント復活剤は、こういったパーツ部分の潤滑性能を上げ防錆や防腐食効果をもたらします。
こういった復活・性能アップ作用は、クーラント漏れなどを未然に防ぐ効果にもつながります。
クーラント復活剤は、キャビテーション腐食をダウン
クーラントは、液体です。液体は、圧力の差によって泡が発生し、それが消える現象を繰り返したりします。その過程で金属を腐食させたりもします。
こういう現象をキャビテーション摩耗・腐食と言います。クーラント復活剤は、キャビテーション摩耗を防ぐ効果もあります。
クーラント復活剤の効果的な使い方
クーラント復活剤は、どのような時に使うと効果的なのでしょうか。
クーラント復活剤の投入時期や継続使用
現在では、スーパーロングライフクーラントという7年から8年くらい無交換可能なクーラントが搭載されている車があります。一方で通常のロングライフクーラントを使用している車もあります。
例えば、一般的なクーラントを使用している場合は、新クーラント時にクーラント復活剤を入れることで、スーパークーラントに近い性能になると言われています。
通常のクーラントは、2〜3年で交換するのが良いとされています。それは、クーラント性能が低下するからです。2年位使用したクーラントにクーラント復活剤を使用すると、一年くらい性能が回復すると言われています。定期的に添加することで、性能を維持することが可能になります。
ラジエターコンディショナーという名称で車検見積もりされている
トヨタ系ディーラーでは、ラジエターコンディショナーという名称で、車検見積もりに組み込まれていることがあります。
それは、車検時にクーラント液を交換するまで劣化してないが、次回の車検までラジエターコンディショナーを入れることで、「故障などが少なくなる確率が上がる」という観点から添加推奨されているからです。
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クーラント復活剤の効果と必要性【注意点】
クーラント復活剤は、どんな状態のクーラントに使用しても良いものなのでしょうか?
ラジエター液を5年~7年無交換の場合
通常のクーラントの交換サイクルは、2〜3年と言われています。そのクーラントを5年から7年使用している場合は、クーラント復活剤を添加するのではなく、クーラント液自体を交換した方が良いでしょう。
クーラント性能が、非常に低下した状態でクーラント添加剤を投入しても効果が短かったり、無かったりするからです。クーラントが生成する不純物は、クーラント添加剤を使用しても取り除けません。
クーラント復活剤の効果はあっても、劣化成分は残る
クーラント添加剤を定期的に使用している人であっても、添加剤だけに頼ってしまうと、痛い目に逢う事もありそうです。それは、クーラントが生成する不純物は、クーラント添加剤を使用しても取り除けないからです。
添加剤を使用して性能回復しても、クーラント劣化成分は、クーラントラインで増えて行く結果になります。クーラント添加剤とクーラント交換を適時行う事が、車の維持にとって良いでしょう。