車検といえば、車の維持費の中でも多くの金額を占める部分ですね。また金額だけでなく、車検が終わるまでの流れや日数も大切だと思います。本記事では、車検の時間はどれくらいかかるのかや、車検が終わるまでの流れなどを解説します。
ディーラーや整備工場に車検を出す【どれくらい時間が必要?】
ディーラーと整備工場では、車検にかかる時間に違いがあるんでしょうか?
ディーラーの場合での車検時間
ディーラーで車検を受けるという事は、基本的にディーラー工場内で継続車検が受けられ、終わるという事を意味します。
ディーラーは、指定工場となっているからです。指定工場は、認定工場の中でも地方運輸局長が指定自動車整備事業として許可している工場です。
陸運支局車検検査場と同様の検査機械を有し、ディーラーの工場内にある車検検査場で車検を行えるという事です。このため車検に適合しない部分や重整備など時間がかかる作業がない場合は、1日~2日で車検が終了します。(なお、この期間は車をお客様から預かる期間であり、実際の作業は1~2時間の場合が多いです。)
街の整備工場の場合での車検時間
街の整備工場(民間整備工場)の場合について解説します。街の整備工場もディーラーと同様に「指定工場」である工場と、「認証工場」と呼ばれる工場があります。
ディーラーと同じように指定工場になっている場合は、ディーラーと同じような車検時間で終わると思って良いでしょう。
一方認定工場の場合は、あくまでも車検に向けた整備はできるのですが、車検検査自体は管轄の陸運支局検査場に持ち込みしなければならない事になります。
近年の陸運支局検査場では、予め検査日などを予約しないとならない場合も多くなっているようです。整備が終わっても車検検査場が混み合っていて、検査予約が中々入らない場合があります。その場合重整備が無くても、4~5日ほどかかることもあります。
交換部品が多い場合は日数がかかることもある
車検に適合するために多くの交換パーツや整備が必要になった場合、在庫状況によってはパーツの注文から納品までの時間が1~3日ほどかかります。
車検自体は、1~2日で終わるとしてもパーツ納期や交換に数日かかることが一般的です。車検時間が大幅に長くなる可能性もあります。
ディーラーや整備工場に車検を出す【車検の流れ】
ディーラーや整備工場などに車検を出す場合は、どのような流れが一般的なのでしょうか。一般的な流れやポイントを解説します。
一般的な車検の流れを紹介
一般的なディーラーや指定工場などでは、
- 車検予約
- 入庫(不正改造があると入庫できない。)
- 受入検査
- 整備
- 完成検査
- 納車
といったケースが多いと思います。この場合、次に説明する事前見積をしていない場合には受入検査後に交換が必要な部品などがあった場合には、一度お客様へ連絡して交換実施の有無について確認する場合があります。ここで連絡が取れないと作業が中断してしまい、結果的に納車が遅れることにもなります。
一方民間の認証整備工場では、上記のようなやり方をしている業者もありますが、事前に車の状態を把握する事前見積もりを実施している業者も増えています。
事前見積もりをしておくと早い
事前見積もりとは、車検予約の一週間くらい前に、一度現車を店に行き車検検査不合格となる不具合がないかなどを点検してもらい、事前に要修理の必要な個所やそれを踏まえた見積もりを取ることです。
事前に見積もりすることで、車検を受けるときまでに必要なパーツも解り、効率的な車検検査が受けられます。また受け入れした後に必要になった整備や整備代金を知らされるよりも、事前に金額を把握でき安心感も増します。
もちろんディーラーでも事前見積もり依頼すれば、事前に点検・見積もりしてくれますので、聞いてみると良いでしょう。事前見積もりしなかったことで、車検検査中に出た重整備と金額に驚く方が非常に多いと思います。
[PR]車検の予約は楽天Car車検!楽天ポイントゲット!
ディーラーや整備工場に車検を出す【注意点】
車検時間をなるべく効率的にするためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
連休などの際には、車検証の有効期限に注意
たとえばゴールデンウィークなどの長期休暇では、管轄する陸運支局検査場も休みです。もしその間に車検が切れてしまうと、車に乗れなくなります。
長期休暇の場合には、車検証の車検有効期限に注意する必要があります。一般的には、車検満了日の一ヵ月前から継続車検は、満了日を変えることなく受けられます。
慌てないで済むように、なるべく早い準備をして継続車検も受けることが楽と言えるでしょう。
車検に日数がかかる場合は、代車があるか注意
もし車検時間がかかってしまう可能性が出た場合は、何日も車に乗れないことが予想できます。どうしても車を使用しなければならないこともあります。車検期間中に代車が借りられるのかしっかり聞いておきましょう。