スパークプラグは、エンジンに火花を飛ばす重要な役割があります。このパーツが不具合を起こすという事は、エンジン不調に直結するといって良いでしょう。本記事では、プラグ交換を実際にしながら、交換方法や注意点などを解説します。
「スパークプラグ」の交換方法と注意点 ~作業手順~
まずは、プラグ交換方法を解説していきます。
スパークプラグにアクセスできるまでパーツを外す
スパークプラグ交換をするためには、エンジン上部に設置されているパーツ(エアクリーナーやインタークーラー、又は砂塵防止のカバー)などを撤去する必要があります。
また特定の車種では、プラグ交換が大変な車もあります。例えば、スバルの水平対向エンジンです。筆者も経験したことがあるのですが、フレームとプラグの隙間が狭く、非常に大変な作業でした。このような場合にはユニバーサルジョイントなどを工夫して使いましょう。
新品プラグに交換する
プラグが交換できる状態までパーツを外したら、プラグレンチを使用してプラグを外していきます。
このとき、どの気筒のプラグなのかを分かるようにしておくのが良いでしょう。不調症状が出ているのが、どの気筒なのか分かるようにするためです。
今回の車では、イリジウム(タフ)プラグが採用されていました。ただ走行が13万キロと多い状況でした。全てのプラグで電極がすり減っていたのと、1気筒だけカブリ気味という現象に感じました。
純正採用されているプラグを購入しました。一本1800円でした。やはりイリジウム(タフ)プラグは高価であるといえます。普通のプラグであれば、700円前後でしょうか。
イリジウムプラグは、普通のプラグとは違い、中心電極が極端に細くなっています。壊さないように、細心の注意を払って取り付けしましょう。また、一度でも落下させたプラグは電極の隙間(プラグギャップ)が壊れている可能性が非常に高いので使用しないようにしましょう。
「スパークプラグ」の交換方法と注意点 ~事前知識~
本項目では、スパークプラグ交換を行う前に知っておきたい「事前知識」について解説します。
新品プラグの締め付けトルクを予習
プラグには、既定の締め付けトルクが存在します。またサイズによっても締め付けトルクが変わっています。
慣れていない方は、交換するプラグサイズをチェックし、締め付けトルク(新品時)がどの位か調査しておくと安心でしょう。
古いプラグの状態を予習
古いプラグは、古いだけでしっかりとプラグの役割を果たしているのか、それともすでに寿命や不調症状が出る状態なのかを予め予習しておくと良いでしょう。
プラグは、高温にさらされ続けているパーツです。プラグが劣化するという事は、エンジン不調に直結するといえます。
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「スパークプラグ」の交換方法と注意点 ~ポイント~
プラグ交換する際に、特に注意してほしい点を解説します。
プラグは全て新品に交換する
プラグは、不調症状が出る前に交換するのが良いといえます。不調症状が出てから交換するということは、少なからずエンジンにダメージを与えるからです。上記動画はスパークプラグ不良によるアイドリング不調です。
また今回のように、10万キロで交換推奨とされているイリジウム(タフ)プラグもありますが、場合によっては2万キロで交換するものもあります。純正採用プラグに何が使用されているのか、注意が必要でしょう。
そして一番重要なのは、不具合の出ているプラグのみを交換するのではなく、気筒数分を全部交換する事をおすすめします。プラグは、定期交換する事で燃費性能を維持したり、走行性能を維持したりするパーツのためです。
必ずまっすぐにプラグを差し込んでいく
DIYでプラグ交換するという方は、プラグ装着の際に一番ミスが多くなります。それは、プラグを真っすぐ挿入しないで、エンジン側のネジをなめてしまう事故です。
プラグホールをなめてしまうと、DIYではほぼ修復は難しくなります。そのまま取り付けしてしまうと圧縮不足でかえって不調になるケースも出てしまいます。
DIYでプラグ交換する場合は、真っすぐプラグが挿入され、スムーズに締め付けできるか慎重に作業することが大事です。