ブレーキフルードは、車を制動するのに重要な役割を担っている油脂パーツです。ではブレーキフルードは、どのくらいの頻度でどのように交換するものでしょうか。本記事では、ブレーキフルードの推奨交換頻度や交換方法、交換注意点などを解説します。
【ブレーキフルード】交換方法・注意点と交換目安 ~サイクル~
ブレーキフルードは、どのくらいのサイクルで交換するのがベターでしょうか。ブレーキフルードのより良い交換サイクルを説明します。
ブレーキフルードは、劣化が早い液体
ブレーキフルードは、油脂の性質上水分を吸収する力が高いフルードです。また一般的には、1万㎞前後から顕著に劣化が始まるとされています。
また劣化が始まると、透明に近い黄色から茶色に変色していくのが解ります。リザーバータンクの色が茶色になっているという事は、ブレーキフルードの劣化が進んでいる事になります。
メーカーのブレーキフルード交換推奨サイクルは?
トヨタのホームページでは、2~3年ブレーキフルードを交換していない場合、ブレーキ制動に影響が出る場合があるとしています。
ホンダのホームページでは、初回は3年、以降は2年に一回のブレーキフルード交換が推奨されています。
そのため走行距離にもよりますが、車検毎に交換する事で、適切なブレーキ制動を維持できるとされています。ブレーキフルードは、大体1L位の量で交換が可能です。定期交換しておくのが良いでしょう。
【ブレーキフルード】交換方法・注意点と交換目安 ~作業手順~
ブレーキフルードは、DIYで交換可能なのでしょうか。ブレーキフルード交換方法を解説します。
DIYでブレーキ交換するのに必要な工具など
ブレーキフルードをDIYで交換する場合は、いくつかの工具などが必要になります。
ブレーキフルードを交換するブリーダーホース(逆止弁付きを推奨)
8㎜-10㎜のメガネレンチ
抜き取ったフルードのリザーバー。ペットボトル2L位の大きさで代用可能。上記の工具が最低でも必要になるでしょう。
ブレーキフルードを交換する方法 ~交換実例~
基本的なブレーキフルード交換は、上記の動画を見て推察してみてください。一人で作業ができますが、出来れば2人で作業した方が良いでしょう。
ワンウェイバルブが付いたホースを使用する場合
- ホースとペットボトルなどをセットし、メガネレンチでバルブを緩めます
- ブレーキペダルを踏み(何回も踏みます)
- 新しいオイルが出てきたら、数回この作業を繰り返し、1輪終了します。
安心な2人の作業
- 一人が、ブレーキのエア抜きをチェックしながら、ブレーキの踏み込みを指示します。「何回もブレーキを踏んで、踏み切って(一度メガネでバルブを閉めます)」「ダフって」など。
- 2人で作業することで、ブレーキフルード交換の作業を分業できるので安心です。
2人で作業する場合は、何回もブレーキフルード交換している人と行うと、やり方も覚えられるので良いでしょう。
ブレーキフルードを交換するときは、リザーバータンク内のブレーキフルード量がMINより下回らないようにしましょう。
上部からエア混入してしまうと、ブレーキフルード交換の意味がなくなります。こういった観点からも、2名で作業するのが望ましいでしょう。
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【ブレーキフルード】交換方法・注意点と交換目安 ~ポイント~
ブレーキフルードを交換する際の注意点はどのようなものがあるのでしょうか?
ブレーキ周りは、重要保安部品!ブレーキフルード交換は慎重に
ブレーキ周りのパーツや油脂は、「重要保安部品」になります。ということは、整備に失敗すると、ブレーキが効かなくなったりしてしまうことに直結します。
もしDIYで作業することに不安がある場合は、プロの方に作業を依頼することが望ましいでしょう。先程もお話ししましたが、ブレーキフルードは、1L位しか使用しません。もしプロの方にお願いしたとしても5000~10000円前後の料金でしょう。
ブレーキフルード交換で注意してほしいポイント
ブレーキフルードをDIYで交換する場合には、多くの注意ポイントがあります。下記に注意してほしいポイントを記載します。
- ブレーキフルードには、DOT3・DOT4・DOT5などの種類があります。車にあったものを購入しましょう。
- ブレーキフルード交換は、出来れば2人で作業しましょう。
- ブレーキフルードのリザーバータンクは、MINを下回らないように細かく補充しましょう
- 前後左右のブレーキフルード交換には、大きく分けて2種類の順番があります。FF車の多くはX配管のため、左後・右前、右後・左前の順番です。お車の配管状況をチェックしてから作業しましょう。