ホイールは、腐食や汚れで汚いまま使用するよりも、少しでもきれいな方が気分も良いのではないでしょうか。また、汚いまま使用するより、きれいに使用した方がホイールにとっても良いと考えます。本記事では、腐食したホイールをDIYで塗装する方法や注意点を解説します。
【DIY】腐食ホイールを自分で塗装する方法 ~作業前の状態~
まずは、腐食したホイールの状態をチェックします。腐食状態によっては、洗うだけの方が見栄えが良いことがあります。まずは状態確認するのが良いでしょう。
じつは頂き物の腐食ホイール+スタッドレスタイヤ
筆者が、車の入れ替えした時に、販売業者様のご厚意でスタッドレスタイヤ付き純正アルミホイールを無償でつけてくれたました。「ホイールには、腐食はあるけどまだ使える」というのと、古いけど「スタッドレスタイヤ付き」という話でした。
頂いたホイールの腐食状態
表面を確認すると、腐食、汚れ、サビなどがホイール全体に広がっています。洗うだけでは、どうしようもない状況でした。
何となく不安になりながら、裏側も確認します。思った通りというよりは、思った以上に裏側(内側)も酷い状態になっていました。これは、洗って終わりというわけにはいかなさそうです。
腐食ホイールに付いていたスタッドレスタイヤの状態
スタッドレスタイヤは、7部山程度の溝が残っている状態でした。
残溝的には問題ないのですが、トレッド内に上記画像のようなヒビが多く発生しています。タイヤの使用は、出来ない状況です。
タイヤには、製造年が記載されています。今回頂いたタイヤは、2006年の7週目に作られていました。年数的にも使用できるタイヤではないと判断できます。そのためタイヤは、新古品を別途購入することとしました。
【DIY】腐食ホイールを自分で塗装する方法 ~作業方法~
ここでは、腐食したアルミホイールをDIY塗装する際の方法を解説します。なお今回は新古品スタッドレスタイヤを購入するので、タイヤに塗装が付着するのを防ぐ養生はしていません。タイヤを汚したくない場合には、タイヤを養生するか一度取り外してから作業を行いましょう。
できるだけホイールの腐食した部分と汚れを取り除く
裏面も表面もできるだけ腐食した部分や汚れを落としてしまいます。ただ完璧に落とせない場合は、「出来る限り」で構いません。
腐食や汚れを落とす方法は、色々あると思います。その中でもスポンジタイプのヤスリは、局面の多いホイールでは非常に使いやすいでしょう。
落とすだけでなく、塗装前の足付けにもなり一石二鳥です。
腐食や状態によって、#80・#120・#240番あたりを使用すると効率的でしょう。
腐食ホイールの裏側をDIY塗装する
まずは、裏側から塗装していきます。筆者は、久しぶりの塗装でしたので失敗してもリトライしやすい裏側から塗りました。油性タイプの缶スプレーを使用しました。たまたまグレーが数本あったので、それを利用しました。裏側ですので、目立たない色であれば、シルバーでなくとも問題ないと考えます。
腐食ホイールの表側をDIY塗装する
元々の色がシルバーでしたので、表面はシルバーに塗装する事にしました。塗料は、敢えて耐熱シルバーを使用しています。どうして耐熱シルバーかは、後述する「注意点」で解説します。
新古品スタッドレスタイヤが到着したので、タイヤ組み換え!
ホイールが塗り終わって、しばらくして装着するタイヤが到着しました。タイヤを交換してしまいます。DIYでホイールを塗装しなおしたことで、冬前までに綺麗なスタッドレス+アルミホイールのセットに仕上がました。
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【DIY】腐食ホイールを自分で塗装する方法 ~注意点~
ここでは、腐食したホイールをDIY塗装する際の注意点などを解説します。
ホイール腐食部分は、完全に取り除くのは難しい
プロであれば、腐食した部分を完全に取り除き、アルミパテなどを用いて平らに成形すると思います。DIYの場合は、その方法だとかなりの時間を要しますし、材料もさらに用意しなければならなくなります。
腐食がひどい場合のDIY塗装では、完璧に落とせなない場合も考慮して作業を進めると良いでしょう。因みに今回の腐食ホイールのDIY塗装時間は、約2時間でした。
塗装する前に水分を完全除去する
油性の塗料を使用することで、水性よりも密着性が高まります。その代わりに、水分が残っていると塗装がのりません。きちんと水分除去しましょう。筆者は、今回コンプレッサーのエアガンを使用しました。
腐食したホイールに使用する塗料は?
先述した耐熱塗料を敢えて使うというのも重要なポイントです。
筆者の知り合いに、中古タイヤやホイールを販売している方がいます。この方に以前伺えました。耐熱塗料は、普通のラッカー塗料などよりも密着性が高く、塗膜も厚いことから一番安価で効果が高いと聞けました。
アルミホイール用スプレーなどよりも安価で、同等以上の密着性がるとのことです。筆者は、数回耐熱塗料でシルバーやブラックなどの塗装をしたことがあります。数年経っても塗料剥がれを起こしたことはありませんでした。また多少の腐食などでは、耐熱塗料の塗膜の厚さで気にならない位には仕上がります。
タイヤを腐食修正ホイールにそのまま使用する場合は
筆者は、今回タイヤを組み替える予定でしたので、タイヤへの養生はしませんでした。もしタイヤをそのまま使用する時は、マスキングしたり一度外したりしてください。