剥がしてはいけないステッカーもある
ステッカーの中には、剥がしてよいものと剥がしていけないものがあります。このことを知らないと、せっかく綺麗に剥したのに法律違反をしていることに気づかず走行してしまうことになります。
車検シール
車検シールは、正式名称を「検査標章」と呼びます。道路運送車両法施行規則第37条の3によると、
「検査標章(車検ステッカー)は自動車の前面ガラスの内側に前方から見やすいように貼り付けることによって表示するものとする」
道路運送車両法施行規則 第37条の3第1項(検査標章)
と義務化されています。一般的には、フロントガラス上面に貼ってる状態と思います。
車庫証明シール
車庫証明シールは、「自動車の保管場所の確保等に関する法律」によって貼付が義務づけられています。
第6条二項 保管場所標章の交付を受けた者は国家公安委員会規定で定めるところにより、当該自動車に保管場所標章を表示しなければならない。
自動車の保管場所の確保等に関する法律
第七条 保管場所標章の表示は当該保管場所標章を当該自動車の後面ガラスに当該保管場所標章に表示されている事項が後方から見やすいように貼り付けることにより行われなければならない。
自動車の保管場所の確保等に関する法律
貼り付ける場所は、リアガラスの視界の邪魔にならないように貼りましょう。これら二種類のシールは、絶対に外さないでおきましょう。
ステッカーやシールを剥がす方法
車に貼られたステッカーを剥がすには、いくつかの方法があります。一般的に用いられている方法を紹介します。
専用のステッカーはがしを使用して剥がす方法
スプレーや塗るものなどを使用してステッカーを剥がす方法です。車専用の剥離剤を使用するのが良いでしょう。ホーム用のステッカーはがしの場合は、車の塗装を痛める成分が入っている場合があります。注意しましょう。
筆者の経験
一度専用剥離剤を使用したことがあるのですが、結構大変でした。中々剥離しないということと、剥離剤が強い成分だとやはり塗装などに影響したり、ゴムパーツなどに悪影響する気がします。
スクレパーでステッカーを剥がす方法
比較的安価でシールを剥がせる道具として、スクレパーがあります。鋭い歯がついていますので、ボディのステッカーを剥がす場合は、塗装面を傷つけない作業が必要です。
ガラス面であっても、傷がつく可能性があります。慎重にゆっくり行うことが成功の秘訣です。また最後まできれいには剥がれるステッカーもあれば、あとが残るステッカーなどもあります。
全部剥がれない場合は、無理に全部剥そうとしないで他の方法と併用するのが良いでしょう。なお、上記商品のような専用製品も発売されています。
熱湯やヒートガンを使用して剥がす方法
熱湯やヒートガンで熱を加えて、粘着力を落としてから剥がす方法があります。この方法は、外気温が低いと効果が低くなってしまいます。夏の時期に行うのが良いでしょう。熱湯は、十分注意して作業しないと火傷します。
熱湯をかける方法は、筆者も一度行ったことがあります。結構時間がかかった印象です。また「スルッと」剥がれるなんてことは、中々ないでしょう。
イメージとしては、熱湯で剥がれやすくなったステッカーをスクレパーなどほかの道具で剥がすといった印象でした。なお、熱すぎる熱湯や加熱のし過ぎは、ガラスに悪影響(ヒビ・割れ)を与える恐れがあります。
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今回筆者が行ったゴムトレーサーでステッカーを剥がす方法
筆者のリアガラスの右下には、燃費基準や低排出ガス、さらにはスズキ施工のガラスコーティングステッカーが貼られています。
これがきれいなステッカーならば特に剥そうなんて考えないのですが、上画像のようにひどい状態になっています。
こういう状態のシールは、非常に車をミスボラしく見せると思いませんか。上記のステッカーを剥がす良い方法が見つかったので、今回はこの方法で作業していきます。
剥がし方の手順
筆者が作業したので、作業中の写真が撮れませんでした。丸いゴム状(黄色)のパーツを電動ドライバーなどにとりつけして回転しながらステッカーを剥がす方法です。簡単に言うと、高速で回る消しゴムで、物理的にステッカーを剥がすという方法です。
ある程度ゴムトレーサーでステッカーを剥がしたら、最後にヘッドライトクリーナーを使用して全体的にまんべんなくポリッシュしてあげたら相当綺麗になりました。
今回は、たまたまあったポリッシャーを使用しましたが、手でも簡単に取れるでしょう。
所要時間やキレイさ
この方法であれば、ガラス面のステッカーを安全に剥せるのではないかと思い作業しました。じつは、かなり簡単でした。ものの15分で、上記の3ステッカーが完全に剥離できました。
こんなに簡単だとは思っていなかったので、筆者もビックリでした。今まで行ったことのあるステッカー剥がしの方法の中で、一番簡単であったといえます。ただ消しゴムと同じなので、削りカスが非常に多く出ます。洗車が必須となるでしょう。