タイヤの残り溝を測定するには「デプスゲージ」があると便利です。タイヤデプスゲージについて、選び方とおすすめのデプスゲージを解説します。特に、車検や12ヶ月点検で日常的にタイヤの残り溝測定を行う整備士の方はぜひ参考にしてください。
【整備士】タイヤ溝測定「デプスゲージ」選び方・おすすめ4選 ~選び方~
「デプスゲージ」にはタイヤの残り溝測定を行うもの以外にも、ネジの高さを測るものや工業製品の完成検査を行うためのものなど様々な種類があります。まずは、タイヤ溝測定に用いるための「デプスゲージ」について選び方を解説します。
デジタル・アナログ
デプスゲージにはデジタル式とアナログ式があります。デジタル式のデプスゲージでは測定値をデジタルで画面に表示するため、タイヤ溝測定を行ったあとに画面に表示されている数値を読み取るだけで測定値を判断できます。
アナログ式のデプスゲージの場合、タイヤ溝測定を行ったあとに測定値を正確に読み取る必要があります。アナログ式のノギスになれている方であれば手間はありませんが、初心者の方や急いでいる場合には読み取りミスが発生することもあります。
スケール
今回、タイヤの残り溝測定に利用する「デプスゲージ」を紹介しますが、タイヤの残り溝はスケールでも測定できます。整備士の点検の場合、ブレーキパッドの残量測定に利用することも多いので、デプスゲージを利用せずにスケールを利用している方もかなり多いです。
【整備士】タイヤ溝測定「デプスゲージ」選び方・おすすめ4選 ~おすすめ~
タイヤ溝測定に用いる「デプスゲージ」のおすすめ商品を紹介します。今回は、デジタル式のタイヤデプスゲージとアナログ式のタイヤデプスゲージ、それぞれ分けて紹介します。
デジタル
デジタル式のタイヤデプスゲージを紹介します。デジタル式の場合、数値の読み取りミスが発生しづらいため、新人整備士やとにかく作業時間を短縮したい方におすすめです。また、画面の文字が大きいので老眼の方にもおすすめです。
シンワ測定「デジタルデップスゲージ ミニ 25mm 19305」
シンワ測定のデジタルデプスゲージです。シンワ測定は、測定機器メーカーとして信頼性が高く、タイヤ溝測定についても高精度に測定を行うことができます。困ったときには、シンワ測定のデプスゲージを選んでおきましょう。
デジタル デプスゲージ 0-25.4mm
自分の車や趣味で使う方には安価な海外製のデジタルデプスゲージもあります。プラスチック製で安っぽさはあるものの必要最低限の機能は備えています。
アナログ
アナログ式のおすすめタイヤデプスゲージを解説します。アナログ式はなれている方であればデジタル式よりも手早く利用することができます。また、利用する方によってはデジタル式では測定できない精度で測定を行えます。
シンワ測定「タイヤ溝測定ゲージ ミニデップスゲージ 19300」
シンワ測定のこのタイヤデプスゲージは非常に小型ながら正確なタイヤ溝測定が可能です。製品自体の精度が高く、様々な場面で応用が可能です。また、メモリがタイヤ溝測定に合わせて3.2mmまで0.8mm単位で表記されています。
AZ 「DORADOタイヤデプスゲージ (0-50mm)」
このタイヤデプスゲージはノギスと同様の方法で、1/10mmまで測定が可能なデプスゲージになっています。海外製のため、精度を求める方はシンワ測定の製品をおすすめします。
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【整備士】タイヤ溝測定「デプスゲージ」 使い方
おすすめのタイヤデプスゲージについて解説してきました。最後に、タイヤデプスゲージの使い方についてかんたんに紹介します。はじめてタイヤデプスゲージを使う方は参考にしてください。
最も溝の少ない場所で測定
タイヤデプスゲージでのタイヤ溝測定は一般的に残り溝が最も少ない場所で行いましょう。一般的にはタイヤの外側の溝が減りやすいので外側で測定しますが、空気圧が過大であった場合や偏摩耗している場合には異なるので注意が必要です。
持ち方に注意
タイヤデプスゲージで残り溝の測定を行うときには、測定針を指で押してはいけません。長めの状態でタイヤ溝に静かに挿し込み、数値を測定しましょう。