電動パーキングブレーキは、近年多く採用されているパーキングブレーキシステムです。ではこのシステムは、どのような仕組みになっているのでしょう?また従来の手動式と何が違うのでしょうか?本記事では、電動パーキングブレーキの仕組みや手動式との違いなどを解説します。
「電動パーキングブレーキ」とは?パーキングブレーキの種類
ここでは、現在採用されているパーキングブレーキの種類などについて説明します。
「レバー式」パーキングブレーキ
レバー式は、セダンモデルやスポーツモデルに多く採用されている比較的メジャーなパーキングブレーキシステムです。運転席と助手席の間に装備されているのが一般的と感じます。
このレバー式は、サイドブレーキを瞬時に掛けられるというメリットがあります。その代わり、車内のスペースが多く必要となります。
「ステッキ」式パーキングブレーキ
このタイプのパーキングブレーキは、フロントベンチシートなどの三列シートに多く採用されています。また昭和40年代の車には、多く採用されていました。
運転席側の左足元に設置されていることが多く、ステッキに似ていることから、ステッキ式と名付けられています。
足元空間を広くとれるという観点や、しっかりサイドブレーキを掛けられるメリットがあります。ハイエースで現在も使用されています。
「足踏み式」パーキングブレーキ
足踏み式は、軽自動車やミニバンなどの車内空間を広く取りたいモデルなどに多く採用されています。
一般的には、踏み込むことでパーキングブレーキがかかり、さらに強く踏むことで解除するか、別に解除レバーがあることが多いでしょう。
電動パーキングブレーキ
近年主流なのは、電動パーキングブレーキです。スイッチを押すだけで、モーターが作動しパーキングブレーキがかかる仕組みです。
電動パーキングブレーキは、ドラムブレーキ用だけでなく、ディスクブレーキにも搭載できるようなり、さらにフロントディスクブレーキ用の電動パーキングブレーキシステムも存在します。
「電動パーキングブレーキ」とは?仕組みを解説
ここでは、現在主流になりつつある、電動パーキングブレーキの仕組みについて解説します。
搭載当初の電動パーキングブレーキの仕組みは?
手動式などの機械式は、レバーなどを引くと、ワイヤーが引っ張られ、リアブレーキシステム内でサイドブレーキが掛かるようになっています。
搭載当初の電動パーキングブレーキは、基本的にワイヤーなどはそのまま使用しながら、モーターで引っ張るという仕組みが多かったようです。
現代の電動パーキングブレーキの仕組みは?
現代の電動パーキングブレーキは、ワイヤーなどの古典的な仕組みがなくなり、モーターが直接パーキングブレーキを作動させる仕組みです。上記画像の黒い装置が電動パーキングブレーキです。
ディスク式ブレーキシステムの場合は、キャリパーに電動パーキングシステムが搭載されているモデルが多くなっています。
スイッチを押すことで、モーターが稼働しブレーキシステムが作動することでブレーキが利く仕様です。
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「電動パーキングブレーキ」とは?ポイント紹介!
電動パーキングブレーキでのポイントを解説します。
今後は電動パーキングブレーキが主流になる
今までは、手動式のパーキングブレーキが多い状況でしたが、近年電動パーキングブレーキを採用するモデルも増加しています。
今後は、電動パーキング採用のモデルがもっと増えてくると予想します。それは、手動式よりもパーツコストが下がったり、車内空間をより広く取れるメリットがあるからです。
採用モデルが増えると云う事は、メーカーなどからすると、さらなるコスト削減に繋がる可能性もあります。電動パーキングブレーキが車両価格アップに影響しづらくなると予想します。
メーカー車種で使い方が異なる
電動パーキングブレーキは、現在進化し続けているシステムです。そのためメーカーや車種によって、使い方が違うケースが多いといえます。まずは、所有車のパーキングブレーキの使用方法を熟知することが大事でしょう。