【ハイゼット S330V】「VOLTEX」バッテリー交換方法

ハイゼットに乗っている方から、朝エンジンがかかりにくいと相談がありました。エンジンが始動しづらいというケースでは、バッテリー寿命の可能性が高いです。本記事では、ハイゼットのバッテリー状況を確認しながら、バッテリー交換作業をしていきます

目次

【ハイゼット S330V】「VOLTEX」バッテリー交換方法 〜症状?~

V50B19LVOLTEX製のバッテリー

ここでは、ハイゼットのバッテリーがどのような症状になっているのかを診断してみます。

ドライバー情報によるとエンジン始動に時間がかかるようになった

まずは、ユーザーさんからの情報を聞かないと、どう診断してよいのか不明な所からスタートすることになります。ドライバーさんからの情報は、すごく重要だと思います。

ドライバー情報

  • 寒くなってきて、エンジンをかけるのにセルを回す時間が長くなった
  • 走行中は、特に問題ないのだけど、停車中にアイドリングが安定しなくなった
  • エアコンをつけると、アイドリングが上下するようになった

まずはできることを推理して診断していく

ダイアグコードを確認

スキャンツールがあったので、問題点が出ていないかなどをチェックしてみます。今回は、異常なしと診断されました。ECUに蓄積されるような異常はないと判断しました。

スキャンツールには、右上にバッテリー電圧が表示されます。12.11Vとなっていました。ドライバー情報によると、3時間くらい走行した後とのことで、電圧的には特に問題ないかもしれないと思いました。

しかしながら、ドライバー情報からすると、バッテリーもしくはオルタネーターの故障が一番怪しいと推理してバッテリー検査をしてみることにしました。

今回は、上記のような商品を使用し電圧の変化を測定してみました。この商品をバッテリーのプラスマイナスにつないで、エンジンオフ、ACC、エンジンスタート、エアコンオン、アクセルオンなどの検査をしてみました。

  • エンジンオフ:バッテリー電圧12.2V
  • エンジンACC:11.6V
  • エンジンオン:11.2Vから徐々に上がり13.8V
  • エアコンオン:12.5Vから13.8Vをかなり上下する
  • アクセルオン:電圧上下がさらに発生

オルタネーターからの電気供給は行われているが、バッテリーへの蓄電に時間がかかっていると診断しました。

バッテリーを細かく見てみると、すでに端子の腐食だけでなく、希硫酸が外に放出され、乳白色の粉が沢山ついている状態でした。かなり昔のバッテリーだと感じます。

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【ハイゼット S330V】「VOLTEX」バッテリー交換方法 ~交換手順~

古いバッテリー

それでは、バッテリーを交換してきます。

古いバッテリーを外す

ハイゼットのバッテリーは、スズキエブリイや三菱ミニキャブなどのリア装備とは違い、助手席シート下に設置されています。少しスペースが狭いですが、比較的交換しやすい場所にあると思います。

バッテリーを抑えているストッパーを外します。10㎜のナットで止まっています。

その後、バッテリーのマイナス側ターミナルを外して、軍手などで絶縁します。次にプラス側ターミナルを外して、同じく軍手などで絶縁していきます。

バッテリーを取り外します。それにしても、かなり汚いバッテリーだと感じました。

新しいバッテリーを付ける

新しいバッテリーを取り付け

新しいバッテリーを取り付けていきます。いつ交換したかわかるように、交換した日付をしっかり記載しておくと良いでしょう

バッテリーには交換日付を記入

外した時と逆の手順で作業すれば、作業全体で15分ほどで完了します。

その後エンジンを始動してみます。そして再度上記の検査をしていきます。

  • エンジンオフ:バッテリー電圧12.7V
  • エンジンACC:12.4V
  • エンジンオン:12.2Vから徐々に上がり13.8V付近で安定
  • エアコンオン:13.0Vから13.8Vで推移し比較的安定
  • アクセルオン:4とほぼ同じ

車のエンジン音などもが良くなり、調子も良いなと感じました。

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【ハイゼット S330V】「VOLTEX」バッテリー交換方法 ~ポイント~

バッテリー交換のポイント

ここでは、ハイゼットのバッテリー交換でのポイントを紹介します。

バッテリーは定期的に予防交換するのが良い

バッテリーは、一般的に3〜4年ほどで寿命を迎えると言われています。ということは、バッテリー上がりが起きる前に交換した方が良い定期交換パーツの一つです。

バッテリーが上がってしまったら、車が動かなくなります。動かなくなる前に交換することをオススメします、

新しいバッテリーは性能ランクを上げたものを購入しよう

性能ランクを上げたバッテリー

ハイゼットのバッテリー適合は、標準搭載で26B17Lとなっていて、寒冷地仕様では44B20Lです。ここは寒冷地ですが、元々付いていたのは40B19Lと指定よりも容量の小さいバッテリーでした

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今回新たに取り付けたバッテリーは、50B19Lです。少し容量アップしたのではないでしょうか。性能ランクが、ワンランク上のバッテリーをチョイスすることで、少し安心感が増えるでしょう。

VOLTEXのバッテリーって?

このバッテリーは、部品の卸会社から仕入れたもののようです。卸会社でもかなり人気の商品で、MADE IN KOREAではあるが、日本製バッテリーと遜色ないどころか性能も高いと評価していました。

また、24カ月または4万kmの保証も付いています。さらに廉価なのでお財布にも優しいです。

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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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