ターボから異音!?リビルドターボと交換してみる!

筆者所有車は、すでに四半世紀近く経過しているディーゼルモデルです。ふとした時に気付いたのですが、どうもターボの加給がかかる時にシャラシャラと異音がしている気がしました。本記事では、ターボ交換を行いながら手順や反省点などを解説します

目次

ターボから異音!?~現象・ターボについて~

これから交換するリビルドターボ

ターボから異音がしている場合は、どのような原因などがあるのでしょうか?

ターボから異音!?がするということは

ターボから異音がするケースの多くは、ターボシステムを冷却するエンジンオイルが不足したり供給されなかったりして、軸受け部にガタが発生してしまう事が多いと考えます。

またターボシステム内に異物が混入して、ターボ回転部に接触し、ターボが破損するケースもあると考えます。

とにかくターボ故障は、エンジン故障に直結する事になるので、故障の可能性がある場合は、ターボ故障以外にも何故故障したのかの原因を突き止める必要が出てきます

筆者所有車のターボは?

筆者所有車は、すでに四半世紀経過しているモデルです。ターボの純正新品パーツは、非常に高額となっていて、20万以上かかるパーツです。さらにリビルドターボの在庫が、全国検索してもなかなか見つからない状況となっていました。

大きな理由は、純正採用ターボの廃止によるものだと考えます。筆者所有車の新車採用時のターボシステムは、油冷+水冷のターボでした

しかしながら後期型になった際に、油冷+空冷のターボに変更され、前期型モデルもそのターボに部品置換されていました。そうなんです。油冷+水冷のターボを購入したくてもターボ自体が廃止になり、リビルド屋さんにもコアがない状況となっていました。

そこに舞い込んできたのが、一件のお話でした。なんと油冷+水冷のリビルド製品が一点だけあるとのことでした。しかもしっかり整備されているようです。

しかも、もうリビルドすることはないとのことで、コアの返却もいらないことと、現品で保証はない代わりに、格安で譲っていただけるとのことでした。その価格は58000円(税込み)でした。

そもそも筆者のターボ加給時の異音が、ターボによるものかが少し特定できていない状況で、ターボ交換を決意した経緯もあり、格安で購入できたのは非常に嬉しい事でした。上記動画で異音がわかると良いのですが。

あわせて読みたい
「ターボ車」と「ノンターボ車(NA車)」の違いを解説! 皆さんは、ターボ車に乗っていますか?それともノンターボ車に乗っていますか?両方乗ったことのある方も、いるのではないでしょうか?では、ターボとノンターボはどの...

ターボから異音!?~リビルドターボと交換~

ターボ交換作業

それでは、ターボ交換を進めながらポイントなどを解説します。

故障と思われるターボを取り外す手順

ターボは助手側の奥にある

ターボは、エンジンルーム助手席側の奥に取り付けられています。まずは、ターボを外していかないとなりません。

防音カバー除去

エアクリーナーボックスを外し、ターボにつながる配管類を外します。そしてターボの防音カバーを取り外してターボの全景が見えるようにします。

ターボ本体が見えてきた

ターボの全景が見えるまで約一時間以上かかりました。

触媒取り外し

次に下に潜り込み、触媒やフロントパイプを外していきます。フロントパイプは外れてくれたのですが、ターボに直結している触媒のナットが外れません。3本外すのに約3時間を要しました。外すというよりも折るしかない状況でした。

やはり熱が常時加わるマフラー類は、破損率が非常に高いと考えます。今回は新品交換するので、別途ボルトを購入していましたが、交換でないケースでは折ることも危険です。注意しましょう。

マフラー取り外し

下側のパーツもようやく取り外すことができました。午前11時から始めて、ターボを外すまでに約5時間以上を費やしました。

取り外したターボ

外したターボには、水冷配管と油冷配管が付いています。こちらの内部を洗浄して、移植作業をしていきます。紙パッキンが使用されているので必ず新品交換しましょう

古いタービンの軸を検査しましたが、異音が出るくらいのガタは無いような気がします。とりあえず予防交換も含めての作業でしたので、そのまま新品交換を行うこととします

リビルドターボを取り付ける手順

移植が完了したターボ

配管類の移植を完了させたら、リビルドターボを設置していきます。

リビルドターボ設置

とりあえずエンジンにターボを換装出来ました。この時点では、仮止め状態です。その後水冷配管と油冷配管をエンジン側にセットしていきます。

この配管をエンジンにセットするのが非常に大変でした。この作業だけで2時間位掛かりました。

パーツ復元

全てのパーツを取り付け直して、ようやく作業が終了しました。

エア抜きして終了

水冷配管があったため、ラジエター液がかなり流れ出ました。そこでラジエター液を補充しながらエア抜き作業を行いました

今回作業終了した後に試走したのですが、異音のような音は解消されませんでした。確かにターボの加給がかかる1500回転から2000回転にて異音がしている気がするのですが、ターボ本体が原因ではなかったと思われます。

ただ予防整備も含めてのターボ交換だったので、異音の原因は別にあるとして、作業自体は行って良かったと思います。

あわせて読みたい
「ターボ」の仕組みを解説!ターボ車のメリットとは? ターボ車と聞くと、「速いのかな?」・「加速がいい!」と感じるかもしれません。実際のところノンターボ車に比べて、加速感は良いと筆者も思います。ターボ車のメリッ...
あわせて読みたい
「軽自動車」にターボは必要?あり・なしで後悔しない選び方 皆さんは、軽自動車にターボは必要だと思いますでしょうか?逆にいらないと考えていますでしょうか?軽自動車は、日本唯一の660㏄規格です。本記事では、軽自動車にター...

ターボから異音!?~ポイント~

ターボ交換作業のポイント

ここでは、ターボ交換の際のポイントについて解説します。

ターボ購入には色々な方法がある

交換用ターボには、色々な購入方法があります。

  • 純正新品購入
  • リビルド購入
  • 中古品購入

ただ中古品購入の場合は、オーバーホールを前提にした方が良いと思います。

ターボは消耗品の一つだけど高価なので・・・

ターボは、オイル管理が悪いと故障が早まるパーツです。しかもかなり高額なものが多いといえます。軽自動車のリビルドターボでも5万円くらいします。オイル管理をしっかり行い、ターボを長持ちさせると良いでしょう。

ターボ交換をDIY作業してみての反省

筆者は今回凄く反省しています。ターボ交換は、5時間位で終わるかなと思っていましたが、実際は12時間ほどかかりました。この作業は、DIYにしては工具も沢山必要な気がしますし、想定以上に時間がかかると感じました

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

目次