ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違いの1つに、グローの有無があります。グローは、ディーゼルエンジンに必要な装備です。本記事では、ディーゼルエンジンのグローを交換しながら、ガソリンエンジンとの違いや、グローの重要性などについて解説してみます。
ディーゼルエンジンのグローをDIY交換! ~グローって?~
そもそもディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違いって何なんでしょうか?
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い!
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンと聞いて、最初に思うのは燃料の違いだと思います。もちろん燃料が違うことで、2つのエンジンには大きな違いがあるといえます。
ガソリンエンジンは、空気とガソリンを圧縮し、スパークプラグで火花を飛ばして爆発した力を回転エネルギーに変えています。
一方ディーゼルエンジンは、圧縮した空気に軽油を噴射して、自然発火させ爆発させることで回転エネルギーに変えています。ディーゼルは、発火装置を持たない自然点火となっている点が大きく違います。
グロー≒予熱することでディーゼルはエンジンがかかる
それではグローが、ディーゼルエンジンにとってどの様な役割を担っているのでしょうか?
最初に話しましたが、ディーゼルは圧縮した空気(熱が出る)を利用して自然発火します。しかしながらシリンダー内が冷たいと軽油が発火する事が出来ず、エンジン始動が難しくなります。
そのため、予めエンジン始動前にシリンダー内を暖めてあげる必要が出てきます。その役目を担うのが、グローになります。
ディーゼルエンジンのグローをDIY交換! ~交換手順~
ここでは、ディーゼルエンジンのグローをDIY交換する手順を紹介します。
古いグローを外す
まずは、古いグロープラグを外す準備を行います。筆者所有車の場合は、タペットカバーにインテークパイプなどが装備されています。グロープラグを外す作業ができるように、インテークパイプやスロットルボディなどを外してしまいます。
筆者のグローは、タペットカバーから入っています。ディーゼルエンジンによっては、ブロックから入っているものもあります。
グローとタペットカバーを密閉するための蓋が付いています。これを外します。
するとグローが見えてきます。12㎜のロングソケットで回して上げると、引き抜くことができます。新品と使用品を比べると、随分酷使されていたことが解りますね。
新しいグローを取り付ける
新しいグローを順番に取り換えていきます。この車は、エンジン奥側が車内の方へ入り込んでいます。奥に行くほど作業がしづらくなります。
本来であれば純正品を購入しようと思っていたのですが、純正品は1個6700円(税別)とかなり高いと感じました。調べていくと社外品が4本で11000円ほどで購入できることがわかりました。
しっかりと適合確認を行い、間違いのない購入をすれば使用に問題ないでしょう。
筆者からの提案なのですが、グローは、予熱を伝えるために配線やストップネジなどが使用されています。こういった物は、多少高くても新品に変える方が良いと思います。
キャップは、1個700円(税別)ほどしました。配線は、3800円位であったと思います。
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ディーゼルエンジンのグローをDIY交換! ~注意点~
ここでは、グロー交換の際の注意点などを話します。
グローの付いている場所によっては固着で取れない
グローは、エンジンシリンダー内部まで挿入されています。外す際に固着していて折れたりしてしまうと、非常に大変な作業に発展してしまいます。折ったり外せなかったりしない様、細心の注意を払うと良いでしょう。
グローを知らないでエンジンを始動し続けるとエンジン破損に!?
グローは、エンジンキーをオンにすると、メーター内インジケーターランプが点きます。このランプが点いた状態のままエンジンを始動すると、シリンダーに熱が加えられている最中に始動するようになり、エンジン負担が大きくなります。
またグローへの影響も非常に大きいので、グローランプが消えて1・2秒待ってからエンジン始動すると良いでしょう。