ドアを開けたら、「ギー」や「ググ」などと異音がするときがありませんか?またミニバンなどのスライドドアの開閉が、渋く動かせないほど重たいと感じたこともあるかもしれません。本記事では、ドア開閉の際の異音やスライドドアの渋いときの対処方法などについて解説します。
ドア開閉で「ギー」音は?異音時の原因や対処方法
ドア開閉時の「ギー」や「ググ」異音は、どのような原因があり、どう対処するのが良いのでしょうか。
ドア開閉で「ギー」などの異音原因はヒンジ周辺が多い
ドアは、すごく重たいパーツの一つです。軽自動車でも10㎏程はあります。普通乗用車やミニバンなどでは、もっと重たくなります。
このドアを支えているのが、ヒンジになります。ヒンジは、上下二か所付いているのが一般的です。「ギー」や「ググ」などの異音は、このヒンジ部から発生しているケースが多いと感じます。
ドア開閉時の異音対処方法はグリススプレーで対処する
上記画像部分が、ドアヒンジになります。開閉をスムーズにする機構とドアを支える役目を担っています。
上記画像のドアチェッカーは、開閉速度や軽さ重さを担うパーツです。このパーツの長さや傾斜角などによって、どのくらい最大に開くのかや途中で2回ほど止まる場所が生まれます。
ドア開閉での異音は、ヒンジ部やチェッカー部からしているケースが多いと思います。異物のつまりなどがないか確認したうえで、油性の防錆スプレーを塗布して、数回開閉してみましょう。
油性防錆・潤滑スプレーは、結構種類があります。あまり安いスプレーだと定着率が低くなります。定着率の高いスプレーを購入すると良いでしょう。
スライドドア開閉が渋いときの対処方法
ミニバンなどに採用されているスライドドアが渋いときには、どの様な原因や対処方法があるのでしょうか。
スライドドアの構造上レールで渋さが発生しているケースが多い
スライドドアは、現在でも比較的古典的な手法が取られているモデルが多いといえます。上下のスライドドアレール、センターレールにコロコロと回る滑車が付いていて、開け閉めの際に転がっています。
このレール部分と滑車の回転部分で何か異常が発生すると、渋くなるのが殆どであると考えます。
主な原因
- レールに異物が挟まっている
- レールに泥や粘土性の汚れが溜まっている
- 滑車の軸に何かが挟まっていて動きが悪い
とにかく綺麗に清掃してシリコンスプレーが有効
洗車をしても、レール内部までは中々綺麗にしませんよね。家族が多いと、その分だけ汚れや異物が挟まりやすくなる場所です。とにかくできるだけ綺麗にしてあげましょう。また異物やお菓子の残りカスなどがないかもチェックしましょう。
滑車部分に異物が付着してしまう事もあります。イメージですが、スーパーの買い物カートの滑車が思うように回らないというケースがありませんか。滑車の軸にゴミや髪の毛などが絡みついているためです。スライドドアの滑車にも同じ様な現象が起き得ます。
スライドドアに使用するスプレーは、ヒンジ部などとは違いシリコンスプレーを使用すると便利でしょう。油性のスプレーだと最初は良いのですが、スプレーにゴミや異物が付着しやすくなってしまうからです。
シリコンスプレーは、滑りを良くしながら乾燥してくれます。ベタツキが少ないので、異物付着も少なくなります。
とにかくレールを綺麗にしてあげないと、滑車がスムーズに動きません。まずは綺麗に清掃してあげましょう。その後に滑りを良くするシリコンスプレーなどを塗布すると良いです。
スライドドアには、開閉アシスト機構などが付いています。一緒に清掃やグリス塗布などをしてあげると開閉時にスムーズな動きになります。
こちらは、スライドドアのセンター側ヒンジです。バネなどによってヒンジ部が動いています。こういった所には、定着率の高い防錆スプレーを塗布すると良いでしょう。
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開閉式ドアやスライドドアの異音や渋さでは?「注意点」
開閉式ドアやスライドドアの異音や渋さを解消するのに、注意した方が良い点はないのでしょうか。
開閉ドアを上下にゆすってガタが出ている場合はヒンジ交換
ドアヒンジにスプレーなどを塗布しても、全く異音が直らないケースがあります。そしてドアを閉めると、ストライカー(上記画像)部分で、「ガッコン」などと引っかかりながら閉まる場合があります。
こういった症状の時は、ドアを下から揺らしてみてください。「ヒンジ部」でカコンとガタが出ていると思います。こういったケースでは、ヒンジ交換が必要です。
ヒンジにガタが出る主な原因
- 強風などで、強制的にドアが全開に開いた
- 事故などによる影響
- 経年劣化
スライドドアの渋さが調整不備で起きているケースもある
スライドドアが渋いケースは、場合によってはドア調整が出来ていないというケースがあります。こういった場合は、ドアの調整を行ってみましょう。
上下のスライドドアヒンジのナットを緩めてあげます。緩めた後ドアを閉めて上げると、調整されます。調整出来たら緩めたナットを締めて終了です。
ドアを数回開け閉めしながら、丁度よい場所を確認していきましょう。スライドドアは、車体にしっかり収まるようになっています。こういった部分と上手く密着するかなどチェックしながら行うと良いでしょう。