筆者の車は、すでに25年を迎えようとする古いミニバンです。ミニバンなのでスライドドアが付いています。オートクロージャー機能だけは付いているのですが、いつしかこの機能が全く反応しなくなっていました。本記事では、オートクロージャーのDIY修理を解説します。
エルグランドのスライドドアがクローズ不良になると
ミニバンのスライドドアがクローズ不良になるとどうなるのでしょうか?とくにオートクロージャー機能が失われたケースについて解説します。
オートクロージャー機能が働かないと中からは閉められない
オートクロージャー機能が全く働かなくなると、内側に座っている人がドアをしっかり閉めることがほぼ不可能になります。半ドアか全く閉められない事態になります。
そのため、毎回運転手である筆者が、ドアを閉めに行く必要性が発生していました。かなり面倒な作業です。
外から閉めるときも思いっきり閉める必要がある
外側からドアを閉めるにしても半ドアになってしまう勢いだと、何回も閉めることになります。結局商用バンみたいな勢いでドアを閉める必要が出てきます。
25年前とは言え、このE50エルグランドは、その当時比較的高級な部類に入るミニバンでした。その車のドア開け閉めが、商用バンと同じ雰囲気になっていました。古いという事で諦めていたのですが、やはり寂しい状況ですね。
エルグランドのスライドドアのクローズ不良をDIY修理してみる
スライドドアのオートクロージャー機能が効かなくなって、半年ほどたちました。ようやく重い腰を上げて、DIY修理してみることにしました。
ドアノブの内側にあるピンを外す
色々なサイトなどを閲覧していくと、この「ピンに癖があり難しい」というお話を目にしました。
このピンは、そんなに難しいという構造ではないと思います。素直に周りを養生して、マイナスドライバーで引っかけながら上に抜けば、簡単にドアノブは抜けてきます。
内張りを外す
筆者的には、ドア内張りはがし作業が一番大変な気がします。なぜならば普通のドアであれば、ドアを開ければスペースもあるので楽ですが、スライドドアの場合は、そのスペースもなく力も入らないからです。
これが正しいかは、「?」なのですが、壊す勢いで大胆に剥がしていくしかないと思います。当然クリップなどが破損する事は、視野に入れておかなければなりません。同じ様なサイズのクリップを10個ほど用意しておきました。
ロック&リモートコントロール部分を外して点検
オートクロージャー機能が全く働かないという事は、スライドドア後方にあるオートクロージャー用のロック&リモートコントロール部分に異常があるケースが多いでしょう。
内張りを剥がすと、このロック&リモート部が見えてきます。内張り側は2箇所の14㎜ボルトで止まっています。
外側は、3箇所の14㎜ボルトで止まっています。外と内の5本のボルトを外すと、ロック&リモートコントロール部が取り出せます。
ロック&リモートコントロール部が、思いのほかグリスまみれでしたので、余り多く撮影できませんでした。
ロック&リモートコントロール部分のマイクロスイッチ調整
少し試験してみます。拡大したのがロック&リモート部に付いている作動用マイクロスイッチです。スイッチを押すと作動します。
これが、数か所付いています。どうやらこのマイクロスイッチの接点不良が、故障原因のようです。しっかり接触するようにアナログな方式で調整してあげます。アナログな方式とは、接触するまで曲げてあげるという古典的な手法です。
試運転をして逆の手順で組み付けて終了
仮付けの状態で、試験稼働してみます。いままで全く反応しなかったロック&リモート部が反応しています。
パーツを組み付けなおして、内張りも取り付けた状態で、「ドキドキ」の試験稼働をしてみます。
半年間稼働してくれなかったオートクロージャー機能が、復活しているではありませんか。少し喜びの時間でした。作業時間は、約一時間でしたが、これで筆者がドアを閉めに行く必要が無くなったといえます。
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エルグランドのスライドドアのクローズ不良での注意点
エルグランドのスライドドアのクローズ不良では、どういった注意点が必要でしょうか?
ロック&リモートコントロール部分は5万円以上でバックオーダー
もしこのロック&リモートコントロールアッシーパーツを交換する事になると、パーツ代だけで5万円以上かかるとのことです。
しかも純正部品に問い合わせしたら、バックオーダーで何か月かかるかもわからない状況とのことでした。
色々な情報を総合すると、このアッシーパーツ交換よりもマイクロスイッチの接点不良というケースが多いようです。まずは、費用が掛からない修理をすることも重要でしょう。
ドアノブのピンよりも内張りはがしが大変
筆者は、このスライドドア修理で一番気を使い大変だと思うのが、内張りはがしだと感じました。それは、普通のドアとは違い、スペースも狭く力が均等にかけづらいからです。
ピンを抜く作業よりも、よほど内張りを剥がす方が大変だと感じました。少なくともクリップを用意しておかないと、元に戻せないという結果にもなりそうです。注意したい点です。