「エアコンの風向きを変えようとしてもビクともしない」という依頼が入りました。風向きを変えられないとガラスが曇ったり、足元が冷たかったりと車内環境が良くないですよね。本記事では、エアコンの風向き調整を補修しながら、注意点なども説明します。
【軽自動車】エアコンの風向き調整ができない!?【原因】
エアコンの風向き調整ができなくなる理由には、どのような原因があるのでしょうか?
エアコン風向き操作パネルの状況は?
エアコン操作パネルの風向き調整を調査してみます。筆者が動かそうとしても全く動く感じがしません。このまま動かそうとすると、「ボキっ」と折れそうなので、とりあえず余り触らず終了しました。
マニュアル式の場合は風向き調整故障にどのような原因が考えられる?
- レバーとレバー可動部が破損して動かない
- ワイヤーが固着して動かない
- エアミクスチャー内に異物が詰まって動かない
などの原因がありそうです。
【軽自動車】エアコンの風向き調整ができない!?「取り外し編」
とにかく動かない原因がわからないと、どう直して良いかわかりません。エアコン操作パネルを外して、原因を探ってみます。そして、補修してみます。
エアコン操作パネルにアクセスできるまで内装などを剥がす
エアコン操作パネルまでアクセスできる様に、パネル類を外していきます。
オーディオ関連も外してしまいます。
ここまで来たら、エアコン操作パネルの全貌が見えてきます。さて何が問題でしょうか?
レバーを動かしながら状況を考えていきます。まずは、ワイヤーが固着気味になっていました。ただこれが、主な原因ではなさそうです。
そしてレバーをよくよく見ていると、グニャっとレバーが中で湾曲してきます。
エアコン風向き操作パネルの補修を試みる
風向き調整するワイヤーは、浸透性の良い潤滑スプレーを塗布し、スムーズになるまでワイヤーを動かしていきます。何とかスムーズになりました。
つぎに湾曲してしまったレバーを元の形状に戻していきます。こちらは、プライヤーなどを使用しながら、相手方のプラスチックパーツを破損させないように作業していきます。
補修を試みた結果
何とかレバーが動くようになりました。一安心の瞬間です。所要時間は1時間半です。
中古でも結構高価な部品です。新品だと数万円になることもあります。今回は、補修で何とか直って良かったです。
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【軽自動車】エアコンの風向き調整ができない!?「注意点」
エアコンの風向き調整を修理する際には、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。
もしエアミクスチャー内の場合は面倒な作業に
今回のようにエアコンパネル周辺で故障している場合は、何とか修復作業できる場合もあると思います。一方で上記画像のようにエアミクスチャー内などに故障原因がある場合は、かなり作業時間がかかると思います。
こういったケースでは、プロの作業員にお願いする方が安心なのではないでしょうか?直せないだけでなく、元に戻らないという事態も起きえます。
内装作業は負傷する確率が高い・・・
今回筆者は、大反省です。内装の中で作業するときは、かなり注意していたのですが、やはり手が傷だらけになりました。
内装内に使用されている鉄パーツは、全く養生されていないので、接触すると直ぐに手負いになります。ただ、手袋などをして作業するのも大変です。
とにかくケガしないように細心の注意を払いながら作業することをおススメします。ケガしてしまうと、かなり「ガッカリ」な心情になります。