ハイゼットカーゴのサスペンションスプリングを交換してほしい」という依頼がありました。最近流行りのサスに交換したいとのことで、作業することにしました。本記事では、DIYでハイゼットカーゴのサスペンションスプリング交換したときの作業手順やポイント、注意点などを解説してみます。
【ハイゼットカーゴ】サスペンションスプリング交換~フロント編~
まずは、ハイゼットカーゴのフロントサスペンションから交換作業していきます。
安全にフロント部分をフリーにする
安全にフロント部分をフリーにするためにジャッキで上げて、ウマをかけて安定させます。ジャッキは、抜き取らず何かのための安全としてそのまま置いておきます。
フロントショックを外す
フロントショックを外していきます。
手順を下記に記します。
- ハイゼットのフロントショックアッパーマウントは、車内にあります。12㎜のナットで止まっているので緩めておきます。一本だけ軽くかけておくことが重要です。
- ショック側についているABS、ブレーキの配線を外します。10㎜、12㎜のボルトで止まっています。それを外してフリーにします。
- ショックを止めている17㎜のボルトナットを外します。
これでショックは外れると思います。所要時間は、片側20分ほどでしょう。
サスペンションスプリングを入れ替える
次にサスペンションスプリングを入れ替える作業をしていきます。片側ずつ作業するのが良いでしょう。
スプリング交換する際は、上記のようなスプリングコンプレッサーが必要です。前もって購入しておくのが良いでしょう。
サスペンションスプリング交換の手順
- スプリングコンプレッサーでスプリングを縮めます。縮める理由は、アッパーマウントを安全に外すためです。
- アッパーマウントのトップナットを外します。17㎜で止まっています。
- 古いスプリングを引き抜き、新しいスプリングを装着します。
- 新しいスプリングを縮めてアッパーマウントを外した逆の手順で組み、トップナットを締め付けます。
- スプリングコンプレッサーを緩めながら、サスの位置を適正位置にあわせて、最後にコンプレッサーを緩め切って終了です。
外した時と逆の手順でショックを組み込んで、片側の作業は終了です。片側60分ほどあれば大丈夫でしょう。両方で1時間30分から2時間あれば作業は終了すると思います。
【ハイゼットカーゴ】サスペンションスプリング交換~リア編~
リアのサスペンションスプリング交換へ進みます。リアは、フロントとは違いホーシングタイプになっています。
安全にリア部分をフリーにする
ホーシングタイプの場合は、デフにジャッキをかけてボディー側にウマをかけます。ここがポイントです。
リア部分はウマのポイントを考える
まずは、ウマをかけるところを考えます。ハイゼットカーゴは、純正ジャッキアップポイントまたはロアアームの付け根にかけると良いでしょう。
リアサスペンションを外す
リアの作業は、左右2箇所同時に行います。それは、ホーシングタイプだからです。
- ウマをしっかりかけたら、ショックの下側のボルトナットを外します。
- ジャッキを下に下げれば、ホーシングだけが降りてきます。
- 純正サスペンションが、外れます。
リアサスペンションを付ける
じつは、今回はアップサスへの取り換えでした。交換後は、3cmほど上がる予定です。下がるところまでホーシングを下げて、ギリギリサスペンションが交換できました。
あとは、下げたジャッキを上げて、ショックのボルトナットを止めれば終了です。イメージですが、30分もあれば十分交換できるでしょう。
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【ハイゼットカーゴ】サスペンションスプリング交換~注意点~
ハイゼットのサスペンション交換でのポイントや注意点を解説します。
慌てず安全に作業することが重要!
大事なのは、慌てて作業せずに、しっかり安全を考えて作業することが大事です。ケガしてしまっては、誰も喜びません。しっかり輪止めやジャッキアップポイント、ウマなどの作業をしましょう。
(付録)最近では車高アップも人気
昨年筆者在住の地域では、雪で交通マヒする状態でした。中通りは、車のバンパー破損なども多くなっていました。
ハイゼットのユーザーは雪のことを考えて、少しでも車高を上げたかったようです。3cm程は上がったので、ご本人は満足していました。足回りを作業した後は、トーイン調整などを必ずしましょう。