【ラジエーターキャップ】交換の必要性と方法

ラジエーターキャップ

ラジエーターキャップは、冷却水(クーラント液)の圧力を適正に保つ重要な役目があります。圧力を高めることで沸騰しづらくなり、圧力を逃がすための弁の役割も果たす存在です。本記事では、ラジエーターキャップ交換について解説します。

目次

【ラジエーターキャップ】交換の必要性

ラジエーターキャップ サビに注意

ラジエーターキャップ交換は、必要なのでしょうか?ここでは、ラジエーターキャップの重要性や交換頻度などについて解説します。

ラジエーターキャップの役割

ラジエーターキャップ スプリング

ラジエーターキャップは、単純な蓋なのでしょうか?答えは、ノーです

ラジエーターキャップは、冷却水(クーラント液)を補充・交換するためのキャップとしての機能だけではなく、冷却水(クーラント液)を適切な圧力に保ち、圧力が高まった場合は圧力を逃がす仕事もしています

  • 学校で学習したかもしれませんが、水に圧力をかけることで沸騰しにくくなる性質が利用されています。ラジエーターキャップは、沸騰を防ぐ効果があります。
  • 圧力が規定値より高くなった際は、リザーバータンクへ冷却水(クーラント液)を逃がし、圧力を調整します。

ラジエーターキャップにトラブルが起きると?

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ラジエーターキャップに何らかのトラブルが起こると、適切な圧力が掛からなくなり、エンジン冷却がスムーズに行われません。オーバーヒートの可能性もあります。

ラジエーターキャップ構成パーツには、液漏れ防止のためにパッキンが採用されています。パッキン劣化によって、冷却水(クーラント液)が漏れる故障も起こり得ます。

ラジエーターキャップは、安いものでは500円前後、高い物でも2000円前後です。定期交換する事でエンジンが保護されるのであれば、しっかり交換しておくことが望ましいのではないでしょうか。

ラジエーターキャップは、エンジン冷却を適切に管理するパーツといえます。一年に一回の交換が理想とされています。ただ現実的には1年で壊れる事はあまりありません。冷却水(クーラント液)交換作業をした際に、ラジエーターキャップも一緒に交換するのがベターではないでしょうか。因みに冷却水(クーラント液)交換サイクルは、車検ごとが理想です。

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【ラジエーターキャップ】交換方法

ラジエーターキャップ 箱

ラジエーターキャップ交換は、大変な作業なのでしょうか?筆者が、ラジエーターキャップ交換を実践しながら解説します。

ラジエーターキャップ周りを布などで養生する

ラジエーターキャップ 養生

ラジエーターキャップ周りには、布などを巻いておきましょう。これは、冷却水(クーラント液)が周りに飛散するのを防ぐためです。

冷却水(クーラント液)は、飛散してしまうとふき取っても跡がしばらく残る性質があることと、甘い匂いがエンジンルーム内にしばらく漂ってしまうからです。もしこぼれてしまった場合には、キャップを締めたあとに水をかけておきましょう。

古いラジエーターキャップを外す

ラジエーターキャップ 外した図

最初に古いラジエーターキャップを外します。反時計回りに外せば、簡単に取り外せます。この時どのように回して外したのか感覚をつかんでおくと良いでしょう。

ラジエーターキャップを外した時には、冷却水(クーラント液)の汚れ具合や外したキャップの状態などもチェックしておきましょう。

新しいラジエーターキャップを取り付ける

ラジエーターキャップを外す時には、2段階の感触があったと思います。ラジエーターキャップを取り付ける際にも、2段階で閉める感じになります。

車種によってしっかりと2段階を感じられる場合と、なんとなく感じられる場合がありますが、間違いのない作業にしましょう。

水温計付 ラジエターキャップ 1.1kg/㎠ P559 Aタイプ 汎用 トヨタ/ニッサン/ホンダ/マツダ/ズズキ/ダイハツ
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最近の社外ラジエーターキャップには、冷却水温度が表示されるものもあるようです。こういった商品を購入するのも便利といえます。

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この商品は、ラジエーター温度上昇で上がった圧をボタンを押すことで下げる(逃がす)ことができるラジエーターキャップです。安全な作業をするためにチョイスする人も居ます。

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【ラジエーターキャップ】交換の必要性と方法 ~注意点~

ラジエーターキャップ交換注意点

ラジエーターキャップ交換では、どのような注意点があるのでしょうか?ラジエーターキャップ交換で注意してほしい点を解説します。

ラジエーターキャップの圧力は、純正と同様の圧力をチョイスする

ラジエーターキャップの圧力は揃える

ラジエーターには、開弁圧があります。一般的に純正で採用されている開弁圧は、0.9~1.1kgf/cm2です

レーシングキャップでは、1.3kgf/cm2というのも存在します。圧力が高いほど、冷却効果があるといえます。

数字が高ければ能力が高いという考えで、純正指定開弁圧以外のラジエーターキャップを取り付ける方もいるかもしれません。ただ圧力を高めるとホース類や機器類の圧力も高まり、破損の一因にもなり得ます

チューニングしているエンジンなどでなければ、基本的には純正採用と同じ開弁圧のラジエーターキャップをチョイスするのが無難でしょう。

また開弁圧を下げたものも装着してしまうと、本来の沸点よりも下がることを意味します。エンジン内温度管理が正常にできなくなる可能性があるため、選ばない方が良いでしょう。

ラジエーターキャップを交換する際の代表的な注意点

ラジエーターキャップ

最後に、ラジエーターキャップ交換で注意したいポイントのおさらいです。

  • ラジエーターキャップ周りを養生してから作業しましょう。
  • ラジエーターキャップを外す場合、取り付ける場合は2段階ということを意識しましょう。
  • 冷却水(クーラント液)の状態やリザーバータンク内の液量チェックもしましょう。
  • 定期交換している場合は、古いラジエーターキャップは、予備として保管しておくと良いでしょう。
  • ラジエーターキャップ交換は、エンジンが冷えてる時に作業しましょう。
  • エンジンを停止状態で作業しましょう。
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この記事を書いた人

北の大地から、車に関する記事執筆をしている40代の1児のパパ。趣味と特技は、車整備とバスケットボール(プレイヤー)を時間の許す限りする事です。
なるべくわかりやすい執筆をするのを心がけております。

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