車のタイヤ交換を適切に行うには、正しい締め付けトルクでホイールナットを締めることが重要です。そのためには「トルクレンチ」が欠かせません。
そこで今回は、車のタイヤ交換で使える、おすすめのホイール用トルクレンチを6選紹介します。メーカーや選び方も合わせて解説するのでぜひ参考にしください。
車のタイヤ交換にトルクレンチは必要?
整備工場やガソリンスタンドなどにタイヤ交換を依頼した際は、当然の様にトルクレンチを利用します。
しかし、個人でタイヤ交換を行なう際にもトルクレンチは必要なのでしょうか。はじめに車のタイヤ交換を行なう際に本当にトルクレンチが必要なのか解説します。
締め付けの強さがわかる
トルクレンチの役割は、ホイールナットをどれくらいの強さで締め付けしているのかを確認することです。
車には車種やメーカーによって様座な適正締め付けトルクが指定されており、そのトルクでホイールナットを締め付けた時に最大のパフォーマンスを発揮できます。
そのため、締め付けトルクの強さは弱すぎても強すぎても適正ではありません。正しいタイヤ交換作業では、トルクレンチを利用してメーカーが車種ごとに指定する適正なトルクでホイールナットを締め付けしなければいけません。
あると安心
現状、個人でタイヤ交換をされる方でトルクレンチを利用している方は多いとは言えません。しかし、整備工場などプロの現場でのタイヤ交換ではトルクレンチは必ず使用しています。
ホイールナットは適正なトルクで締め付け指定ない状態の場合、タイヤが走行中にブレたり最悪の場合外れてたりしてしまいます。
その場合、自分だけでなく他者まで巻き込む大事故になる恐れがあります。そのため、タイヤ交換を安心して行いたい方にはトルクレンチは必須と言えます。
【タイヤ交換】車のホイール用トルクレンチのおすすめメーカー
トルクレンチには様々な種類がありますが、今回はタイヤ交換用ということでタイヤ交換に適したホイール用トルクレンチを紹介します。まずは、ホイール用トルクレンチを作成しているおすすめメーカーから見ていきましょう。
KTC
KTCは京都の自動車用工具メーカーであり多くの整備工場で採用されています。品質も申し分なく丈夫で使いやすい工具を作っているメーカーであり、工具で迷った際には「KTC」のものを買っておけば間違いがないと言えるほど「ド定番」と言えるメーカーです。
TONE
TONEは大阪の工具メーカーです。KTCと比べて若干価格帯が安く整備士からサンデーメカニックの一般の方まで様々な方が利用しています。品質も安定しており使いやすい点が魅力です。
Snap-on (入手が難しい)
実際の整備士の多くの方が絶賛して工具をコレクションするほど人気のメーカーが「Snap-on」です。サーキットやレースでも利用されているまさにプロの工具と言えます。
しかし、公式として一般の小売店やネットでの購入は行っておらず、整備工場などを巡回している販売車での購入がメインとなります。また全体的に価格が非常に高いので一般の方からすると入手が難しいメーカーの工具です。
3000円台の激安トルクレンチは?
Amazonなどでトルクレンチを購入しようと思うと、3000円台の非常に安いトルクレンチが多く出てきます。年に2回程度のタイヤ交換でしか利用しない方であればこれでも良いかなと思っているのではないでしょうか。
確かにこれらの激安工具は数回のみ利用する分には問題ないかもしれません。しかし、長く使ったり正確にトルクを測りたい場合には、これらの激安工具では対応できない場合が多いです。
今回はおすすめの工具として、安心できるメーカーのKTC、TONEに加えてまだ評価が高く年に2回程度の利用であれば耐えれる激安工具も加えてあります。しかし、筆者はKTC、TONEいずれかの工具を選ぶことをおすすめします。
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【タイヤ交換】車のホイール用トルクレンチの選び方
車のタイヤ交換に使うホイール用トルクレンチにもいくつか種類があります。これらの種類と選び方について紹介します。
トルクレンチの種類
ホイール用トルクレンチの主な種類2つは「単能型」と「プリセット型」です。前者の「単能方」は予め指定された一定の締め付けトルクのみ測定できます。
後者の「プリセット型」は自分でそのトルクレンチが対応しているトルクの範囲で、測定したいトルクを設定することができます。
必要なトルク
ホイールナットの締め付けに必要な適正トルクは実際に締め付けを行う自動車の取り扱い説明書を見ると書いてあるので確認が必要ですが、目安として下記の表の場合が多いです。
スズキ 日産の軽自動車 | 85N・m |
トヨタ ダイハツ | 103N・m |
日産 ホンダ | 108N・m |
【タイヤ交換】車のホイール用おすすめトルクレンチ 7選
車のタイヤ交換におすすめのホイール用トルクレンチおすすめ7選を紹介します。後半には激安工具の中でもおすすめできる製品をピックアップしましたが、余裕がある方はやはり安心のKTC・TONEを選ぶことをおすすめします。
KTC 「ホイルナット用トルクレンチ 85N・m / WCMPA085」
KTCの単能型「85N・m」用のトルクレンチです。主にスズキ車や日産の軽自動車に対応しています。なお、実際に選ぶ際には必ず自身の車の締め付けトルクを実際に確認してください。
KTC 「ホイルナット用トルクレンチ 103N・m / WCMPA103」
KTCの単能型「103N・m」用のトルクレンチです。主にトヨタ車やダイハツ車に対応しています。なお、実際に選ぶ際には必ず自身の車の締め付けトルクを実際に確認してください。
KTC 「ホイールナット トルクレンチ 108N・m / WCMPA108」
KTCの単能型「108N・m」用のトルクレンチです。主に日産車やホンダ車に対応しています。なお、実際に選ぶ際には必ず自身の車の締め付けトルクを実際に確認してください。
TONE 「プレセット形 40~140N・m / T4HC140」
プリセット型の安心できるトルクレンチがほしい方はTONEの製品がおすすめです。40N・m~140N・mの範囲で1N・m単位でトルクを設定できるので、家族がバラバラの車に乗っていてもこれ一本で対応できます。
激安トルクレンチ E-Value「20~110N・m / ETR3-110」
「E-Value」というメーカーが発売している激安のプリセット型トルクレンチです。価格が日本製のTONEと比較して約1/3でありながら20N・m~110N・mの範囲でのトルク設定が可能です。そのため、軽自動車やスズキ車の方におすすめです。
激安トルクレンチ E-Value 「40~200N・m / ETR4-200」
「E-Value」のよりプリセット範囲が広くなったプリセット型トルクレンチです。40N・m~200N・mまでプリセットできますので、様々なメーカーの車に対応できます。
激安トルクレンチ BAL ( 大橋産業 ) 「トルクレンチ 5pcセット 28~210N・m / 2060」
激安工具メーカーの一つにBAL ( 大橋産業 ) というメーカーもあります。こちらのトルクレンチは28N・m~210N・mまでのプリセット型トルクレンチです。
また、19,21のソケットが付属してくるので、サイズが合えば後述するソケットを別途準備する必要がなくなります。
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【タイヤ交換】トルクレンチにはソケットが必要
トルクレンチを用意しても、トルクレンチ単体ではホイールナットを締め付けることはできません。「ソケット」の準備が必要です。
ソケットとは
ソケットとは、トルクレンチの先端に取り付けてボルトのを回すための工具のことです。トルクレンチはそのままでは先端に凸状になっているのでボルトを回すことができません。
この凸状の部分に回したいボルトに合った大きさのソケットを装着して、ボルトを回します。トルクレンチにはソケットがついてこないので別途用意する必要があります。
ホイールナットで主に利用するソケットの大きさは「17,19,21,22」が多いです。そのため、ソケットはセットで用意しておくことをおすすめします。
おすすめソケットセット KTC「TB310 差込角:9.5mm 10個組」
KTCのソケット10個セットです。ホイールナット以外でも自動車整備でよく使うサイズのソケットが用意されているので、初めてのソケット購入におすすめです。なお、「21」はセットに含まれないので必要な場合は単品で用意しましょう。
おすすめソケットセット KTC「B321 対辺寸法:21×差込角:9.5×全長:28mm」
KTCの「21」のソケットです。10個セットに付属しないので必要な場合は合わせて用意しましょう。
おすすめソケットセット TONE「HS410 差込角12.7mm(1/2″) 内容10点」
TONEのソケットセットです。TONEのセットはKTCと同じ10個セットながら、タイヤ交換でよく利用する「17,19,21,22」のソケットが含まれています。